2015-11

棟上げの餅まき

マンションのポストにこんな胸おどるチラシが入っていた。

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背景の梅の模様がめでたさ演出。

近所の一戸建ての棟上げで餅まきをするらしい。
チラシは施工会社によるものだったが、
「最近では珍しいお祝い行事となっております」とあった。
うん、確かに。
マンションの徒歩10分圏内ではここ数年田んぼを住宅開発で
建築ラッシュなのだが、「餅まきのお知らせ」が来たのは初めてだ。

都市部にお住まいの方にはピンとこないかもしれないこの餅まきは
棟上げ式の後,、施主が家の高い所から紅白の餅をまくもので、
(九州北部地域の話)
どうやら家を建てる時の厄払いの意味もあるらしい。
このばらまくものは地域によって違うようで、
餅ではなく袋菓子だったという人もいた。

実家が棟上げをした時に餅をまいたのかどうか、は幼児で記憶に無いが
その近所でその後次々に建った家ではかなりの頻度で餅まきはつきもので
何度かもらいに行った。
最後に餅まきに行ったのは中1か小学校高学年だったと思う。
それからの記憶が無いのは、新興住宅地のその地域で
新築が一段落したというのもあるだろうが、だんだんとそういう
風習が廃れて来たというのも大きいだろう。
東京にいる間は多摩の田舎にいたが、それでも一回も餅まきは見なかった。
さらに都心なら生まれてこの方見た事無い、という方も多いだろう。
実際東京出身の家人は「ナニソレ」だった。

数十年ぶりに餅まきを見れるとあっては行かねば。
ということで玄界灘からの寒風吹きすさぶ中
家人を連れて歩いて数分の現場に出かける。
勿論収穫を入れるための袋も用意。
で、この時思ったのが、「餅はむき出しなんだろうか?」という事。
子供の頃近所であった餅まきは、丸餅を何の袋にも入れない
まさにむき出しの状態でバラバラと地面に向かって投げ下ろしていたのだ。
しかも餅とともに、赤いリボン状の布を通した5円玉も一緒に。

むき出しの食べ物と誰が触ったかしれない硬貨を一緒に地面に放るというのは
今思うと「…!?」な感覚だが、当時は別に汚いとか思ってなかった。
(子供だしね)
近所のおばさん達の餅取りにかける情熱はものすごく、
「身長あったらな〜」と子供心に悔しかったこともある。
5円玉はご縁がありますようにという意味もあるんだろうが
単なる5円がなんかうれしくて、拾ったら赤い目印が付いたまま
とっておいた記憶がある。

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こんな看板も出てました。

そんなこんなで準備万端、現地へ行けば子供連れの若い夫婦などが
「餅はよ」と待っていた。
皆スーパーの袋やどんだけ取るつもりなのと言いたくなる
紙袋を用意している。
そんな中、真剣な顔つきの年配の男性が一人で待機。
なんだか「本気で書いてマジと読む」という空気がその人の周りに
ギンギン立ちこめている。
競輪場行きのバス停やパチンコ店開店前に並んでいる人の顔。
やばい、この人の側にはいない方がよさそうだ…

棟上げ式が終わるとさっそく首に揃いの赤いたすき状の
ものをかけた人達が上に行き、施主さんとおぼしき男性が
口上を述べていよいよ餅まき開始。
チラシには16:30とあったが1分遅れ、かなり予定通り。
ギャラリーいや狩人達は皆餅を取り易そうなポジションにじりじりと
集まって行く。
動きのスローそうな老人の側に陣取った自分だが
隣に例のマジなおじさんが来てしまった…

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餅まき開始、頭上から降って来る餅が落ちると凄まじい勢いで
回収する狩人達。
「あ、いい所に餅発見」と思った瞬間、件のおじさんがシュッと回収してしまった。
めちゃくちゃ早い動きだった。
もう、しりあがり寿のマンガ「流星課長」の世界。

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↑の先に餅が落下してます

とにかく近くにある未回収の餅やお菓子に目を光らせゲットする事数分、
あっという間に狂乱の宴は終わった。
開始から3、4分くらいのものだったと思う。
ちょっと遅れたらアウトな、あっと言う間の行事。

終了の時には皆で拍手をする。さて帰りますかと思ったら
例のおじさんが現場のブルーシートをひっくり返してまで
未回収のブツが無いか探していたのには驚愕した。
いえ、正しい反応なんですけど。
施主さんにしても取りこぼし無く貰ってくれるほうが
うれしい行事なんだし…
やはりタダモノではなかった。

これが収穫。
撮影班に徹していた家人がたまたまゲットした餅1袋プラスして
餅4袋にお菓子6袋。
この通り、餅はビニール袋に入れられてました。
小さいお供え餅の上段に使いそうなかなり小ぶりのお餅で、
まだ柔らかい。

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…しかし、つい取っちゃったけど、あんまりお菓子
食べないんだよねえ…
お子様方に譲るべきでした。(今更)
餅まきの魔力おそるべし。

こんなふうにあっという間に終わるイベントなので、
もしも皆様の近所で餅まきがあったら
時間厳守で行かれる事をおすすめします。

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休日のお昼にこれまたあっというまに消費されました。
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踊る栄養学

栄養学のジャンルなのかどうかは知らねど…

つい最近、「加工肉の摂取はガンの原因」というWHOのショッキングな
発表がなされたが、「ベーコンの無い生活など考えられない!」
と海外で反発する声多数とか。
これを聞いた時、てっきり加工肉の発色剤結着剤その他諸々の添加物の
事をいっているのかと思った。
だが加工肉に限らず、牛、豚、羊などの獣肉(鶏は入らない)を
「赤身肉」とし、これも「恐らく発ガン性がある」という話だ。
でもこれ、加工肉とか赤身肉とかいう分類はおいといて、
以前から「欧米化された食事は大腸がんの遠因」てな事が
日本で言われていたと思うんですよねえ…
それでも、身内の例からしてそんなにお肉をばくばく食べていた訳でも
ないのに大腸がんになるのだから、何が原因というのは
「コレ」という1つに絞られるものではない、と思う。

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カルディでセールになってた「東欧のグルメなスープ」
ソリャンカってはじめて知ったわ。ちなみにこれはラトビア製。
でこっぱちのジェントルマンがいい味出してます


貯蔵のためそれこそ大昔から加工肉は作られていた訳で、
日本ならば加工肉以外に魚介の加工食品で塩辛いものが
沢山あるし、実際そういったものがよろしくないという話は
山ほど有る。
塩焼きして美味しい焦げ目のついた魚に大根おろしが
よろしくない、という説には「でも大根おろしが無いサンマなんて…」
と誰でも思うだろうし、何が危ないコレが危ないというのは多分キリが無い程
そこらにメニューとして転がっているに違いない。

一時流行った「激辛」だって、いくらカプサイシンの
作用が身体にいい、と言ってもやはり多量に摂取する地域では
それに由来すると思われる疾患が認められているらしい。
ココナッツオイルだって、オリーブオイルだって
油は油、とりすぎはよろしくないだろう、きっと。

今回の報告も、「程度と体質を考え何かに大きく偏るということを避けるべし」
という注意喚起なのだと捉えたい。

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ラベルの左側には貴婦人。なんかあんまり白人ぽくない顔だなあ

去年だかいつだったか、サバ水煮缶が何かにいいとかで
スーパーから消えてなくなった事があったが
昔々のココア騒動といい、TVに乗せられ過ぎだろ…
栄養学という、本来大事な分野が、こういったことで
なんだかうさん臭い…ということになってしまうのがちと残念。

で、その栄養学、あまりにも主張がブレるのが良くないんじゃないかと。
子供の頃、「イカはコレステロールが高い」と言われ、
コレステロール値が高い傾向にある我が家はシオシオ…だったのだが、
いつの間にか「イカはコレステロールを下げる」とか言い出して
なんじゃそりゃ、と思った。どっちなんだ。

なんでもコレステロールは含んでいるが、それを下げる作用の
成分も含んでいるとかで…
科学の力でそういう事が後になって判ったのか、先生方が知ってて
言ってなかっただけなのか…

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瓶の中身を同量の水または牛乳で割って
3〜4分温めて出来上がりとなんともコスパ調理時間ともにありがたい商品ではないですか。
エリンギ大袋で安かったから全部投入。原材料に「酢漬けキュウリ」とあるのは
つまりピクルスなんでしょうか。けっこうキャベツ沢山入ってる様です


コレステロールは高いといろいろ注意されてきたが
最近になってそこらへん検診でも言わなくなって来た。
それどころかむしろ「低いよりいい」とか言ってるし。
下青字は今年6月の女性誌の記事より抜粋。

今年5月1日、心筋梗塞などの専門医が集まる日本動脈硬化学会は
「コレステロールの多い食品を食べても健康上の問題とならないことを認めた」
という声明を出した。

『コレステロール・血圧・血糖値 下げるな危険!! 薬があなたの体をダメにする』
(永岡書店刊)の著者で、東海大学名誉教授の大櫛陽一先生。
大櫛先生は医学統計学の専門医として70万人の健診結果の解析や地域住民の
10年間の追跡調査をして、コレステロールと死亡原因などの研究をしている。
神奈川県伊勢原市では男性8千575人、女性1万3千751人を対象に
平均6・7年間の追跡をした。

「追跡調査から得られた数字を見てみると、
男女とも総コレステロール値が高くなるにつれ、
総死亡率が低くなっています。
悪性新生物(がん)による死亡も大きく低下しています。
逆にいうと、コレステロール値が低いほどがんや感染症で
亡くなりやすいということです」
(大櫛先生・以下同)

にわかには信じられない話だが、なぜ、コレステロール値が低いと
がんになるのか?
そのメカニズムを大櫛先生は次のように説明する。

「がんというのは発がん物質、ウイルスや細菌が細胞中の遺伝子を傷つけ、
変異させるものです。
この細胞を包んでいるのが細胞膜。細胞膜は二重構造になっていますが、
コレステロールが鉄筋のような役をしています。
もしコレステロールが少ないと、細胞膜が弱くなり、
発がん物質などが細胞内に入りやすくなるのです。
つまりLDL値(新しいコレステロールを肝臓から運んでいる値)が
低いということは、細胞が弱く、修復力も足りない状態。
このため、がんになりやすいと思われます」

また、コレステロールが少ないと炎症を抑える副腎皮質ホルモンの
合成もできなくなり、免疫力が低下するという。

「今回、日本動脈硬化学会は
『食べ物によるコレステロール値の影響はない』と発表しましたが、
近いうちコレステロール低下医療そのものを見直すことになるでしょう」


…。180度違うじゃないか!
あ〜でも、この話はガンや感染症、免疫力については触れてるけど
血管が詰まっちゃうリスクはどうなのか気になる。
コレステロールの高い食事には油もわりかしつきものだから
調理方法をどうするかというのって大事だと思うんですけど。
原材料の時点では善玉コレステロールを含む食物でも、
油ギッシュで高温処理な調理方法ではやっぱり良くないだろうと…
そこらへんもっと言及して欲しい。

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自家製ケフィアに生クリーム混ぜて放置プレイで作ったサワークリームをのせる。
そんでもってスープにはバリバリ加工肉のソーセージ(一応無塩せき)が入ってる。
コレステロールと加工肉という挑戦的なメニュー。

その時々で新事実が発見されて説も変化していくのは
どんな分野でも当然だ。
そういう意味では、今回のこの話に喜んで「コレステロールうま〜」と
明太子や卵をバクバクした数年後、今度はまた新事実でひっくり返されるやもしれぬ。
いろいろ踊らされない様に
中庸を保つというのが重要なのかもしれませぬ。

急に冷えて来たからクリーム系が食べたくなったってことで
残りのサワークリームでビーフストロガノフ。
これも何の偶然か赤身肉+コレステロールたっぷりですな
挑戦的メニューですなハハハ。
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(あ、ソリャンカは、この手の出来合いのものにしては野菜もたっぷり、
ピクルスのせいかかなり酸味のある味で
酸っぱい系好きな自分には満足メニューでした。この製品自体は
わりかし甘味もつけてあるので味が全体的に濃いめ。なので水だけでなく
豆乳や牛乳もちょっと加えるのをお勧めします)

なんでこうなった

パリでの大惨事。
世界的に名の知れた、沢山の人が集う花の都といえど
安全とは言えない。
明日への不安が、そこここを陰鬱に覆う…かと思えば
そんな事微塵も起きもしなかったかのような日本の片田舎の日常。
このギャップの方がなんだか怖い。

どこで何が起ころうと自分には無関係。
争うのは愚かで「民度」の低い国の馬鹿共だけ…
そんなふうに思うならそれはあまりに楽観的すぎる。
かといって犯人とされている、例の集団には毅然と武力で…
と、暴力には暴力で応えるという論調にも賛同しかねる。
そうやって長年どうしようもない復讐劇から脱せない見本は
世界中どこにでもある。
特に宗教が絡むとそうだ。

彼等がなぜ、いつのまに、あれほどの勢力を拡大できたのは
どういうカラクリがあったのか、お金の出所はどこなのか
爆発して粉々に吹っ飛んだ現場に犯人の旅券が無傷で、など
自分は陰謀論者ではないが、なんだか「??」な点が多過ぎる。

世界を動かしているらしいどっかの偉いおじさんが
「世界は我々が思う様に動いて来ている」的な
まるで映画かアニメの黒幕が世界地図をバックにペルシャ猫を
撫でながら言うセリフを本当にのたまわっていたが
こういう動きもそういうおっさん達が画策しているとでも
いうのだろうか。

最近シリアのアレッポ近郊での戦いの映像を見たが
そこに映る街の建物はどれも破損し焼けこげ、
アレッポのどの辺りかは判らないが、
あれが過去行った事のある場所だとすれば
信じられないという思いだ。
シリアに行ったのは15年程前だが、
ダマスカスは夜でも安全に歩ける街で
イランから来ていた黒づくめの女性達も夜普通に
マーケットで買い物をしていた。

ダマスカスのスークの一角にはキリスト教徒達が
住む区域があり、角にはまるで日本のお地蔵様のように
マリア像があり、きれいに掃除されていた。
イスラムの国でも異教徒は共存していたのだ。
この人達は今どうなっているのだろうか…
こんな時一番に攻撃されるのは少数派、異教徒だ。

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アレッポは石鹸で有名だが、
小高い丘の上にアレッポ城があり、
いかにも難攻不落に見えて案外あっさり陥落した歴史のあるこの城は
行った時丁度城内の修復を着々と進めている所だった。
城内部の細かい、いかにもイスラミックな装飾には
一見日本や中国の建築(お寺など)に似た様式が有ったりで
泊まったホテルはロシア人経営だったし、
なかなか異文化の入り混じった雰囲気を楽しめた。

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ね?なんだか日本のお寺にありそうな城内の装飾。

スークは、ダマスカスよりもアレッポの方が、
細かく網の目のように入り組んでいて、
その中を歩くだけで面白かった。
誰が教えたのか「イートーマキマキ、イートーマキマキ、
ヒーイテ ヒーイテ トントントン♪」と少年が
こっちを身ながら後ずさりして歌っていたのが可愛かった。
(これはダマスカスのスークかアレッポかどちらか忘れた)

パルミラにも勿論行った。
シリアに観光で行く人はおそらくパルミラは外さないだろう。
砂漠で乾ききった場所でもオアシスはあり、そこはまさに
楽園のようだった。住む人達がどんなにオアシスを大事に、
デーツの木はじめ水を感じることのできる緑を求めているか。
水の豊かな日本から行くとそれはほんとによく分った。
彼等が温泉や奥入瀬みたいな、水に溢れている所に行くと
もうビックリするに違いない。

夜治安がいいのは、警察国家の証拠だったのかもしれない。
実は国による弾圧もあったのかもしれない。
でも、どこかヨーロッパ的なニオイもする
ダマスカスは洗練されていたし、パルミラ、アレッポと
あれだけ歴史のある街が、簡単に紛争で壊されてしまうなんて
国というのはなんと脆いのだろうと愕然とする。

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アレッポの博物館の入り口にある像とネコ。
こういう物を雨ざらしにしていいのかと思うけど雨、降らないもんね…


イスラムを国教としている国は沢山あれど、国によって
生活への縛りはかなり違う。
今迄寛容な対応だった日本が、イスラム文化へ妙な偏見と
警戒心を持たないだろうか。
偏見は疑心を生む。疑心は紛争の元になる。
十字軍の戦いの歴史を考えても、日本は十字軍になってはいけない。
まして代理戦争などもってのほかだ。

争いが頻発し、さらに経済が良くないと
国内問題をすりかえるために戦争が起こされる。
戦争は起きるのではなく起こされるのだと思う。
儲かる人達がいるから。
そういう時は声の大きい人の言う事ばかりが取り上げられ
そして残念なことにそれを支えるファッショがいる、という
「歴史」を忘れちゃいけないと思う今日この頃。


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くろけろ

Author:くろけろ
ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
庭をヒキガエル様の根城にしていただきたいけど
目下果たせず。

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