玉川上水沿いのジャングルからの徒然なひとりごと

田舎の中の都会

2014-02-27 Thu 11:27

用事があって、津屋崎の津屋崎千軒といわれる場所へ
写真を撮りに自転車ででかけた。

DSC_00474.jpg
行く途中の砂浜にある3mくらいの小橋。

玄界灘に面し、その昔塩田で栄えたこの辺りは、
「千軒の賑わい」という意味でこう呼ばれたらしい。
福津市がその街並を市のサイトでもPRしているが
なるほど、その界隈は道路も単なるアスファルトではなく
古い街並に合うようにか、
ちょっと見石畳風に見えるような造りにしてあった。

時折イベントもやっているようだし、
休日行ったら見学の人で混んでて、写真うまく撮れるかなあ
と思っていたのだが…全くの杞憂だった。
目指す建物を探しウロウロしている間、そして写真を撮っている
計20分くらいの間、歩いている人が10人もいなかったのだ。
正確に言うと5人以内。

DSC_047600.jpg

天気のいい土曜日の昼下がり、町は皆昼寝でもしているように
しんとして、猫一匹歩いていない。
だから写真をじっくり撮るには最高の機会だったのだが、
ちゃんとデジカメの電池残量調べて行ったつもりが、イザ撮ろうとしたら
もうすぐ危ういというマークが。

そそくさと数枚撮り、津屋崎千軒をあとにした。
今度またじっくり歩くとしよう。

DSC_00477.jpg
反対側を見ると、わりと普通にあるような風景でした。

そこから海岸沿いの道に戻って、ちょっと戻ったところに
「ランドシップカフェ」がある。

家人がたまたま近所をサイクリングしてたら
「店の前で屋台が出ていて、なんかイベントやってて誘われた」
と一度戻って来て、一緒に行く事になった、この日の目的その2がこれ。
津屋崎千軒へ写真を撮りに行くという自分の目的その1が
同じ方向だったから、じゃあ写真を先に撮って、その後
その店へ寄って遅い昼ご飯を食べよう、ということになった。

ランドシップカフェは名前は聞いていたが
海のシーズンには行っておらず、この日初めてだった。

140222_1536.jpg
看板犬なのかな

シンメトリーの、直線が活きたデザインの外観のお店だが
入ると高い吹き抜けに、目の前が海という開放感のある
店内になっていて、そして店内の音がすごくいい。
この吹き抜けの構造なのか機材がいいのか…全部なんだろうきっと。

この日は、終日特別イベントということで、
お店の人ではなさそうな人達が始終出入りしていたが
店の入り口前では石釜ピザや焼き芋、タイ料理
おにぎりや餅つき(やはり)などなど、目移りする
美味しそうな出店が並んでいる。

140222_1546.jpg
カフェ2階の窓からみる海。

カフェの中から砂浜を見れば、丁度近所の
宮地嶽神社の人が来ていて、お祓いとお神楽が
始まるところだった。
店内からだと後ろや横からの姿になるが、
外で買った石釜ピザもちょうど焼き上がり、
ビールと一緒に食べながら今時カフェで海をバックにした
神道イベントを見るという、なんともフュージョンな
光景を楽しんだ。

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カフェの窓から見える舞台。

そして、このピザ、すんごく美味しいんですが…
店の前に出て、ピザを買った出店のトラックをよく見れば、
石釜が焼き芋トラックのように荷台に積んである。
移動式ピザ窯なんてあったのか…
ちょっとぽけーと見ていたら、お店のお姉さんが声をかけてきた。
このピザ窯、すべて手作りなんだという。
うーん、ちょっと庭がある家だと、片隅にレンガ組んで
ピザ窯作ってるという例は見た事がありますが…トラックで
運んじゃうとは…

しかも、屋根にはソーラーパネル設置。
角度も変えられるらしい。(ただし手動)
そのソーラーで、窯でコーヒー豆を焙煎する時や電球のための電力を
まかなっている、という。
(あ、ほんとだ中に裸電球ついてる。
なんか布団みたいなのがあるよ)

聞けば九州内(鹿児島はちょっと遠くて行きづらいらしいが)
で、注文に応じてこのトラックで出張をするのだそうだ。
(なるほど、それでお布団)

特に調理スペースは見当たらないけど…と思ってたら
ピザをくべたり取り出す時に使う柄の長いスコップみたいなアレ、
あれにピザ生地を乗せて、その状態で具を乗っけていた。
ピザ生地は、トラックの荷台の脇の僅かなスペースで、
のばしている。

おねえさんはお店のご主人がそうやってピザを
作っている間に、普通のサイズの手回しコーヒーミルで
焙煎した豆をひいている。
荷台に載ったピザ窯の上にはヤカンが乗り、しゅんしゅんと
湯気を出していた。

なんだか、このトラックごと「ハウルの動く城」みたいで
このトラック店のそばにいるご主人とおねえさんも
まるっきり宮崎監督のアニメに出て来そうな人達だ。

コーヒーの焙煎方法も、ナルホドというやり方で
ピザからコーヒーまで、傍らで見ているだけで
自分にはお神楽よりもある意味興味深く、楽しかった。
いろいろ食べたしそろそろ帰るか、と思っていたら
入場料を払わなくてはイケナイということに気付かされ、
あちゃーだった。

140222_155.jpg
この時食べたのは鰆の薫製のピザ。なにもかもうますぎる。

確かに、リーフレットには伝統行事のイベントを観るのに
¥3500+要ドリンク1本オーダーとある。
でも、砂浜の舞台の方へ行かなければその費用は発生しないものと
勝手に思っていた…
実際はお店の前の、屋台が出ているスペース内から
その入場料は発生していたのだった。
確かに受付ブースはあったが、あまりにもオープンなスペースで
門も何もないから、先に入場料を払わず
あちこちの屋台で飲み食いしてても、
1時間半にわたってノーチェックだったのだ。

どうりで、こんなに美味しい屋台が出て、道路にも面しているのに
通りすがりっぽいお客がいないなあ、
シャレオツで都会的な人達ばっかりだなあと思っていた。
私ら2人、屋台で何かを食べて、舞台は見ずに
帰ろうと思っていたのだが…
こういうのは、後から知るとショックが大きい。

そういうわけで、1人数千円を払ったので、こうなったら
舞台での演目を観ないとだよなあ、と思ったら丁度能の舞台が
始まるところだったので、砂浜に出る。
能「羽衣」を篝火からの灰が潮風で飛びまくる中鑑賞。

140222_170.jpg
舞台中は撮影禁止。始まる前の5時チョイ過ぎ、まだすごく明るい。

能の世界では海のこんなそばで行うことは初めてなんだそうだ。
確かに、幽玄という言葉が使われる能を演じる場としては、
吹き付ける風の音がマイクで拾われて、ガフーゴフーと
雑音のように響いてしまっていて、海沿いというのが
無い理由もわかる気がした。
難があるとすればその音と、風が強くて演じる人が
袖の扱いが大変かもしれないと感じた事か。
(あと、夕陽の時間だったから、多分西に向かって演じるのは
眩しかったとお察しします)

でも、海に面しているためいつまでも明るいこの場所で
青い空と今時な造りのシャレオツカフェをバックに、
能を観るというのは、例えれば桜をバックにした薪能という
王道とは違った、カラッとしたミスマッチみたいなものが
却って面白かった。

終わって海を振り返ると、おそらくは海沿いを散歩して
なんかやってる〜と脇から観ている人達がいて、
(ロープでくくってるだけだから)
このイベントでの入場料の徴収のありかたに…
何かどうなんだろうと思ったりもした。
お金、払わなくても観れちゃうわけで。プライベートビーチじゃないしね

ちょっと屋台でご飯を食べて(勿論屋台で買うものはその都度別料金)
他の誰でもどうかしたら脇から観れちゃう舞台を観るのに
1人¥3500(+1ドリンク要オーダー)というのは
これが天神ならともかく
福津では、残念ながら、そうそう人は来ないだろう。
お客さん達にとても都会なニオイを感じていたが
なんとなく理由がわかる気がした。

140222_1747.jpg
冷えたのでカフェに戻ってホットジンジャー。このカフェのホットジンジャー、
恐ろしい程の生姜が入ってて激辛ばかウマでした。


温故知新をテーマにこの日の夕方までのイベントは
伝統芸能関係者を呼んでいたし
夜は夜で別のアーティスト達が来てイベントがあり、別料金。
おそらくそういった方々に協力してもらうには
それなりの費用もかかっているのはわかるし
人数を思うとどう考えても赤字だろう。

予想外の出費だったが、いいものを観れたなあとは思う。
でも、今回が初回のこのイベント、
次につながるようにするのなら、宣伝や料金設定を見直した方が
いい気がする。とても贅沢な試みなだけに。

140222_1758.jpg
6時まであと2分。実際は写真よりずっと明るく、6時過ぎても
自転車のライトまだいらないかなというくらいの明るさ。
(でも点けるけど)

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寒い時に聴きたくなる

2014-02-24 Mon 17:17

寒いときには寒い所のもの、というわけなのか
寒い季節に聴きたくなってyoutubeでよく見てしまうのが
ロシアの歌。

ヘルムート・ロッティという人を知ったのも
そんな動画検索の中で。
この人はロシア人ではなく、他にも世界各国の歌を
実に色々な国で歌っている、文字通りワールドワイドな
活動をしている人のようだ。
下の動画でも、英語で歌っている。おかげでこういう意味なのか
というのがなんとなくだがわかった。



日本ではイマイチ知名度が無いみたいで日本語で検索しても
出て来る情報は限られている。
ベルギー出身で、プレスリーの物真似がきっかけで
世に出たという話だが、正規の音楽教育を受けたわけではないのに
これだけ朗々と歌っちゃえるんですねえ
あまりにロシアの歌の動画に出てるから、ヘルムートなんで
ドイツ系ロシア人かと思ってたけどそうではなくロッティは芸名。
ヨーロッパの人には何カ国語も話せる人はザラだけど
この方も3、4カ国語話せるんじゃなかったかなあ

「カリンカ」って、昔音楽の教科書に載ってたけど
「♪カーリンカカリンカカリンカマヤ 庭にはイチゴ 私のマリンカ」
とかいう歌詞だった気がする。何だマリンカって。
当時からよくワカラン歌詞だった記憶しかないが、
ガマズミの一種の植物をさすらしい。ガマズミはイチゴじゃないよなあ
ベリーといえばベリーの範疇なのかもしれないが。



この動画内の、ロッティ以外の結婚式後のお食事風景、
参加者がモデルとかそういう人達じゃなくって
本当に結婚した、そこらのロシアのカップルとその親戚
なんじゃないか、と思える妙なリアルさが気になる。
そしてこの時点でこのカップル、絶対カカア天下だろうと思われる。



抜群のプロポーションとパワフルな歌のこのおねえさんは
バーバラさんとかいってた気がするが、
なんでこの歌の時は歌い手が軍服なんだと思ったら
そういう歌だったのか…勲章ごってりのご老人が大勢いるようですし。
バックで踊っているおねーさん方の、フィギュアのような
人間離れしたプロポーションに、バレエやフィギュアの王国ってのも
ほんとにわかる気がします。



彼らのバックで踊っている人達もこれまたとてもクラシックバレエを
叩き込まれた感のある様子で本場感をひしひしと感じます。

で、ヒソカに日本でも売り出せばいいのにと思っていた
ロシアのアイドルグループがこのチェルシー。
なんだけど、4番目に歌う、声にドスのきいた、メタル風の人が
ちょっと前に脱退したとか。しかもその人のお父さんが
このグループのマネージメントやってたんじゃ
なかったかなあ…どうなってしまうのか。
ただでさえ、アイドルとしての時間は彼の国の方々は
限られているんじゃないかと。(容姿の変化という観点で)

ロシアの歌に共通するのは、(特に民謡)
最初はスピーカーの音量を上げないと聞こえないくらい
小さい音で始まるのが、次第に大きくなっていき
気付けばいつの間にかソロではなく大合唱になっている
ということだろうか。
寒い季節にシチューなんぞ食べながら「トロイカ」なんて聴くと
実にあったまる。歌詞は、知らない方がいいのかもしれない。

合唱に加えて、これでもか、な壮大な響きに
ベタなところギリギリの、たたみかけて来る旋律と叙情性。
「容赦無い」という言葉がなぜか思い浮かぶ。

時代遅れとも言えるくらいの
容赦なく盛り上げるメロディラインは
ロシアの国家がある意味最高の見本なのかもしれない。

あの壮大な国家をいいかんじにロックに編曲してるのがあって
とりあえず内容はわからないままに、曲としてなかなかですなあ
民謡以外のも、いけますなあと思ったんだけど
動画の中にちらちらと出て来るお方が…
「作者は命知らず」と日本の動画サイトならタグが付きそう。



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地域差ー四角と丸

2014-02-22 Sat 20:57

東京で買うお餅は通常は四角い「切り餅」というタイプだった。
「♪サ○ウの切り餅〜 あ、もっちもっちもちもち」
というCMの歌が思い出されるのだが、
四角いそれが5とすれば1くらいの割合で、丸餅も売ってはいる。
でも、やはり少ない。

しかし、こっちに来るとそれが逆転する。
イ○ンのような大手スーパーであればちゃんと四角いのもあるが、
地元商店街にあるスーパーなんかだと、8割9割は丸餅。
そういう店では「もち巾着用小餅」も売っているが、勿論丸餅。
お正月はやはりめでたさ演出のためか、紅白の丸餅が並ぶ。

福岡に来て思ったのが、暑い時でも餅や餅菓子が普通に
出回っている、という事だ。
そして、何かちょっとしたイベント
(町内会や子供会はじめ)や祭りがあれば、
かなりの確率で「餅つき」「餅まき」という言葉が出て来る。
会場ではこちら特有の丸い石臼が用意され、
暖かい季節であればついた餅をいそべや安倍川に、
寒ければぜんざいに。
まだまだスペースがあるような場所であれば、棟上げの時に
お餅をまいているケースも多い。
赤いリボンをつけた五円玉もまいているかどうかは
知らないが。
そして、棟上げで餅まきがあれば、ご近所や通りすがりの人が
ちゃんと集まるらしい。

お餅のめでたさと、そういう感情を共有する食べ物としての
地位が、ここではまだ健在なようだ。
ニーズがあるからなんだろう。
もっとも、福岡といっても海のそばの田舎町の話。

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地元の農家や米屋が作って売っている「つきたて餅」
はもちろん地元の材料だが、そうでないものにも
福岡や佐賀産、熊本産の材料使用のものがあって、
こっちで見つけた「サ○ウの切り餅」は佐賀産の材料だった。

ノリをまく時にはなんとなく四角いほうがしっくりくるなあ
とは思うが、形はどっちでもいい。
でも、たまには家人が四角い餅を見たいかもと思い、買ってみた。

140120.jpg

丸いのと四角いの。なんかこの丸餅、径は大きくないけど高さがあるね

このサ○ウの切り餅タイプにはいつの頃からか
「パリッとスリット」(Ⓡなのか?)なる切れ込みが入って
焼いて膨らんだ時にうまいことそこから空気が漏れて、
餅が膨らみ過ぎて困った事にならないという
実に日本人的心遣いのシロモノになっている。
あまりにこのスリットの効力がありすぎて、
餅に餅らしく膨らむ暇をあたえない位で、なんだか少し
つまらんという気もしていたほどだ。

…なのだけど、どういうわけか、同じトースターで焼いているのに
東京で焼いていたような状態にはならず、
丸餅と同じようにぷっくり膨らんでそのうち
トースター内でごろん、と重心移動する。網にくっつくのは毎度のこと。

ヘルツの違いなのか?
それとも佐賀産の餅米は粘りがあるのか?
何度やっても「パリッとスリット」の本領が
発揮されないまま、餅は元が四角か丸かわからない状態に
膨らみまくる。
しかし、この膨らんで空洞になった焼き目付きおかき部分と
粘りのある餅部分の両方あるのが美味しくて、
なんだかんだいって今年は何度もお餅を購入している。

何と言っても、作るの面倒なお昼や
急いでいる時に、焼いて納豆とチーズと海苔で
とっても美味しい、というのがありがたい。

131117_1926.jpg
時々産直のお店で見かける小さな餅菓子。うま波動を放っていたので買ったら、やはり美味しかった。
柔らかいお餅に確かバターと卵か何かが入っていた気がする。


こっちで四角い餅となると、かき餅のほうがイメージされるかもしれない。
かき餅は鏡開きも過ぎ、春に向かう頃に、
宿題しながらストーブの端に置いて焼けたのを
おやつに食べる、自分にとってはそういう位置づけの物で
今がまさにその季節。
そして、かき餅はきれいに個包装されたものではなくて
地元の農家で作られたもの、のイメージ。
だから、いろんな味のバリエーションがあって、楽しい。

さすがに餅作りはできないから買うしか無いが、
エビ入りの薄いピンク、青のり入りの緑色、黒ゴマ入りのグレー、
その他にも大豆入り、黒砂糖入りで薄甘く、焼くと香ばしさ倍増
…といった色々なかきもちが、今地元の店には沢山並んでいる。

常に餅関係のお菓子が並んでいるようでも、
やはり季節で品揃えは少しずつ変わって行くので、
今度はかき餅を試してみるかなと思う立春過ぎて寒いこのごろ。






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また想定外

2014-02-18 Tue 17:02

「記録的」「想定外」という言葉が聞かれる今回の雪。

長靴が埋まって脱げる雪で庭の杉は倒れ車は出せないし
バスは来ないし来ても満員で素通りだしで駅まで1時間近くかけて
歩いた経験がある。(都心へ1時間半ちょっとの通勤圏での話です)
そんなこんなで午前2時間休みもらってなんとか辿り着いたら
雪なんて路肩にまとめられてて、レインブーツが思いっきり浮いていた
悲しい思い出。
当時住んでいたそこは埼玉のT市のはずれで、都内ではない。
しかし奥多摩だって雲取山の麓だって都内。
そこまで行かなくても、23区の西、多摩地域に入ってちょっと離れれば、
会社に行く、その前に最寄り駅まで行くという事が
とっても大変になる事が、起こりうる。
豪雪地帯の方々には笑われるような程度の雪ではありますが。

舛添都知事が雪についてTVで「雪?あんなものは大したことない。
一日で片付く」というような発言をしたとツイートしていたのは
あのそのまんま東氏だったようだが、
そのマスゾエ発言は、今回の二度目の、山梨はじめ各地で
交通マヒした時をさして言ったのでは無いようだ。
その前の週の雪について聞かれた時の発言だと思う。
何故ならそのまんま東氏の元ツイートが2/10の日付になっている。
だからマスゾエ知事に文句を言うのはちょっと
早計じゃないかと思う。

でも、「雪は少々積もっても、放っときゃ溶けるもの。」というのは、
特に交通量が多く地下鉄はじめ路線の豊富な都心の、
とりわけ自分で雪かきをする必要にせまられないようなマンション暮らしの
人には、しみついてしまっている感覚なんじゃないかと思える。

マンションだって管理や駐車場の方式によってはまず雪かき、
という方々も多いとは思うが、都心の交通量のあるアスファルトと
そうでない場所の土の上の雪とでは溶け方は全然違っている。
まして都心と気温も違う多摩以西では、ちょっとまとまった雪になれば
完全に溶けるまで1週間くらいかかるのはザラ。
実際多摩地域の先輩から「二回目の雪は掃き出し窓のところまで
積もっていた、2回分合わせると1m近くなんじゃないか」
というメールが来た。

誰かに車を運転してもらう立場の人には
雪への感覚が違うのは仕方無いかもしれない。
マスゾエ知事、福岡出身だし雪に閉じ込められたなんて
経験はないだろう。(いや、福岡もどうかしたら東京より雪、降るんですけどね)

140218.jpg
野菜と一緒に売られていた春の花。たまらん水仙の香り。

雪国と比べれば確かに東京に降る雪なんて大したことなく、
マスゾエ知事が言うように「放っときゃ片付く」のかもしれないが、
都心でたかだか10センチの雪でも、同じ都内でも別の場所ではまったく違う積雪で
電車動かなくて困る人達がいるのはよくある話。
今迄のちょっとした雪でも、舗装道路に出る迄雪かき、
車出す前に30分は雪かき、サイドブレーキが凍り付いてる、
「放っといても片付かない」人達だって沢山いるのだ。
くそマジメな日本人、雪で遅れるのはわかっているからと
会社へいつもより早めに出ようとする
そういう人達がせっせと自分の持ち分でベストを尽くそうと
頑張っているから、多少の雪でも何とかなってきたんじゃないのか。
決して放っといて何とかなっているのでは、無いと思うんだが。

彼の発言は別に他の地域についてじゃなく、
都知事として聞かれたから都内の雪に関して答えたのだろう。
でも、マスゾエ氏が放っといたら片付いた、と思っている雪も
実はそこに住んでいる人達や商売にかかわる店屋がせっせと雪かきしたから
というオチもあるんじゃないのか。
実際雪かきなんてしないアパートなどは
たいてい、いつまでも雪が残っている。


今回の雪でも「想定外」が言われる。
仕事でもそうだが「想定外」の事はいつか起こるのであって、
万が一起こった時の対応と、同じ様なミスが起こらないように
どうすればいいか、の方がむしろ大切。

自然災害の予測と対応が難しいのは、東日本の震災で嫌という程
味わったはず。そして狭い火山国、地震国に原発を50基超持つというのに
原発はじめ放射性物質を扱う施設へのテロへの備えもよくわからないし
現在進行形の原発後片付けもある。

そこらへんの丁寧さとか謙虚さがもともと
この人にはあるとはあまり思えないが東京都の事なんで関係無い。
とはいえ、「ほっときゃなんとかなる」的な感覚でそれらについても
考えているとしたら、すごく嫌だなあと
まとまった雪は降らないけど気付けばみぞれや雪が実に気まぐれに降って来る
今年の福岡の鉛色の空を見ながら思った次第。

140214_093.jpg
14日の朝急に山が白くなっていた。以来、お山は白いままです。




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銀盤の皇帝

2014-02-17 Mon 19:44

というと、そうです、あの方、プルシェンコのことなんですが…

TVの無い我が家、皇帝が夜1時チョイ前にお出ましになるという
予定を知ってはいても、ネットで中継やってないみたいだし
翌朝ニュースをチェックするかと寝たら、あの悲報。

今回が最後だろうから現地までプルシェンコ目当てで行ったファンも
いるだろう。ショックは大きかったに違いない。

腰はもう古傷なのはファンでなくても知っているし
ヘルニア手術だの腰にボルトが入っているだの
メスが入りまくりの身体に鞭打って君臨していることは
わかっていたから、棄権には何と言う事だとがっかりしても、
でも、本当にお疲れさまでした、と素直に思える。

素晴らしい演技をしていても大会では力を出し切れないタイプ
或はメダル獲得選手でも印象に残ってないタイプというのとは
皇帝プルシェンコは違っていた。

転倒する事がほんとにまれな、驚異的な安定感と
あのジャンプ、なにより男性とは思えない柔軟性。
(特に若い頃。しかしそれをいかした技で腰にきたのだろうが…)

そして、そういう圧倒する技術と芸術性を持ちつつ、
エキシビジョンではマッチョスーツと金色パンツを着てしまったり
女装をしてしまうサービス精神。
まー本人はもともとそっちのほうが好きなのかなと思ってしまうわけですが…
ロシアのフィギュア選手のイメージがいい意味で崩れた。

↓以前も載せたけどやはりこれははずせないってことで。
エキシビジョンでアンコール、しかもジャンプ連発。
お客の沸きようといったら…



今回の五輪に出るにあたって、選考基準がどうだったのかで
責任問題に発展しているとか聞くが、
彼が腰の爆弾を抱えていることは皆知っていたわけで、
それでも選んだのだから今言ってもねえ…と思う。

選考基準以外に、こういうタイムを競うものではない評価式種目へは
毎度買収疑惑が囁かれるし、演技の順番でも有利不利がある。
何をもって評価するかは専門家と一般人とでも違うだろう。
足の組み換えで何ポイントアップとかそういう事は見ていてもわからないし
むしろフツーに見ている側としては、技術の高さでの細かい加算云々よりも
(正直3回転半とか言われても違いわからん)
流れの良さとか振り付けにバラエティがあって退屈しないとか
音楽と合っているとか、優雅だとか、全体的な事の方が印象を決めている。
…気がする。

その例でいえば、昨年引退を表明した
アメリカのジョニー・ウィアーの演技は
何かよくわからんがつい見てしまう引き込まれるものがあったのに、
どういうわけか評価が低かった…というのが記憶に残っている。
youtubeで最近動画につく広告で、羽生選手のver.があったが
ウィアーみたいだなこの子と思った。
年齢のわりに細っこい少年のような外見と柔軟性が
ウィアーのような中性的な雰囲気をかもしていたからだろう。

↓ウィアーの2010年五輪での演技。


今回めでたく男子フィギュア初の金メダルという快挙は素晴らしいが
なんとなく複雑な気持ちにもなった。
日本の男性フィギュア選手は10代の頃は注目されても、
そのあと伸び悩む例が多い気がする。(詳しくないけどなんとなく)
羽生選手は今迄の日本の男子フィギュアにはあまりいなかった
フシギな雰囲気を持っているので芸術性にも期待できそうなんだけど
しなやかさとスルドさが、鈍くなる事がないのを祈りたい。

そんな羽生選手を、自分が棄権した後で
「私は彼のヒーローだったかもしれないが、
今は彼が私のヒーローになっている」

と言ったとか、皇帝、やはり、ただもんじゃないです。

スポーツに邁進してきた人にありがちな、
私生活ではおいおい、大丈夫かと思ってしまう部分のある皇帝。
引退後は本業以外に手を出してへんなことになったりしないよう、
奥さんにしっかり手綱を引き締めてもらいたいなあ
と思っているのはワタクシだけでは、ないはず。


皇帝の伝説的な「ニジンスキーに捧ぐ」だと
ニジンスキーのバレエからのポーズが随所にちりばめられているので
地元ロシアの人やバレエファンには「ああ、あれね」と思える。
じゃあバレエまったく知らない人が見たら退屈かというと
そんなことはなく、ポーズをとりつつ動きがスムーズにつながり
音楽との一体感が素晴らしい。
そう思わせるのが皇帝の凄さ
なんというか、スピード感あるのにポーズの印象が残るのは
タメがきいてるってことなんだろうか。

逆に、他のフィギュアの演技見てて、
いろいろ技巧こらしててもどーもな、と思う時は
音楽と振り付けの盛り上げポイントが合っていなかったり
つるつるっとスムーズすぎて印象に残りにくいという事が
殆どのような気がする。自分の鑑賞ポイントとしてだけど。

この伝説の演技、点数とかそういうの、どうでもいいわ正直。
審査員の問題とかそういうレベルを超えている。
ありがとう皇帝。


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哀しい男が吠える街

2014-02-12 Wed 17:04

全国からいろんな人がいろんな目的で集まっている
東京のような場所にも勿論人の暮らしがあって、
そこに落ち着いて暮らしをたてている以上、まして
不動産を持ってしまうと簡単には動けないこともあって
原発過酷事故が起こって都内にホットスポットがあっても
今まで通りの生活を送っている人が沢山いる。
というか大部分の人がそうだ。

東京多摩地域に居た時、
事故直後はさすがに布団を外に干している人はいなかったが
(花粉の季節というのもあるだろう)
数ヶ月経つとそんなこともなくなった。

こわいのはこういう慣れだと思っている。

いつまでも、日々の生活の中で
産地がどこだの水がどうだのマスクだのと
気づかっていられなくなるのが実際で、
ニュースでも特段とりあげられなくなると
まるで「起こっていなかった事」のように
忘却されていくのがとてもこわいことだ。

半年以上経って「じつは2013年7月に500万ベクレルの汚染水が出てました」
なんて後出しにされても、こんなにもおとなしい反応しかないのは
みんなオリンピックを見ているからなのか?
しかもその後「東電は当時その値を認識していたけど隠蔽していた」
というニュースまで出て来ても、まだ原発をベース電源にすると言っている。

こういう「実はあの時汚染されていました」という話は
事故以来何度も聞かされて来た。
そして、それに何が言えるのかというと「やっぱりな」
という、どうせ信じちゃいないし今更いわれても、という
ほんとうに何かの手だても無い諦めの感情ばかり。
こういうのが嫌で嫌で、政治家が沢山いる東京をあとにした。

batta.jpg
すいませーん、1月なのにもうでっかいバッタが出ちゃいました
(大人の中指くらいの体長)


新都知事は早速、東京五輪に向けて老朽化している首都高を
整備するとか非常にわかり易い方針に言及したようだが、
ヒソカに東京はじめ関東周辺在住でいろいろ迷っている人には
正直別の場所へ移ってみてはどうかとすすめたい。

東京は、自分のこれまでの時間の半分以上を過ごした場所だが
あんな人が知事になったということで、出て来て正解だったと思う。
東京自体は昔からあるのだから、問題はそこに来て変な事をやっている人達の
ほうなんだけど…

原発の事をいえば、あんなものは、
後片付けをしない男性(的思考)の産物だと思っている。

開発だ経済だなんだかんだ偉そうに言ってても
実際食物が汚染されれば、「安全」な食べ物を入手するところから、
子供の吸気被曝を防ぐ事だってとても大変なことになるのに、
買い物も料理も子育ても人任せの人達が
政治をやっているから、身にしみないのだ。
原発の事で言えば、それに反対する世の中の女性(男性も)が全て
家事育児仕事のストライキをすれば、いっぺんでカタがつくような
気がする。
そういうわけにもいかないんだろうけど。

nanohana.jpg

1月というのに春のようにとても温かい日が続いて
ツクシが出るのではと思うくらいだったが、
だいぶ前からとっくに菜の花が咲いています


東京は、それこそ多摩より西とか一部をのぞいては
自前で食べるものを作れない、
身体の無い、肥大した脳みそみたいな場所だが
その場所で、よくわからん選挙でよくわからん人がトップになって
今迄以上に「バリバリやります」的な政策になるんだろう。

遠く離れた自分にとっては、東京五輪も関係ない。
ing形で汚染されている今、世界からアスリートを呼ぶのはやめて
トルコに譲って、五輪予算と尽力を被災地からの移住とフクイチ対策に
使って欲しいと思っている。
でもあくまでも「消費」の方向に
東京は突き進むんだろうなあ、とも思っている。
こういうのは大都市のカルマみたいなもんなんだろうきっと。

ジュリーのTOKIOの歌詞は34年前の、糸井重里がブイブイ
言わせていた頃のキラキラした「スーパーシティTOKIO」なんだけど、
今の動きを見てると、哀しい男が吠える街って
別の意味で頷け、せつない感じがいっそうつのる。



ジュリー、うまいなあ…
滑舌がいいのねこの人。
そしてこういう聞き取り易い歌っていいなあ、と何度も聞いてしまうのは
(当時は衣装とともにぶっ飛んだイメージがあったが)
年とったんだろうなあなどとちょっとしょっぱい気持ちになる
都知事選後の感想なのだった。

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