2014-06

幸せ来るか??鳥に軒貸し中

セキレイが、巣を作った。

川があるからか、ここらへんではハクセキレイが
スズメやツバメにまじってよく見かける鳥なのだが、
なんかパソコンに向かってるとチイチイ鳴く声が聞こえるんだが…
と思ったら、いつの間にかセキレイが巣を作っていた。
…と気付いたのは先月の20日過ぎた頃。

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親は餌を運んで、一度近くの電線に止まって様子を伺う。あるいは低い位置をダイレクトに飛ぶかの2つのアプローチがあるのを今回知った。

そういや、ベランダで干し物をしているとやけにセキレイが
前の電線にやって来るなあと気付き、(しかもどうやらペア)
そのうちクチバシに何かをぶら下げてやって来るようになった。
飛んで行く方向からして、今いるマンションの横の細い隙間の
向こう側に巣でもあるんだろう、にしてもヒナのアピールがすごい…
と思っていたら、まさに今借りてる部屋の外壁の、
電線が集まっている部分のちょっぴり出っ張った場所に巣が出来ていた。

140523_1356.jpg

窓を開けて巣の存在に気付いた時の驚き。
その場所は、パソコンを置いている場所の壁の向こう側で、
どうりでやけにヒナの声が聞こえる筈だと納得。
巣を見るには巣から3mくらい離れた場所にある窓から
そっと覗くしかない。
配線か何かの管を固定する部品で壁からブロック1個分くらい
出っ張っている所にうまいこと作っていた。
(上の写真の赤矢印部分が巣)
上にはこれも少しだけだが丁度良く出っ張りがあり(同青楕円部分)
弱い雨なら避けられそうだ。
巣自体、管の裏側にあるので目隠しになっている。

隣のマンションとの境の、南北に細長い場所。
風は通るし前述のとおり目隠しになっているし
餌をとる川や田んぼから至近。
2つのマンションとも、その壁側にはベランダや大きな窓が
無いので人がやたらと覗く事も無いし、人が下を歩く通路でも無い。
親が巣に近づく前にひと休みして様子を伺える見晴らしがいい場所に
電線があり、人間がその電線近くのベランダに時々干し物をしに出て来るから
カラスがやたらと近づく事も無さそう…ということなんだろうか。
なかなか優良物件を見つけるもんだと感心する。

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一羽の頭が右側向いてます。ああ望遠レンズ欲しい。

ハクセキレイのヒナは卵の産卵から2週間くらいで孵化し、
それからやはり2週間ほどで巣立ちするらしい。
気付いた時には孵化から数日あるいは1週間くらい経っていたのだろう。
だいたい、2分に1回くらいのペースで親が餌を運んでいたが
それから1週間くらいでヒナの声の質が少し変わって来たと思った頃
もういつのまにか巣が空になっていた。
前日までまだグレーのふわふわした姿だった筈だが、
そんなナリで巣立ちするものなんだろうか。

hina.jpg
よく見ると2羽のクチバシらしき突起が見えます。

ツバメの様に電線にとまって巣立ちしたばかりのヒナが親から餌を
もらったりする姿も見ないままで、ほんとうに無事に巣立ちできたのか
ちょっと心配になったくらい、あっさりしたものだったが
すぐ近くの桜の木のあたりでヒナらしき声と親の姿が見えたから
ヘビにやられて全滅とかそういう事でもなかったようだ。
カラスの騒ぐ声も聞こえなかったし。

DS_00012.jpg

DC_0014.jpg

その頃はベランダでクランベリーと蘭の花が沢山咲いていた。
あ、蘭の鉢にいつのまにか同じ色のオキザリスが増殖中。


ハクセキレイが家に巣を作るというのは子宝に恵まれるとか
家が富むとかなんというか吉兆という考えがあるらしい。
これがムクドリくらい大きい鳥だと屋根の隙間から入り込んで
家にダニが大発生して大変というケースがあるらしいが
賃貸マンションの外壁だしその心配もなく、
自分の家ではないから吉兆というのが当てはまるのかどうかは
知らないが、なんかいい事があるんだろうと思いたい。

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もったいないからテーブルに飾ってみたよ

さて、巣立ちから1ヶ月弱となる今日この頃だが、
数日前から聞き覚えのあるヒナの声が聞こえるようになった。

窓からおそるおそる覗いたが特にヒナは確認できなかった。
翌日気になってもう一度覗いてみた。
すると、昨日は見えなかったほわほわしたものと黄色いクチバシがそこに。
昨日は単に丸くなって固まっていただけだったようだ。
まさか2度も来るとは…同じ親なのかどうかは知らないが
よほどいい場所らしい。

2回目のセキレイヒナ参上、今回も無事育って欲しいが
どうなりますやら。
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アナログの迫力

福岡に来て良かったと思う事のひとつに、
絵画展などの展示イベントへの行き易さと
見やすさがある。

もちろんアクセスの良さ悪さは住んでいる地域にもよるが、
なんで見やすいと思うのかは、結局のところ、
東京みたいにやたらと混んでないからだ。

そして、情報が多すぎないので、却ってコレを見に行こう、
というふうに最初から目的が絞れる。
これは東京ではもっと選択肢があるが福岡では限られる
という事でもあるのだが、面白い展示があっちでもこっちでも
というのに慣れっこになっていて結局行ってないというケースが
多かった自分のような人間には、このくらいシンプルな情報の
方が、取捨選択がしやすくていいようだ。

仕事で常に触れているジャンルのものは却ってプライベートでは
遠ざけてしまうのとは反対というのか、
少しくらい飢えているほうが興味を持てるのかもしれない。

先週は家族がチケットを持っていたので
福岡市博物館のサザエさん展とアジア美術館の山本二三展を
はしごした。
アクセスが便利なのは博多駅からも歩いて行けるアジア美術館だが
市博物館も周辺は高級マンションなどが並ぶ百道浜にあって、
時々こういう展示に行く時でないと行かないから物珍しさもあって
これはこれで面白かった。

東京の大学の同級生が新聞社に入り福岡勤務になった時に
百道のあたりに住んでいた。
「ちょっと行けばきれいな海も山もある都会。
奇跡的な街だね」とその彼が年賀状に書いて来たことがあった。
当時はまだ、はじけたバブルの影響が中央と時間差があったからかもしれない。
しかし美大出で政治部に入った、変わり者で常日頃難しい事を
言っていた皮肉屋な東京出身の彼がこんなふうに直裁に評価するのは
珍しかった。私の出身が福岡と知っているとしても。
そんな「奇跡的な」街の細かい部分まで市になって数年の田舎にいる自分が
わかる訳はないのだが、首都圏に例えるならなんだか幕張とかお台場とか
立川から高松にかけての街並をみているようなそんな感じの場所だ。

今はそんな場所になった百道のあたりだが、作者の長谷川町子が
戦後すぐにサザエさんのキャラクター構成を考えていたのは
まさにこの百道の海を散策していた時で、そのため名前が
海産物系になったのだという。
サザエさんはそれこそ幼稚園の頃から読んでいたし
その後連載されていた作者の打ち明け話で、作者が子供の頃
福岡にいたという事も知っていたが、百道というゆかりの地の
事はなぜかすっかり忘れていて、どうりでここに「サザエさん通り」が
あるのか今更ながら納得した。

そして長谷川町子が仕事以外で、趣味で描いていた岩絵の具の絵を見て
驚いた。とてもリアルで精緻で繊細なタッチの人物画。
新聞漫画連載のストレスから解放されるための趣味にしては
丁寧すぎる作品だった。

もうひとつ思ったのは、昔の作家は動物の表現がとても上手いということ。
漫画以外に絵本などの仕事が展示されていて、戦前の印刷の
意外な精度の良さにも驚いたが、タヌキや犬ネコといった動物の
コミカルな表現が、10代20代前半とは思えない手慣れた感があった。
観察眼だけではない現代的なセンスに、いかん、長谷川町子舐めてたと
ちょっと反省した。
サザエさんやいじわるばあさん以外の仕事や
時代の変遷との対比がわかる展示内容も面白かった。
確かうちにあった9巻ではハマグリの中に軟膏が入っていたし
輪タクがまだ出て来てた記憶。
ゴミ箱の変遷ひとつとっても、作者の観察眼のスルドさを感じた。


もうひとつの山本二三展、これは以前ジブリのレイアウト展と同じ
アジア美術館での展示だが、ジブリの作品が評価されるのに
背景美術の美しさもあり、その立役者の原画が見られるとあっては
行かない訳にはいかない。

…などと偉そうに書いておきながら知らなかった、
「ニ三雲」という言葉があることを。
そういわれるほど、山本氏の描く雲は特徴的だということなんだろうが
確かにジブリの(特にラピュタ)作品には風と雲がつきものだ。

実際に使われた背景画も大迫力だったが、
それを描いて行くためのイメージボードやスケッチが
これで出来上がりじゃないのかと思う程のクオリティで
プロの仕事の容赦なさに頭痛がしそうだった。
(実際見て疲れた。描く過程を想像すると疲れないわけにはいかない)
背景はもっと大きめの紙に描いているものとばかり思ってたが
実際は予想外に小さかった。
実際使う部分はA4より小さい範囲。それより少しばかり
周囲分も描いてあるとはいえ、思ったより小さい。
それなのに、無茶苦茶空間の広がりがある。
一方で木の葉の一枚一枚、苔や水に浸かってる枝のぬめり、
そういう細かい部分まで質感が伝わって来る精密さ。

今はデジタル画で、仕上がりサイズやレイアウト、色調を簡単に
途中や最後で変えることができるが、背景は紙に絵の具で描くのだから
最初からきっちり仕上がりが予想されている部分がないと進めにくい。
塗りの手際も求められる。
長谷川町子の原稿を見ても感じたが、デジタルが入る前は
当たり前のようにやっていた事が、今では難しかったり面倒な
技になっている部分が相当あると思う。
デジタル手法が一般的になって、ある意味「ヘタ」に
なってしまっている部分を、
一応美大を出ている自分でも紙に鉛筆で描くと痛切に感じるのだ。
うーん、これは「退化」なのかも…

電気がなければ描けないデジ絵ではない、アナログの技術を
無くしちゃいけないなあと反省した一日。

(山本二三展は7/6まで、サザエさん展は7/13まで、
まだの方はぜひぜひ)



ワールドカップの動物占い

タコのパウル君ですっかり定着したワールドカップでの
動物による勝敗の予想。
パウル君が話題になった時も他の国ではいろんな動物が
占っていたようだが、近場の某温泉施設に水を汲みに行ったら
こんな案内が出ていた。

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この煽り文句なかなか上手いですな

や、山ナメクジ…??

山ミミズってのは見た事あるけど
ナメクジも山のは特大なんですなあ
25センチ超えとは…
手のひらに乗りきらないナメクジがいるなんて
沖縄のやんばるででっかいナメクジ見たけど
それよりでかいのに驚く。

しかし日本の勝敗によって、料金も変わるとあっては
ナメ子さんに人間達のよこしまな波動が送られて
占い精度が鈍りそうな気もする。

うっかり人間の占い師がサッカーの勝敗を占おうものなら
恨みを買って熱すぎるファンに散弾銃で撃たれかねないから
こんなに世界で動物の占いが出て来るんだろうと思う訳だが
ナメクジならタコのように「パエリアにしてしまえ」
という声も出ないだろう。なかなかいいチョイスだと思う。
しかも「山の守護神」なんだから文句をたれてはいけないのだ。

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日本戦の前日に公開占いをやるようなので
ナメ子さんの占いを見たい方はぜひ福岡県古賀にある
薬王寺温泉「偕楽荘」にGO!

日の長さと水の風景

こっちの出身なので、日の長さの違いはわかっていたが
海の近くにいるということもあって、
今の季節は曇っていても夕方いつまでも明るい。

写真で比べるとわかり易い。

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2/24 17:28の南西の空。この時期でももうかなり明るい。

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5/3 19:10の空。

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5/22 19:06の空。

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6/2 19:24の空。古賀の薬王寺温泉付近の山で
海側ではないのに明るい。時折雨がぱらつく曇天。


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同じ時間の桜の下のあじさい。こんな時間にガラケーでもなんとか写真が撮れる光量。

こんなわけで、どんどん日が長くなっているのだが
これでもまだ夏至までちょっと間があるのだ。
2日に梅雨入りし、考えたら昨年の今頃はこっちに来たばかりで
ホタルを見たりしていたが、もうその時期になった。

目の前の田んぼの代掻きが始まったと思ったら
5/1にはもう田植えが始まった。
1週間後にはまだ植わってるのかどうかわからない
くらいだったのが、2、3週間も経つと苗の緑が遠くからでも
はっきりわかるようになって来た。

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田植え8日後の5/9の田んぼ。

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5/22。稲がよくわかるようになった。

その田んぼの斜め向かいのハスの池の変化もおもしろい。

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ハス池。枯れた葉などが掃除されたと思ったら藁の束みたいな物が
植えられていた。それからしばらく経った4/18の様子。もしかしてこれがハスになるの?


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…と思ってよく見ると、小さいハスの葉が出て来てる!

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それから約1ヶ月後、5/16のハス池。

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5/30。それらしくなってきました。右奥に白鷺が2羽いるんだが…

田んぼやハスといった、水の利が必要な作物が
ここら辺では作られているが、このハス池の向こう、鹿児島本線を
越えてすぐの場所には昔潤沢な農業用水を祈願した(らしい)
小さな社がある。今はうがみ(難しい字)神社という名だが
前は八龍神社といっていたという話で、「うがみ」の字にも
龍が入っているから、やはり水についての社なんだろう。

東京の小平に居た時はちょっと乾燥すると土が舞って
黒い革靴だとあっという間に白っぽく汚れるので、
サンドカラーのバックスキンのデザートブーツを履いていた。
でもここでは、海の砂が混ざった白っぽく粒の大きな土は舞う事も無い。
なので靴と鞄の傾向が、それまでと変わった。
水濡れでシミになるので、雨が東京より多い冬の福岡では
バックスキンの靴やヌメ皮の鞄を使わなくなった。
むしろそういうのが使えるのは冬が終わってから梅雨入りまでの、
暖かい季節にズレた。

そんなわけで、
小平も玉川上水があったがこの海沿いの福岡の町は
もっと水気というのを感じさせる場所で、
田んぼやハス池のおかげで、4月の下旬から蛙の鳴き声が
それとわかるようになって来た。
夜、布団の中にいるとグワグワ聞こえるカエルの合唱が
たまらなく落ち着く。

140603_0915.jpg
その季節になるとちゃんとその季節のものがやってくる。

狭い日本でも1000キロ離れればそれなりに気候その他モロモロ
違っていて、人によってはどうでもいいこういう違いが、
自分にはなかなか面白かったりする。

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Author:くろけろ
ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
庭をヒキガエル様の根城にしていただきたいけど
目下果たせず。

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