玉川上水沿いのジャングルからの徒然なひとりごと

こんなところにも諸葛亮孔明ー花大根

2012-05-07 Mon 20:57

「三国志」を読んでいると、ああ、あのことわざは
(というより格言?)
ここからきてたのか。というくだりに出くわす。

日本でいえばドコに行っても何かの由来に
たいがい弘法大師の名前が出て来るようなものなのかは
知らないが、
この花に諸葛亮孔明先生の名前が付いていたとは
今の今迄知らなかった。

もともと中国由来というのは聞いていたが、
あちらでは諸葛菜(ショカツサイ)というそうだ。
ずっと花大根とかムラサキハナナとか聞いていたが
近縁の種と混同しているらしい。
花の名前は難しい。

アブラナ科で、中国では若い葉を食用にするそうだが
日本には江戸時代の終わり頃に観賞用&油をとるために
輸入されたという。

気付けば畑の片隅や裏庭にひょっこり咲いてるイメージだったが
戦前戦後にかけて、この花を広めようとした人が
いたらしい。

連休前半に行った、昭和記念公園では
渓流の側にこの花を植えて、丁度見頃だった。

この公園では、咲く時期をずらすために品種違いの
ポピーを一面に植えたり、チューリップを植えたりと
今の時期は大体いつ行ってもきれいな花が見られるが、
この「花大根」には驚かされた。

CA2808360.jpg

どこにでもある花だと思っていたが
ここまで大量に植えられた状態では
見たことは無かったのだ。

写真にはおさまりきれない広い範囲に
この花が植えてあり、それが途切れると
今度は色とりどりのチューリップになっていた。

チューリップにはファンが多いし、
最近は変わり咲きのものもいろいろ見られて
華やかな花なので、その更に奥のポピーやチューリップのほうに
人が押し寄せていたが、
傾きかけた光のもと青紅葉の下でぼうっとけむっている
花大根の雰囲気は、別物だ。

随分前のガーデニングショウを神宮のほうで観た時に
あれも今ぐらいの季節だったと思うが、
夕方の光の中見た、一面い青い小さな花を植えた庭と
小さい小屋が、なんというか「こんなとこに住みたい」
という、夢みたいな光景に見えてすごく印象的だった。
青花は丈が低く抑えられていて、林の中のような
周りの樹との対比がシンプルで、
あの静けさがすごく良かった。

あれは多分、全体に回った光と
夕方の光線がすごく良かったのだ。
そういう時に、影ととけ込みやすい紫や青の花は
なんともいえない雰囲気をかもす。

計画的に考えられた植栽には違いないが
必要最低限度の小さな小屋に、
妙なデコレーションも無く、演出を感じさせない
シンプルさが良かった。

そう思った方々は沢山いらしたようで、
「東京ガーデニングショー 神宮」
で検索したら、その青い花の庭の写真がひっかかった。
第一回のもので、「音楽家の庭」というテーマガーデンだったのだ。
こうやって記憶の片隅にあるものを調べる事ができるのが
ネットのいいところでもある。

こちらのサイトの、←クリック。一番下、左の写真がそれ。

写真で見るのと、実際にその場で見るのとは
印象がまったく変わるが、
とにかく今回のこの「諸葛菜」の景色を見た時に
この青い小花のシンプルな庭を見た時の感情が
思い出されたのだ。

SC_0189.jpg
10日前には花の状態だったサルトリイバラ(サンキライ)が

SC_0221.jpg
こうなりました。秋が深まると赤くなってリース材料。

どういう状況で見たか、で、その花への印象が
作られることがあるのかもしれない。
でも個人の庭では、こういう、同系色の花がまとまった物量で
はじめて醸し出される独特の雰囲気というのを楽しむのは
ちょっと大変だよな~と思う。
まずそこそこ広いスペースと、品種と色揃えて、
草抜きせっせとする忍耐力が必要。
そんで一気に花のシーズン終わったら
その後はどうするのかという問題。

こういう、イベントや公園で見るに限るということですかね。

世話要らずで勝手に同系色の同一種がボリュームいっぱい咲いてくれるのは
我が家ではドクダミかなあ。
(はっきりいってキレイです)




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山椒の雌雄

2012-04-26 Thu 20:43

実家も、親戚の家もどういうわけか山椒と
相性がイマイチなようだ。
実家の木はもりもりとはいわないがなんとか細々と
生きながらえ、実もついていた木が
だんだんと元気をなくしていっているようで
昨年見た時は葉の色も薄かった。

親戚の家はベランダでのコンテナガーデンだが
我が家から送った種で沢山発芽はしたけど
そのあと苛烈な生存競争があったらしく…
ダメだったかと思ったら春が来てどっこい生きてるのが
見つかったらしい。
なんとか根付いてくれるといいが。

今年も庭の山椒はいつもどおり花が咲き、
ちょっと春が遅めだったが花が開いたから
そろそろアブラムシがやってきて
となるとアリンコが群がって来る時期。

山椒はなんであんなにアリンコがいるんだろ。
一昨日黒蟻かと思ったらアリ蜘蛛だった。
8本足でわかったけど、お腹の縞まで激似。
これが出て来たからアリンコの季節ということか。
ああ、ネコだけじゃなく、
アリンコとの戦いも控えているのか…
今年は家に上って来ないことを願う。

さてこの山椒の花、花が開いて花粉が出る頃には
勿論雌雄の見分けは簡単だが、咲き始めを見たら
案外分かりやすかった。

DSC_0195.jpg
はい、これはどちらでしょう?

SC_0193.jpg
ではこれは?

もう花粉の色が見えて来てるから分かっちゃうと思いますが
最初のが雌、下のが雄。

動物界ではえてして雄のほうが華やかだけど
山椒のほうも、雄の花のほうが
丸みのある、小さいかわいいものが
くしゃくしゃと沢山ついてる感じで
目立ちます。

対して雌は、なんとなく地味。花っぽくないというか…

この後、雌の花の外側が開いて
突起がついたまるっこいのが見えて来ます。

その部分をよくよく見ると、花の咲いた後の
柑橘類の、青い小さい「実一歩手前」の状態に
よく似ていて、さすが柑橘の仲間なんだなと。

山椒の実の表面のぶつぶつ感もやはり柑橘ならでは。

SC_0194.jpg
これは?
はい、雌です。


今年も、配達の人が「実採らせて下さい」
とやってくるのかどうか。

どーぞどーぞ、どんどん、採って下さい。

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けなげミリオンハート

2010-10-24 Sun 20:06

ミリオンハートという観葉植物のことは、以前書いた。

「グリーンネックレス」(緑の鈴とも言われてる)に
似ているが、丸くなくハート形の葉。
一階にあったのを2階に持って上がったら
途端に生育がよくなって、花が咲くようになった…
というのを書いた。
DSC_0249000.jpg

で、このミリオンハート、相変わらず地味に
ツルというか茎がのびていて、
マンガ本棚からぶら下がるようになってきた。

DSC_02500.jpg

花は、確か昨年その記事を書いたのが11月なので、
猛暑が終わり、涼しくなってきた9月末頃から
少しずつぽちぽちとまた花が付き始めたのは
「ああ、また今年もか」と納得。

しかし、ん?
DSC_02470.jpg
この写真がほぼ原寸大ですね。

なんか、垂れてきてますが。

コレ、もしかして蜜??

さわって舐めてみたら、モグラの目の玉よりも
小さい粒、爪楊枝の先に付けた位なのにとても甘い。

いやー、たしかに、花の蜜ですわ。

今までちっとも気付かなかった。
よく見ると、少ないものの、他の花も
蜜のしずくをつけてるのがいる。
DSC_02480.jpg

こんな小さな花も蜜を出すのか~
あるいは、今の時期昼間だけでも外に出してやると
小さな蜂が来て受粉して、もしかすると
実を結ぶのかもしれない。が…

ありんこの家にされる確率も高い。
うちはスミレが多いし、殺虫剤やら使わないので
庭は食物連鎖の見本市。
いったん鉢の中にありんこが巣を作ると
大変なことになる。
そうなるともう家に鉢を入れられない。(悲惨な経験あり)

花には悪いけど、
キミは深窓の令嬢なのだ、
外へ出す訳にはいかないよ。


なんかかわいそうかな。
というかコレ、実がなるんですかね?
ご存知の方はご一報下さい。

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ジューンベリー

2010-06-14 Mon 20:58

ジューンベリーという言葉は数年前に聞いた。
最初は、立川にある広い公園の一角、あまり人が
入らないところに、赤黒い実を付けた細い木があって、
食べたら(毒だったらどーすんの)甘くて柔らかく、
初めて食べる木の実では久々のヒット!だった。

で、公園の人に聞いたら、「アメリカザイフリボク」です。
と教えていただいた。
在来種でザイフリボクというのはあるのだが、それは食用には
適していないらしい。
DSC_09490.jpg

それで、ぜひ庭に欲しい!と調べて買った。
植えて5年目くらいだろうか、昨年初めて
花が咲き、結実した。

名前の通り、北米原産、花を見ればお気づきでしょうがバラ科。
梨の花に少し似てる。
大きな木で満開になると、ぱっと見、桜かと思うくらいだ。
DSC_09480.jpg

春にこの花が咲き、丸い径1センチくらいの実が付き、
6月に熟すからジューンベリー。
赤い状態ではまだ未熟で、黒みを帯びたら食べごろ。
DSC_02150.jpg

鳥がめざとくやって来るので、
ある意味、雨の日で鳥がじっとしている時が採り頃かもしれない。
DSC_02490.jpg
うーん、もうひと越えの熟し具合。

生食では、ブルーベリーよりも甘くて美味しい、と思う。
(ブルーベリーも種類によるけど)
皮が柔らかくて口に残らないのが、特徴。

最近は結構ジューンベリーを園芸店で見かけるようになった。
丈夫で、虫害も少ないし、花、実、紅葉
(といってもいつも紅葉を見逃す)
全て楽しめるので、おすすめです。

放っとくと株立ちになる。でも、剪定で主幹形にするのもOK。
幹は多少おおきな木でも細く、冬場落葉した後は
枯れ木のようだけど、どっこい春にはちゃんと目覚めます。

一石三鳥くらいを狙う方にはおすすめだけど、
多少は鳥に食べられてもよし、くらいの
広い心を持ちましょう。

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えごの木

2010-06-01 Tue 20:30

えごの木。エゴノキ科。
DSC_00700.jpg
ベランダからの眺め。5月上旬。

これは日本全国で栽培可、というのだが、
九州にいた頃はなぜか見た事無かった。白い花が印象的なのだから、
庭に植えている家があれば気付いた筈だが。
DSC_00730.jpg
おっ、ちょっと咲いてきました。

最近では、園芸品種でピンクのものもあるらしい。
春先に咲く花が、どこか花粉のような、粉っぽい
おしろいのような強い香りに比べて、初夏に咲く花は
ジャスミンのような甘い香りや忍冬のように
水気のある香りのものが多いように思う。
ついでに、色は白が多いような。
で、このエゴの花もその典型。
DSC_00740.jpg

白いつぼみが、卵形になり少しずつ大きくなり、
いっせいに開いて行く。
下を向いて開いた花は、見る角度によっては目立たないのだが
なにせ大量に花をつけるのと、足元に散った花で
木の存在を知ることができる。
DSC_00750.jpg
また更に開いてきました。

家の斜め前にあるから、4月の山桜の次に、巡る季節を感じる
木の花といえばウチではコレ。
一昨年は沢山咲き、昨年は殆ど花を付けなかった。
そして今年は、また沢山のつぼみがついた。
DSC_00760.jpg
どうです。って言いたいかのようにどっさり。小さい花でもこれだけあると重そう。

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日差しが日増しに強くなり、白い花がよく映える。
それとともに、木陰ができるようになってきた。
暑く感じるようになれば、ちゃんと日陰が出来る。木はえらい。

DSC_00780.jpg
もうモリモリです。

最盛期を迎えると同時に、ひとつふたつ、と花が落ち始める。
えごの実は、サポニンとやらが含まれているという。
この実を、魚を痺れさせて獲るのに使われていたとか。
軽い毒を使う漁というのはまんが日本昔話で観たなあ…
しかし、一方、シャボン効果があって、洗い物にも使ったそうだ。

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星形の花の形のまま落ちて来るので、なにやらとってもファンシーな世界。

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この時期は、この上水沿いの道はあちこちにあるえごの木の花で
なんともいえないみずみずしい香りが漂う。

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5/25。雨上がりの晴天の日、デッキには白い花が敷き詰めたように
落ちていたが、その向こうの地面にはもっと沢山の花が落ちていた。

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誰かの忘れ物が木に。
帰省してる1週間のうちにはもう花も終わるなあ…

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ツワブキが、エゴの花ご飯のお皿状態。地面真っ白。

ふわふわどっさりのドングリの花の次には、このエゴの花。
ほぼ一年中空から降って来るという意味がお分かりいただけるかと
思います。
次は何かな~。

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