玉川上水沿いのジャングルからの徒然なひとりごと

マニアックな地元野菜〜マコモタケと四角豆

2015-10-17 Sat 15:39

東京の多摩地域に居た時、東京とは名ばかりの、
まだ農地が残っていた土臭い地域のため(比喩でなくホントに)
畑の無人販売所や週数回売りに来る地元野菜をよく利用していた。
大体そういうものは売る側もおつりが用意できなかったり
計算の関係で1袋¥100。だから買う側も気楽に買える。
大きな白菜などカサのあるものでも最高値はMAX¥300。
それこそ年末には野菜が高くなるからか、農家販売所は
時間前からジジババの長蛇の列ができるほど盛況だった。

福岡に来ても産直の店をよく利用するが、栽培品目の違いを感じる。
気候も土壌も違うから当たり前なんだが。

カボスやレモンといった柑橘が豊富に出回るのもこちらの特徴だが、
米、レンコンといった「たんぼ」で栽培する作物は多摩では見られないものだった。
(まったく無い訳じゃないけど稲も関東では陸稲だった)
そして、今の季節やたらに出ているのがこれ。

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マコモタケというものらしい。
マコモってあのムシロにするコモのこと?
こもかぶりって言葉あったよなあまりいい意味じゃなかった気がするけど…
などと思いながら、その謎の物体をしばし見ていたが
とりあえず知らないものは試してみたいので購入。

まずは青い外の皮を剥くらしい。はじめて使うものは
どの程度皮を剥いていいのかわからないが、固かったら困るので
とりあえず白い部分が出る迄やってみる。

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皮の裏はタケノコの皮のようにツルツルで、剥いでみるととても細かい凸凹の構造になっている。
たしかにタケノコととうもろこしに似ている(食感や味が)というのもわかる気がする…

4ミリ厚くらいに適当に切ってみる。収穫後時間が経ったものは
外の皮や茎の中に黒い斑点が出るのだそうだ。

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この日は豚汁のかさを増やすのに使ってみた。
ゴボウやこんにゃくといい、なんかこうダイエットしたい人向きの
「お腹ざらえ」的料理に。
食べてみたかんじ、知らなければ「メンマが入ってるね」と思うんじゃないかと。

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タケノコのような食感を活かすには火を通しすぎないようにしたほうがいいが、
味はどこかヤングコーンに似ていて、とうもろこし系の香ばしさがちょっと有る。
だから、ラーメンはもちろん、炒飯、タイ料理のカオパッや
ガパオに入れても合うだろう…と思ったら、中国、東南アジアでは
ポピュラーな食材なんだそうだ。ナルホド〜

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次には2本を使ってみた

皮の裏側の構造からして多孔質なこれはきっとデトックスに
効くに違いない…と思ったら、やはりそういう性質があるらしく
「マコモタケ」で検索したらやたらと出て来る「マコモ風呂」の文字。
なんでも、デトックス効果が期待できるとかで、お風呂に粉末?を入れて
入浴するやり方があるらしい。
…が、なぜにそれらマコモ風呂関係の記事に「閲覧注意」「恐怖の」という
言葉がついているのだろう?と思ったら、どうも風呂の湯を換えないで
どろどろになり臭気を放つ湯に入るのだそうだ。
うう〜む…何の苦行だ
レジオネラ菌も裸足で逃げ出す何かが発生しているのだろうか?
とりあえずそれはパス。

マコモタケはイネ科植物のマコモにナントカいう菌が寄生することで
茎が肥大して、その部分を食べるのだそうだ。
ということは、菌が付かないと普通のマコモになってしまうのか?
成長して中に生じる黒い部分をお歯黒に使用していたというが
昔の人の知恵はすごい。そんな歴史のある&マニアックな作物だったとは…

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バジルとひき肉とキノコそしてマコモタケでガパオ風。豚汁の残りと一緒で
マコモタケ満喫メニュー。

古くは万葉集にも出て来ると書いてあったが、最近では
あちこちで特産品にしようとせっせと栽培しているらしい。
昨年は全然気付かなかったから、この地域でももしかして最近の
取り組み出した作物なのかもしれないが、
調理は短時間で火が通るし、何にでも使えるので
お手軽タケノコという感じで(ヤングコーン高いし)
なかなか重宝しそうな食材だ。
実際この1ヶ月弱ですでに3回購入し、計4本消費した。

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マコモタケにローズマリーと四角豆。ほんとに多品目を売っている。

この四角豆というのも確か東南アジアでもっと大きなものを見た事があるが
たまたま居合わせた生産者さんに食べ方を聞いたら、最後の1袋だったためか
「値引きしとくね」と元々¥100→¥80だったのを更に半額にしてくれた。
その後またたまたま店で会い、「美味しかったですよ」と言うと
「今日は買わんね?」と言われ…この時は大きめなのが沢山あったから
「じゃあいただきます」と答えたらまたもや「半額にしちゃるけん!」と
立派なのを半額にしてくれたのだった。言ってみるものだ。

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マコモタケは、オーブンやグリルで皮まま塩焼きにすると
(炭火だともっとよさそうだ)
シンプルで風味もいいのだそうだ。
我が家はオーブン無いから、縦に4つに割ってトースターや
フライパンかなあ…
天ぷらもすごくいけそうだが、油物は面倒なのでしないんですわこれが。

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四角豆の断面。確かに中心が四角です。

タケノコもそうなんだけど、洋風のメニューに合いそう。
普通に煮物、も悪くないけど油や乳製品との相性もいいんじゃないかと思う。
キノコや芋と一緒にグラタンとかどうだろう。
香ばしさがあるからアスパラガスの代わりに使えるんじゃないかと。

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マコモタケと四角豆をニンニクとオリーブオイルで炒め中

そんなマコモタケ、今が旬で最初に買った物より太く成長した
立派なものが値下がりして店頭に積まれている。
見かけたらぜひお試しあれ。

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マコモタケと四角豆とベーコン&アスパラガスのパスタ シソの実あえ
なんかすごくシャキシャキ系。ベーコンじゃなくてシーフードミックスも合うと思う。


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どこにでもある地名

2015-10-05 Mon 19:29

ナントカ銀座というのはどこにでもある地名だが、
こと住宅地だと最近やたらとひらがなのきれいめな地名が多い。
それまでどう見ても田舎の地名だった場所が住宅地として
まとまって開発されると、「○○が丘」「△△台」「□□野」
といった新しい地名になっていく。
このあたりもそういう場所は沢山ある。

そしてそうなると、元はどういう地名だったのかなんてことは
よほど昔から住んでいた人でないとわからなくなってしまう。
道路もまっすぐになって、区画も変化して土地が姿を変えると
毎日のように見ていた場所ですら、何があったのか忘れてしまうものだが
地名も同様かもしれない。
特に平成の大合併で全国的に地名が変化しているので
今でも「え〜と…」とわからなくなる地名がある。

151002_02.jpg
近所のハス田の花や水鳥を見るのが好きだったのだが、今年は植え付けしないなあ…
もしや…と思ったらやはり。宅地開発するよの告知が。ヤンマも飛んでたハス田さよなら〜


2011年の震災後、家を購入する時にはそこがどういう土地だったのか
昔の記録を調べるほうが後悔しない、という考えがじわりと
広がって来た様に思う。
自分も過去家を買った時にはあっちこっち見て回って
途中嫌になって小休止した期間も含めて2年くらい探した。
(でもそこを移ったわけだが)
しかしその時でも昔の地名を調べることは全くしていなかったし
気にもしていなかった。
雨の日や夜に最寄り駅から物件へ歩いてみるということはチェックしていたが。

鬼怒川の堤防が決壊して周辺の家が流された出来事は
大きく報道され、隣近所の家が流されぶつかってきても
それをせき止めたことで親会社の株が上がった某住宅メーカーの話も
記憶に新しい。
しかしあのメーカーは元がドイツが開発した素材を使用するだけあって
確かにとっても頑丈なようだが、お値段もなかなか。
「両隣がその会社の家だからウチは(安普請でも)大丈夫」
という笑い話も出ていたが、皆が皆その会社に家を発注するわけにもいかない。

地震も水害も崖崩れも、地震帯の上にある
山の多い島国、しかも台風の通り道である以上危険性が常に
あるのなら、少しでも被害を避けられるような場所を選ぶほうが、
調べる事ができるならやっといて損は無い。

151002_01.jpg
まさにこの日始まっていた工事。昨年は蓮が咲いていた土地の草をなぎ払って行く重機が。
隣の小さな田んぼからシラサギが2羽並んで工事を見物。よく見たら手前にセキレイ。

昔の地図を見ると、なんだか生々しい字をあててるなあと
思う地名や、どう考えてもこの一帯は昔湿地帯だったんだろうな
というような興味深い地名がよくある。
字面だけ見ると植物の名前がついていて、綺麗な響きに思えても
実は…という例もあるようだ。(下の表)

もちろん、そういう注意喚起の意味もあって付けられた昔の地名であっても
災害は少なかった場所もあるだろうし、一概にその字だから…とは
言えないかもしれない。
とはいえ、意味があって付けられた地名を、どこにでもあるような
クリーンで平明な呼び名にいとも簡単に変更してしまうのは
なんだか軽薄で無個性過ぎるようにも感じる。
一番それを感じたのは地名ではなく駅名の例だが
墨田区の「とうきょうスカイツリー駅」だ。
あまりにもおかしな名前のためか、旧名の「業平橋」という名も
併記しているらしいが、だったら変える意味あったのかな
むしろ業平橋駅に「スカイツリー最寄り駅」って併記すればいい気がする。

この地名に注意したほうがいい、というような内容の本は
既にいろいろ出ているようだが、そういやこんな地名見た事あるなあ
と思った一覧を参考程度に抜粋。
言葉の音は変化していくし、これをそのまま信じるべきかどうかは
さておいて、この狭い国の山のふもとに住んでいたご先祖様がどれだけ
川の氾濫や山崩れ等に対処してきたか、を思わせる内容だ。

chimei.png

にしても蛇ってなんかいい意味に使われてなくてちょっとかわいそう。
「桜」の字は今はむしろ旧地名とは全く関係無しに、ニュータウン的な
場所につけられてたりするから、この本来の意味とは無関係の場所が
多そうだが、昔の地名で「桜」がついていても、きっと桜の名所だったんだろう
くらいにむしろプラスに考えてしまいそうだ。
一見きれいだったり縁起良さそうな字も実は…というのがコワい。

しかし、女川に原発ってコレ見るとやばいんじゃないのか
と思えてしまうのだが…?

150928_1747.jpg
夕方、一面ぽこぽことした雲がじゅうたんのように広がる秋の空。
18時にまだなってないけど少し薄暗い。日が短くなってきました…

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