玉川上水沿いのジャングルからの徒然なひとりごと

はっさく進化形?

2016-03-29 Tue 20:00

桜が開花、あれだけ並んでいた白菜や菜花などの
地元野菜が、いかにもトウが立った状態になって来たが
今の内に味わっておかないと、と勝手に焦るのが晩柑の仲間。

以前食べた、頭がちょっと長くて薄い黄色のものが
とても美味しく、それが「晩柑」とただ書いてあって、
晩柑という品種名だと勘違いしていた時期があった。
「どんぐり」の様に、晩生の柑橘の総称だと後で気付いた。
今考えてもあの時の晩柑が何だったのかよく分からない。
日向夏や河内文旦に似てるけど、出来損ないの三宝柑みたいに
頭が伸びていた。
柑橘生産の多いこの辺りではいろんな交雑種や
スーパーならB級品として扱わないような見かけのものを売っているから
そんなものの1つだったのかもしれない。

その晩柑の中で、はっさくを見る事が前より減ったと感じる。
伊予柑はなかなかに当たり外れがあるので、
個人的好みで今の時期買うのが
文旦(こちらでは小さいものを安く売っている)
パール柑、手で皮が剥けるポンカン、デコポン。
でもはっさくは見つけた時に買わないと、
いつも並んでいるという状態が少ない。

日向夏のように香りがあるわけではなく、
ポンカンのように皮が剥き易くはなく、
デコポンのように味が濃くなく、
汁気は控えめで苦みがあるというのが、晩柑競争に
負けつつある(と、勝手に感じる)理由なんだろうか。

長所は、身離れがよくて剥き易い事だけど
どちらかというと硬めで
パリパリとした食感とほろ苦さが
なんか地味な印象になってしまうのか。
それがはっさくのいいところなんだけどなー

ある日生協で6個くらい入った値引きはっさくを発見。
袋の中で既に打ち身がヤバくなりかけていたので
1個を交換してもらって購入。
荷物が既に重たかったから散々迷ったが、
「見つけたら買い」のはっさく。しかも値引きですよ奥さん。
早く悪くなるようだったら
まとめて剥いてハチミツかなにかかけて冷蔵庫に
入れておけばいいやと踏み切った。

生協で扱ってるものだけに外皮はピカピカではなく
傷みのあった1個の汁が袋に付いたのか、
うっかり悪くなりかけてる柑橘特有の何とも甘美で危うい
香りが漂っていて、今日中に全部皮を剥かねばいかんのか、と
一瞬不安にさせるくらいだったが、
いざ剥いてみると中身は古いどころか
すごくジューシーで、「私の知ってるはっさくと違う!」
だった。

160320_0808.jpg
左がはっさく、他は文旦とパール柑。赤い小鳥型のが皮むき器。
はっさく売れ行きアップに真剣に取り組んでいる姿勢が伺えて胸熱。
しかしこのはっさくキャラは要検討ではなかろうか。


おまけにすごく酸味甘味ともに濃厚で、
どことなくネーブルに近い香りがある。
今迄食べた柑橘類でも間違い無くベスト3に入る味の濃さ。
皮の色も実の色もはっさくと言うには
ちとオレンジよりの濃いめの色。
はっさくってこんな味濃かったっけ?
なんか間違えたんだろうか…?
と思ったが、確かに熊本のはっさくで、
お客様アンケートと、小鳥の形の皮むき器が
付いていた。ううむ、はっさくに新時代来る?

我が家には既に「ムッキーちゃん」があるので
この小鳥は使わなかったが、デザイン性からいくと
小鳥の方が食卓に置いていてOKなシャレオツさだ。
台所用品を増やしたくない自分だが、「ムッキーちゃん」は
柑橘を食べる時に既に洗った包丁をいちいち出して来なくて済むし
コンパクトでなかなか便利なので、こういう柑橘用皮むき器は
おススメしたい。

160329_02.jpg
上がムッキーちゃん。名入れ承りますって販売元サイトにあったとおり
思いっきり宣伝されとる。


パリパリ食感と控えめなほろ苦さ=はっさく
と思っているはっさく信者には
いろんな意味で衝撃のこの熊本のはっさく、
アンケートが付いてるから品種改良中なのか
はっさくの売れ行きに悩んでいるのか
今後の展開が気になる。
晩柑好きとしては「うれしい裏切り」として
このはっさくをどんどん売って欲しいところだ。
もちろん、パリパリ硬めはっさくも食べたいと思うのが
消費者の身勝手でワガママなところ。ゴメンナサイ

ちなみに、このニュータイプのジューシーはっさくは
アンケートを見ると生産者は「肥後七草会」。
グリーンコープが近くにある、はっさくマニアの方は
(この時点で少数派)是非お試しを。

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貝の砂抜き

2016-03-23 Wed 20:00

鮮魚コーナーに新物のワカメや貝が並ぶ季節になってきた。
この間まで雪が降ってた気がするが、なにせ沖縄を除く全国で
桜の開花が一番早かったのが今年の福岡。
ツバメも気のせいでなければ3月の最初の日曜に目撃したし、
地元産の掘りたてタケノコが先週登場したのには驚いた。
(もっともかなりミニサイズだったが)

たまにはあさりのお味噌汁でも…と、
広告の品になっていた熊本産のあさりを購入。
そして塩を入れた井戸水に浸して、ホイルでフタして
夜まで数時間置いておいた。
でもこっそり覗くと全然貝の身は出ていない。
これじゃ砂抜きにならないよ…
海水に近いほうが良さそうと思って糸島産の粗塩を使ったのになんでだ。
晩ご飯を作る時間だというのに困った。

塩分濃度をきっちりしないといけないんだろうか…と
「あさり 砂抜き」で検索してみたら、
沢山出て来たのは「お湯で砂抜き」だった。

え?お湯に浸けちゃうの?

「塩水に入れて暗くする」というやり方しか知らなかった。
なんでもスピーディに砂抜きするなら、お湯がいいのだとか。
高温すぎると当然貝の身が茹だってしまうので、
50度のお湯がベスト。
貝が苦しくなって身を出して来るというのだが
なんとなく気の毒な気もする。
いや、結局釜茹での刑にしてしまうんですが。

うちには台所用の温度計が無いのでアバウトだが、
ボウルに入れて少しすると貝の反応が出る程度のお湯で試してみた。
ナルホド、たしかにこれは早いし、半分以上の貝に動きがあった。
きっと温度計で計ればもっと適温になるんだろう。
古いお湯を捨てながらお湯を少しずつ足して温度調節をすると
最終的には殆どの貝が呼吸管を出して来た。

160316_19.jpg
顔(?)を出し始めたよ。

塩水に浸けるやり方も、塩分濃度は3%で、貝が重ならないように
広げて貝を置き、水も沢山入れずひたひたくらいがいい、というのも
今頃知った。
でも親が夜台所で翌朝の味噌汁用に貝の砂抜きをしてたけど、
別に塩を計ってなかったし、丸いボウルに普通に
貝と水を入れてたと思う。貝は重なり放題、水もひたひたではなかったし…
それでも翌日には貝からぴゅーと水が出てた跡があって
砂抜き出来てたんだが…一体何が違うのか。

急ぎの時はお湯が便利だが、時間が有る時なら
今度は3%の濃度&ひたひた、で挑戦してみようと思う。

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なぜサイレンが鳴らない

2016-03-11 Fri 18:03

震災から5年という節目と言ってもいい筈の今日、
ここ福岡の郊外の田舎町では14:46にサイレンが鳴らなかった。
昨年の記憶が定かでは無いのだが、サイレンは鳴った気がする。
2014年はブログに書いているとおり、
その時間に黙祷を促すサイレンが鳴った。

今年のこれが風化のもたらすものなのか、
何らかの苦情でも出たのか知らないが、
正直「あれ?」だった。

rana.jpg
大好きラナンキュラス。
「アンニュイマダム」って雰囲気の花ですが春のキンポウゲ仲間はホント好き。


自分がこの田舎町に越して来たのは2013年だが、
近所でちょっと話を交わした中でも
「知り合いの知り合いが震災で不安を感じここに移住した」
といった話を何件か聞いた。
全国の都市の中でも福岡は転入が増えている。
…という統計を裏付けるように、九州の中で
転入数のトップ3は福岡市、新宮町、福津市だった。
その中にこの地域は入っている。

勿論北九州市や大牟田といった、福岡県内で転出増の地域からの
「福岡県内」での移動だって当然あるワケだが、
表立っては言わなくても九州に自主避難してきた人は
いるだろう。

東京だって3011年の春は23区から離れた多摩エリアでは
駅の電気が消えて電車動いてないわ
ガソリンスタンドには長蛇の列だわ
メルトダウンの噂もあって(噂じゃなかったワケだが)
風向きによってはなるべく外出は控えたりとか
そんな時期があった。
駅が機能しないというのがあんなにも街が死んで見えるとあの時知った。

そんな時に福岡へ行ったら当たり前に電車が動いていて
当たり前に電気が煌煌と点いていて
当たり前に外に洗濯物を干して
当たり前にパンと牛乳が並んでいて
当たり前に地元露地栽培の野菜を皆買っていて
どこの楽園だと思った。

rana2.jpg
花を買うとなんかよろしくない事が何度か起きて
その中には震災もあったので、数年花を買ってなかったが
福岡に来てからは花買っても大丈夫になった。しかしガーベラのピンクウソみたいな色。

フクイチの例が直近にあっても
自分のところは大丈夫、と恐ろしい勢いで
原発を新規建設しているお隣の大陸国は
さらに自分の所で一回も稼働させていないタイプの原発を
他国へ売り込む恐ろしさ。
しかしそれを批判できる立場に日本も無い。

あんな事があっても、誰も責任取らずに済んでいるうえに
安保法案で「連休で国民は忘れる」と言えるセンスの最高責任者を
ありがたく頂いているのだから。
全電源喪失は起こらない、と豪語して安全対策を怠ったのは
この人だった筈だが、その人が再稼働を許している。

それが当時の、過去の彼の認識だったと百歩譲っても、
事が起こってしまった2011年以降、まだ同じ考えでいるとしたら
それは過去から学べないという事で、だから自分の爺さんの
夢をおかしなヒロイズムでもって実現させようと思えるんだろう。

いくら年月が経とうとも、たとえ直接的な被害は
自分の家には殆どなかったとしても、
あの地震の度に鳴る窓ガラスの嫌な音や
東京駅から満員の新幹線の中聞こえて来た話、
毎日原子炉の断面の図解が載る異常な新聞記事を忘れる事は無い。

世の中大なり小なりいろんな出来事があるから
いちいち細かい事考えたり過去の事を引きずってられないが
忘れたくない、忘れてはいけない事も中にはあると思っている。

mimosa1.jpg
3/8はイタリアでは男性が女性にミモザを贈るミモザの日。いいなーそういうの。
日本にも作って欲しいなあ(全然知らずにたまたま売ってたから自分で買った)

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