2017-07

宗像市沖ノ島 世界遺産にする意味って何なの

昨日子供の日はとある用事があって天神方面に行ったが、前から気になっていた
旧福岡県公会堂貴賓館に寄ってみた。
珍しいフレンチルネッサンス様式の木造建築で、近くにあるいかにも辰野金吾の
煉瓦で出来た重厚な旧○本生命のビルと1年しか違わないのが信じられない、
軽やかで瀟酒な雰囲気だった。
フラワーウィークとかで室内に花が活けてあり、いい香りを楽しみながら
ボランティアガイドさんの説明も楽しめた。

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家具は形や布の柄も時代考証をして、地元の大○家具に発注されたものらしい。
壁紙が部屋の広さ等で柄の大小まで考えられていた。細かい。
和室で襖や欄間の意匠を考えるみたいなものかなあ


しかも、その花いっぱいのレトロな室内でお茶をいただけるという嬉しさ。
風薫る5月の、晴れた外を見ながら北海道から来た人と
明治のフレンチルネッサンスの建物でハーブティーなど
なんとも贅沢な時を過ごせたのだった。
入館料がこの日は無料、お茶代300円で優雅な初夏の午後。
天神の喧噪の中のゼータク。
なぜか他で普通に大勢いた大陸系観光客にはここでは遭遇せず、
静かに楽しめたのでした。

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「え?お茶できるんですかここで?やったー」ガイドさんから聞いて
迷わずこのシンボル的な八角堂のスペースのテーブルに陣取った。


ガイドさんいわく、この近くにあった旧大○生命のビルも赤煉瓦の歴史的建築
だったが、八女に移築したと。
そうそう、博多から天神方面へ向かう時左側になんか屋根の丸い、煉瓦に白線の効いた
かっこいい建物があったっけ。
ナントカ生命というのは憶えていたけど、今も残っている旧○本生命と混同していた。
福岡にいない間に天神界隈がいろいろ変わったので、移築もその時期なのかも
しれないが、今移築された先のグリーンピア八女は最寄り駅からバスで80分て…orz
公共交通機関で行く根性が無い…


話変わって世界遺産。
福岡は宗像市が頑張って世界遺産登録を目指している「沖ノ島」が
登録へ一歩進んだ模様だが、それには一緒に申請している宗像三女神との関係上必要な
いくつかの宮と、お隣福津市の古墳群等を除外した方が良かないか、という勧告付きだそうで。

これに対して、福岡県や地元宗像、福津の偉い人達は
一様にガッカリしているようだ。
申請した全ての項目を含んだ形で世界遺産として認めてもらいたい、と。
しかしネットで見たこのニュース、意外にもヤフコメの多くが「登録やめとけばいいのに」
な方向で、気付いてないのは地元の偉い人だけなのか?と思った。
多くの人は、「世界遺産」の中身に、期待とその後のズレに、認定の怪しさに
もう飽き飽きしているし、そこに精神的イナカモノを見ている。
”上陸できない島だけが認定されても、宗像大社その他が除外されたら、
観光としての活性化が期待出来ないからだろ”、と辛口意見が沢山。
もう、「世界遺産」にうんざりしている一般人が多いということに、
音頭をとる方が気付いてない、いや、気付いてても地域活性化にいまだに薬効があると
信じたいらしい。

先にワタクシ個人の意見を言わせていただければ、
「よせよせ、世界遺産など。」というのが、”登録目指してるよー”
という看板を数年前宗像市の某駅前で見た時からの感想だ。

何故なら、沖ノ島はソレ自体がご神体として永年地元の漁師達の
信仰の対象の大変に貴い存在の島であって、「週末だし遊びに行くか」と
気軽にホイホイ行ける場所ではない。
世界遺産となれば、世界中から観光客が来てもおかしくない訳で、
それを受入れられる環境にはなから無い島を、なんで申請しちゃおうとしたのか、
最初っからハテナだった。

それと、沖ノ島といえば女人禁制。
これに関しては、自分は「ふうん」としか思わない。
このことで反対している人達もいるんだろうが、それには同調しようと思わない。
そこらへんも含めてとにかく盲目的といっていいほど昔のやり方を貫いているのが
いかにも九州らしく、それならそれでお好きにどうぞ、と思うし、
1つの価値なのかもしれない、と思うからだ。
ただ、女人禁制なのを国内にも告知せずになんとなくぼやかしているのなら
それはあんまりいい事とは思えないし、女人禁制に島の価値があるのなら、
国や宗教、民族の隔てなく共通遺産の価値というタテマエの世界遺産には、
しっくりこないなあとは思う。

「日本人は皆ブッディストでしょ?」としか思ってない海外の方々
とりわけ男女平等にうるさい欧米の一部の人達にどれだけそのしきたりと
宗像大社との関係、宗像三女神との関係を説明できるのか?
更に、福津の古墳群は、それと関係づけるにはちと迫力不足では…
だいたい、いつの間にか田んぼにしちゃって見た目ぱっとしない古墳も
多くはないか?近所のカントリーエレベーター&あの一帯の緑の美しさは
牧歌的で好きな光景なんだけど、外国人には単なる小さい緑の丘なんじゃ
…と、近所にいる自分は正直思ってた訳です。

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4月下旬の薬王寺温泉付近のお山。新緑のパッチワーク。楠の新緑は暴力的なまでの生命力を感じさせる

そしたら、案の定、沖ノ島はお宝も沢山あって評価されたが
信仰心の薄い自分ですらそれは外しちゃ沖ノ島の意味が…と
思った宗像三女神との関係まで除外勧告。
所詮、世界の、特に判断する側の殆どを占める欧米の方々の物差しなんだから
信仰という部分で少しでも解りにくい所があれば、世界遺産とするには
あたらない、と判断されても仕方無い。

その宗像に高校までいて、その後の東京生活の結果、
闊達なようでいて、実は「長いものにまかれろ」な同調圧力を
感じる福岡はなんだか…おかしくないかと感じる事の多い自分としては、
悪いがこの「女人禁制」含め、世界遺産登録「の後」を
深く、深ーく考えての申請とは到底思えず、
だったら、やめとけ、と思う次第。

だって、随分前から「世界遺産に!」と言ってたわりに、
いざこの段階に来ても、まだその大事な神の島に無断で
入り込んだりした時の罰則などなどの条例さえ出来てないなんて、
なんてお粗末なんだろう。
漁業関係者、行政とで最近ようやく「船で近づけるのは2kmまで」と
決めたらしいが、それ誰が監視すんの?
そしてその接近許可の窓口もまだ決まって無いって、そりゃ後手後手すぎるというもの。
いいところだけ「ウチがウチが」で、実務的な所の放棄はダメでしょ。
ここらへんのユルさ、なあなあな傾向が、残念ながら福岡には感じられるので
こういう世界遺産の管理は、やめておけと思う理由の1つ。

ただでさえ微妙な海域から遠くない島なんだから、有名になって外国の方々が
やってくる時のトラブルは、現在進行形の福岡の観光地でのモロモロを
思えば想像がつくというもの。
島には宮司さん一人だけで、何が対応できるというのか。
福津の素晴らしく美しい海の、貴重な鳴き砂のある白石浜でさえ
禁止にしてるボートが入り込んでるのを事実上野放しだというのに。

地元の人達が、昔から大事に思って、昔ながらの女人禁制、
一年に一回、抽選で上陸出来る男性も素っ裸で禊をしてからだし
島で見聞きした事は誰にも言っちゃいけない、
まして島の石ころ1個持ち出しも禁止。
そんな所は、どこの団体に認められるだなんだということではなく
ずうっと地元に大切にされてきた、それでいいじゃないか。
「福岡県認定遺産」でいいじゃない。
そんなに、何かの看板が無いといけないのか?権威に弱過ぎる。

「世界遺産のお墨付きを貰えれば、地元活性化」は
田舎の勘違いだということに、いいかげん気付いた方が良い。
福岡の熱しやすく冷めやすい飽きっぽさに漁師町気質の加わったこの地域、
絶対、向いてない。

中洲の旧大同生命ビルの様に、昔の建築物は移築ができても、島は移転できない。
そこに在る事が、歴史を含め価値がある自然を、変質させたら
簡単に復元できないのだから、もっと慎重に考えて欲しい。

つまり、「なんのために世界遺産に登録したいのか?」ということ。
信仰の島なら、「メリット」とかいう事を理由にするべきじゃない。
厳格なしきたりの島なら特に。
「活性化」が中身が議論されないまま只の「復活の呪文」になっている。
活性化とはイ○ンモールを呼ぶ事、広くてまっすぐな道路を作る事
観光客が地元のお土産買ってくれる事だと思っているなら、大間違い。
その行く末は、大型店舗が撤退し、その前に個人商店すら無くなって
車を運転できなくなった買い物難民の老人の限界集落。
天神からバスを呼ぶほど道の駅の売り上げがいいんだから、
沖ノ島まで切り売りすんなと正直思う。なんかね、卑しいですよ。

登録されることで、市だけじゃなくて県が、国が、今より島を守ってくれる
つまり「保護のための登録」が理由ならともかく、登録することで起こる面倒な部分を
国などに頼ってはいけない。原発で懲りたでしょ。

日本で一番の都会の東京でさえ、前時代的に「五輪で復興アピール」
とか言ってるんだから仕方無いんだけど。
そのお金を東京じゃなく、真の復興に使えばいいのにね。

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もちまきドットコム

以前この地域での棟上げの餅まきの話を書いたが、
昔程ではなくともやはりまだまだ生き残っているのを住宅関係のチラシに見る。

kashimaki.jpg

上は餅まきではなくお菓子への特化型。
昨年のチラシだけど、こんなゴーカなヘンゼルとグレーテルの家が
頭から降って来ると期待してしまいそうなイメージ写真。

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これはまさに本日決行のもちまきのお知らせチラシ。
「大会」とあるが、何棟かの合同なんだろうか…?

ここにあげたのは一例で、わざわざ写真は撮らなかったが
ポスティングされるチラシにもちまきの案内が載ってる事が何度もあった。
中には、住宅開発をまとめてやってるエリアで「合同もちまき会」
をやるというのもあった。
それはもちまきだけではなく、その会社の住宅の見学会付きで
要予約だったので行かなかったが。

このあたりではなにかしらのイベントで
餅つきをしている気がする。
ハレの日演出の餅というのが健在なようだ。
食中毒うんぬん、でイベントでのもちつきを自粛する動きがあると
なにかで聞いたが、専門店が作った餅ではなく、小さなお祭りなどで
つく餅はもしかして食中毒になる可能性はまったくゼロではないだろう。
でも夏の縁日で売ってる冷やしきゅうりに比べれば、
はるかに安全な気がするが…

小学生の頃、近所の棟上げの餅を食べて気持ちが悪くなった事が
一度だけあったが、当時はノロという言葉すら聞かなかったし
ビニールに入ってないむきだしの餅を地面に投げるということに
キチャナイという感覚すらなかった。
「あたった」で終わり、またもちまきあれば懲りずに拾いに行ってたし。
一体、食中毒を引き起こすウィルスがが昔からどこでもあるものなら、
人間の方が弱くなったのか、それともウィルスが変化しているのだろうか。

知り合いの人によると、棟上げの餅まきは専門店のものだから
美味しいのだという。
しかしその時の大工さんへのお手当や餅まきの手順など
施主がいろいろと準備をしなければいけない事があり、
手間と金額面で減って来ているとは言っていたが、
東京ではまず遭遇しなかったこのイベント、
通りすがりでも参加自由なのがうれしいし
投げられた餅やお菓子に大人も子供も群がる様を見てるのも面白い。

和歌山では祭りでもちまきをする事が多いのか、県職員が神社等で行われる
餅まき情報をまとめた「もちまきカレンダー」なるものを作っていると知った。
「もちまきカレンダー」は他の地域にもあるのか、次に大坂 岐阜といった
地名が出て来る。

しかし棟上げのもちまき予定を見れるサイトはさすがに無いようで、
(個人宅の情報を載せるという事に問題ありなのかもしれないが)
ここはひとつ、住宅会社協賛で「もちまきドットコム」というのを
作ったらいいのに。会社の宣伝にもなりそうだし。
以前近所のもちまきに現れた、餅拾いのプロのようなおじさんが
はしごしそうだが。

福岡は肉っ喰い?

見かけがスジスジしているせいか、「案外食べるのね」と
言われる事が多々あるが、多分食べるのが早くないから
いつまでも食べてる感があるのも一因。
だが鳥皮はもちろん、モツ系は好きで
ホントはもっとモツを食べたいのだが、家人がそんなに食さないのと
内臓系はいろいろリスクがあるので、ここ数年積極的に食べていない。
だから鶏の皮で我慢してる。
これも家人は食べ慣れないせいかそんなにお好みではないので、
1人の食事の時の密やかなお楽しみ。

この鳥皮は東京ではスーパーや生協の配達でも見かけることは
少なかったが、福岡ではまずスーパーでは必須アイテム。
しかも何だか1パックの量が多い。店にもよるのだろうが。
このあたりも、3世帯同居のケースが多い地方ゆえか。

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某スーパーのお肉コーナーに上から下まで並ぶ豚足。右端は地鶏炭火焼。プリプリコリコリ。

そして、お肉コーナーに並ぶもののバラエティが、
東京多摩地域のヨー○ドーに比べて、豊富。
豚足やテールの柔らか煮パック、鶏タタキに豚モツなど
お肌プリプリ系の種類と量が多い。
福岡に戻って来て、若い女性にお肌の綺麗な人が多いと感じたのは
この、お肉系の食生活も影響しているのだろうか。

うどんひとつとってもメニューに肉系が多いし
お弁当のお肉の量が…すごく…お肉です…

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唐揚げ1つ減らしてその分煮物かおひたしにしてくれないかなあ。
つーかコメも多いです。漢らし過ぎる。


しかもこの鶏皮餃子がまたオイリーでヘビーなんですわ。
外の皮といい、中の具に軟骨が入ってるコリコリ食感好みだし
ジューシーで美味しくて大好きなんだけど、
これがあるなら唐揚げは2個でいいかなあ。
そんでもって茹で鶏皮餃子にポン酢なんかもあっさりしてて
良くないかなあ、なんて高コレステロールの中年は思う訳です。

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餃子の隣のおかずも、鳥肉なんですわ。すごい美味しいんだが、あっぱれ肉弁当。
正直福岡のお弁当は副菜や漬け物が出来合いの物ではなく、手を抜かないのが素晴らしい。


前に何かで、塩分を控えめにすると攻撃性が減退するという話を読んだ。
逆に肉食はよく闘争的になるとかなんとか言うが、
お肉の種類や食べ方にもよると思ってる。
牛や豚の畜産業が盛んなのはむしろ宮崎や鹿児島なんだが
以前書いたように鶏料理専門店の数は福岡が多いし
郷土料理や駅弁の傾向など見ても
九州は全般的にお肉系と言えるのかもしれない。
福岡の「指定ナントカ団」はいまだにインテリではなく武闘派。
…やはりなんらかの因果関係があるのではと思ってしまう。

漫画に出て来るアメリカの警官みたいな体型の人を
気のせいか東京よりよく見かけるここ福岡。
お肌にいい鳥皮も脂の摂り過ぎには注意したい。 

千鳥屋ってこんなにあったの

千鳥饅頭といえば、薄甘い茶色い皮のてっぺんに
ぽん、と千鳥の焼き印を押してできあがりの映像が
CMですりこまれている。
駅にも饅頭の大きな写真の広告があるし、ウィーンの少年達の日本語の合唱の
CMでおなじみの、同じ千鳥屋のチロリアンとともに
福岡で知らない人はいない銘菓だ。

福岡の歴史有る菓子屋は飯塚等の北九州地域に拠点があった(ある)店が多い。
千鳥屋はおおもとは佐賀で、やはり飯塚で成功、拡張した。
それは昔炭坑や鉄産業で景気がよかった労働者が、その地域には多かったからで、
肉体労働で甘いものが食べたくなる→金ならあるぜヒャッハー
→当時は贅沢だった甘い菓子が売れる
→ヒャッハー甘いもんが売れるけん出店せんと→どんどん店も増える
…ということらしい。
炭坑労働というとどうもタコ部屋に詰め込まれ低賃金で働かされてる…
(ヤマや、労働者の国籍によってはそういう事もあり得ただろうが
というイメージがあるが、当時としては賃金は高く、
女性も男性と同賃金という破格の職だったという話を聞く。
だからか、金払いが良かったのだ。
実際「放浪記」で林芙美子が幼少期福岡にいた頃、
肉体労働者のためにアンパンやバナナを売り歩いていて、
これがよく売れた、という記述がある。

そんな千鳥屋、以前この系列のエルベドイツケーキの店を
探し歩いた記事を書いたが、(夢のエルベドイツケーキ←クリック。)このたび
「千鳥屋総本家が倒産」というニュースには驚かされた。

「えっチロリアンや千鳥饅頭が無くなるの?」
と思ってしまったが、倒産したのは兄弟で暖簾わけして
4つの別会社になったうちの、東京にある店らしい。

以下、青文字は産経の記事より。

千鳥饅頭総本舗「うちは大丈夫」 
破綻の「総本家」とは別会社

 東京の「千鳥屋総本家」が経営破綻したことで、福岡の老舗菓子店「千鳥饅頭(まんじゅう)総本舗」
(福岡市、原田浩司社長)が困っている。
別会社だが、商号が似ていることから、誤解が広がっているという。
原田氏は「菓子は縁起物でもあるのに、“倒産”のイメージがつきかねない」と懸念する。

 両社は、昭和2年に福岡県飯塚市に出店し、炭鉱労働者の人気を得た千鳥屋の流れをくむ。
原田ツユ社長時代に、東京や大阪に事業を拡大。その後、息子4人がそれぞれ、
のれん分けの形で会社を設立した。

 こうして、東京や福岡を含め、「千鳥」の名を持つ4社が誕生した。
「千鳥饅頭」「チロリアン」など、同じ名前の商品もあるが、経営は別だという。

 福岡の千鳥饅頭総本舗の原田氏は「ネット上では『チロリアンはもう買えなくなるのか』
と誤解する声もあった。まったくの別会社なので、こちらは大丈夫です。
これからもおいしいお菓子を作っていきます」と語った。

 東京の千鳥屋総本家は、原材料価格の高騰などで資金繰りが悪化し、東京地裁に16日、
民事再生法の適用を申請した。
負債総額は23億円で、神戸市の中古車販売会社の傘下に入り、再建を図るという。


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さてこれは何でしょう?

しかし、別会社なのに他でも同じ商品名のものを売ってるってのも、
なんだか不思議な話な気がするが。
このニュースを見た翌日、近所のモールにある千鳥饅頭の店を
おそるおそる覗いたら、普通に営業していてほっとした。
ちなみにそこは「千鳥屋本家」とあった。
そしてつい、懐かしのチロリアン缶が欲しくて買ってしまった。
いや、無くなったら困るとかそんなふうに思った訳では…断じて…

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ほんとに変わらない懐かしデザイン

この缶、大昔からデザインが変わっていない事も驚きだが、
缶を入れてあった外箱のなんと凝っていることか。
勿体無くて捨てられない。コマッタ
中に入ってたしおりに「チロルの深い峡谷に古くから住むバコバール族
一部に伝えられたお菓子を、近代的な風味に仕立てのがチロリアンです」
と書いてあった。
ば、バコバール族…なんかこう、チロル的語感をあまり感じないなあ
とても強そう。高原よりサバンナが似合いそう。

ちなみに今回倒産した東京の総本家以外の3社は、
「千鳥屋本家」が創業寛永7年 本店飯塚
「千鳥饅頭総本舗」が1997年創立博多呉服町に本店
「千鳥屋宗家」が大阪に本店
…こんなにあるって今の今迄知らなんだ。

それに飯塚の「本家」以外も「創業寛永7年」とうたっているから
ますますややこしい。千鳥屋自体の創業がそうなんだろうけど、
「宗家」は創立年サイトに書いて無いし。
しかも、街角にあるこの千鳥屋の路面店、本家も総本舗も
白壁に黒瓦のレトロで重厚な造りの似た様な外観なもんだから、
ますますわからん。
モール内の売り場以外に近所に路面店があるが、今度ちゃんと
店名をチェックしておこう。

ちなみに今日他3社のサイトをのぞいたら、「本家」と「宗家」には
「お知らせ」として”報じられた総本家とは関係ありません”という文言が
目立つところに何か切なくなるほどビシッと書いてあったけど、
「総本舗」には書いて無かった。大丈夫か。

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中にはいろんな味のクリームのチロリアンが。久しぶりに古いレコードでも聴きたくなる。
ってプレーヤーがもうありませんが。

花盛りの神社で商売繁盛について考える

福岡は福津市にある宮地嶽神社については
以前も書いたが、近くの美容院の帰りに
丁度桜の季節だし、と立ち寄ってみた。

週末のソメイヨシノのピークも過ぎ、
はらはらと花びらが散るのもまたいいもので、
八重咲きもポツポツと咲き始めていた。

暖かく花が見れるお出かけ日和とあってか
平日にしては人の姿もわりとあった。
それでも韓国語と中国語が飛び交う太宰府みたいな混雑は無い。
桜のある広場にはグループもいるが、それでも静かに花を楽しむには
いい場所だ。桜の期間には屋台も出るが実に控えめ。
そしてつい参道のお店でお土産に買ってしまう松が枝餅。
梅が枝餅と似てるこのお餅、太宰府みたく並ばなくて買えるのが嬉し悲し。

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空いてるな〜と思ったら参道のお店は11時頃から開店準備をしていた。そんなゆっくりなの?

本殿は、上の写真の参道の奥の石段を登って行った場所にある。
石段を登り切って振り返ると、宮地浜まで一直線に道が繋がっているのが見え
天気がいいと海の先の島もくっきりと、なかなか爽快な眺めを楽しめる。
これが高層マンションなど建つとシャレにならない。
この先もこの景色は存続して欲しいものだ。
海沿いの松林が、参道に繋がる道路の先でそこだけ切り取られているが
そこは浜への入り口で、鳥居がある。
昔はその鳥居のさらに先、海の中に木製の鳥居があったそうだ。

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松林の向こう、海に浮かぶのが相島。猫島と言われてるの今知った。

この風景がちょっと前、2月あたりに全国的に話題になった、らしい。
らしいというのは我が家はTV無いから何のこっちゃ、だからなのだが
嵐のCMに、ここがロケ地に使われ、夕陽が海から
参道→鳥居→石段と一直線に差し込む「光の道」が
出来るというのがとても印象的だったのか、
それからファンが「聖地巡礼」に来るようになった、というのだ。

なんでも1年のうち2月と10月の限られた期間だけ
その光の道ができるとか。
というワケで、石段のてっぺんで写真を撮るファンで
押し合いへし合いになると危険…ということで、
入場制限&予約制の特別席(どこに?)を設ける事にしたという。

美容師さんの話
「それが¥3000も取るらしくてですね」

え?入って夕陽観るのにお金取るの?

「なんかお守りみたいなの付いてその値段とかで、
地元から『いやしくも神職に就くもんが如何なものか』
と言われてるみたいで」

そりゃーそうでしょう。

つーか今迄そんな事してなかったわけで。
そりゃ便乗商法と言われても仕方無かろう。
ホントにそのお値段かは知らないが、神社のサイトには
予約制特別席を用意とあったので、確かに特別枠が有るようだ。
ついでに、サイトのデザイン、前より見やすくなってる。
英語の説明も併記してあって、なかなか攻めの姿勢を感じさせる神社だ。

夕陽でなくとも、この石段からのまっすぐな眺めは爽快だ。
件のCMの15秒と30秒ver.動画を見てみたが、15秒では正直短過ぎて
夕陽の眩しい程の美しさは伝わってない、と思ったくらい、
実際のこの辺りの夕陽はもっとインパクトがあって美しい。
ロケは1月にしたという話なので、時期がズレてたからなのか?

そしてここに限らず、他の場所でも
夕陽の時刻になると海岸線に向かってのびる道路を西へ進むと
ドライバーはグラサン必須な眩しい状態になる。
松林の向こうから夕陽が道路にまっすぐ光を落として、
運転に危険を感じる位なのだ。
同じ夕陽を神社で見れば神々しいと感じるし、
確かに秋に神社へ行った時、境内に差す夕陽は素晴らしく印象的だった。
しかし夕陽はどこにも差すもの。
状況が変われば単に眩しくて困る〜だったりする。

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これが箒桃。左端のソメイヨシノに比べ色も派手だけど、根元にはこれまた派手な芍薬
(牡丹?違いがわからない…)が咲いてて、なかなかカラーリング的にピンク系がプッシュしてきます


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神社仏閣につきもの、青もみじが美しい。

そんなとかくの噂など関係なく、敷地内の花は美しい。
箒桃も、珍しいからタイミングが合えば一見の価値あり。
普通の桃と違ってまっすぐピャーと突き上げる枝は
何か攻撃的な感じすらするが、それはまとまった本数だからかもしれない。
参道近くの民家の庭にあった箒桃はそんな感じしなかったし。

160406_13.jpg
川の桜色にも濃淡がある。

帰途にあるソメイヨシノの並木、その下の川は
すっかり桜色だが、場所によって花びらの積もり具合が違う。
水流に変化が無いのに、くっきり花びらの有る無しが分かれる
のはなんでだろうと思ったら、
一面に桜色なのは、下に水草(カナダ藻の仲間?)がモリモリ
生えている場所で、少ない部分はその水草が無く、別のもっと
小さめの藻が生えているとわかった。
同じ水が流れている、水流に変化の無さそうな
10数mの範囲でもそんな違いがある。

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違いといえば、件の神社境内にあるお茶屋。
地元のお土産販売とうどん等の軽食を出す、
小さな売店件茶屋だが、よくある店先の緋毛氈がかかった縁台。
あれの側に「食事をする方用なのでご休憩に使わないで下さい」
的な事が書いてあるのに気付いた。
今迄、こんな札あったかなあ…?

片田舎の神社だが、ここにも近隣国の観光客が来るようになり
その対応なのかなとも思ったが、だったら日本語では
書かないだろうし…
(この日、中国語の家族連れがいましたが少数でした)
そして家に帰って動画を見て気付いた、
例のCMには、この茶店(多分ココ)のこの縁台に
嵐のメンバーが腰掛け、例の餅を頬張るシーンがあるということに。
きっと座って自撮りするファンがいるんだろう。(決めつけ)
何か小さな事がキッカケでそれまでフツーにそこにあって
特に大きく取り扱われる事も無かった物事が
変わるという例なんだろうか。

今迄普通に地元の人達がお詣りしてヒソカに
楽しんでいた風景が、広く別の地域の人にも共有されるのは
良い事だと思う。
逆にそれがきっかけで、地元の人が気付くことだってある。
…が、それでお金取るのはなんか違う、と
夕陽に結果的にお値段をつけてしまったCM効果と
ファン心理そして神社経営について、この海近い片田舎で思った。
とかなんとか言って、プルシェンコがこの縁台に座ったと言われれば
自分も座って記念撮影するんだろうが。(バカ)

160406_112.jpg
ちなみに宮地嶽神社の本殿は昔は石段から近い別の場所にあったとかで
今はそこは大きな楠と鳥居でソレと感じさせる場所になってます

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くろけろ

Author:くろけろ
ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
庭をヒキガエル様の根城にしていただきたいけど
目下果たせず。

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