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2017-08

夢のエルベドイツケーキ - 2014.12.25 Thu

タイトルのケーキの名前を聞いて、
♫チャンチャンチャン チャンチャンチャン♪
と昔のCMで流れていたあの音楽がすぐに出て来るのは
福岡県民で昭和の記憶が濃厚な世代だと思う。
どう見てもバタークリームっぽいクリームに
ドレンチェリーの乗っかったケーキを
瞼が青白い白人の子供がほおばるあの映像は、
ヤマ○キのパン販売店しか近所に無かったイナカの子供に
否応なくバタ臭い(古)強烈な印象を残した。

それにしてもあのCM、全体的になんだかやけに
ほの暗い場所だったような記憶があるのだが…
当時の不自然なほど明るい照明のスタジオ撮影ではなさそうだ。
本場でロケしたのだろうか。
そのヨーロッパ的暗さの照明のためか、
あるいは日本のケーキとは趣きの違うボリューム感のためか、
「ケーキ自体が美味しそう、食べてる様が楽しそう」というより
リアルな世界の筈なのに何かの夢の中のような
そんな不思議感覚がそのCMにはあった。

後から思えば、あのCMのバックの音楽は
映画「鬼畜」の曲のような、伝統的な調子の中に
怖いものを感じさせたのかもしれない。

そんなだから、TVで頻繁に見るCMだったのに
「エルベドイツケーキ」は自分にとっては何かふわふわした
非日常の世界の物で、実際食べた記憶は無い。

そして長年同じフィルムでCMを流していたため
時代のセンスとズレて来ていたのを子供心にだんだんと感じ始めたことも
一層、そこのケーキは簡単に手に入らない、もしかしたら
白昼夢なのかもというくらいの刷り込みとなった。

141223_1710.jpg
天神にある故黒川紀章氏設計の某銀行ビルもクリスマス。
夕方5時過ぎなんだけどなんか気のせいか明るくなった…?
冬至は昨日だったんですが。


で、実はそのエルベドイツケーキが千鳥饅頭関係だった
というのを知ったのも数年前だ。
あのCMの、日本のものでは無い空気感と、千鳥饅頭というのが
全く結びつかなかった。
涼しい季節になってケーキが美味しそうになった頃、
せっかくこっちに来たのだから、古いCMの中の世界で
終わらせるのではなく、実際に行ってみようと
ふと思い立った。
今はシュトーレンも売っているのではないかという
そういう時期的な期待もあった。

食べログで見ると、チョコレートケーキが絶品とある。
シュトーレンが無ければ、チョコレートケーキでもいいし。
と、地下鉄赤坂駅で降りて、頭に入れた地図に沿って
歩き始めた。

でも、もう着いていい頃にその店が、無いのだ。

目指す赤坂2丁目のバス停はもう通り過ぎた。
そして3丁目になり、先には護国神社が見えて来た。おかしい。
うーん、けやき通り沿いに有るから、見落とす筈は
無いのだが…

そういや、通り過ぎた道すがら貸店舗になっている物件が2つくらい
あったな…イヤな予感がする…

と思って引き返す。
そして、どうやら、目指していた夢の中のケーキ屋は
ほんとに夢になってしまったようだと悟った。

多分ココ、の場所がコンビニになっていて、そのコンビニも
もう閉店、さびしく窓に白い紙を貼った状態の建物と
なっていた。

141125_15.jpg
11月末の博多駅前。クリスマスイルミネーションの飾り付けが始まっていた。

エルベを展開していた千鳥屋は福岡を本拠地とする老舗だが
数十年前からこのけやき通りの場所で営業していたパンとケーキの店
「ヴァイセ・ローゼ」は2008年に改装され「エルベ」として
営業していたらしい。
しかしそれから3年後に閉店したとは…

千鳥屋系列の店舗は他にもあるが、「エルベ」としては
もうやっていないようだ。
なので、ドイツ系のお菓子は手に入らなくなってしまった。
…ということらしい。

なにせ、食べログに2011年の時点でのエルベの記事があるのに、
その後の情報が更新されておらず、閉店報告もされていないのだから…
近所に移転したのかもと期待していろいろ検索して、
やはりけやき通り店は閉じたと知った。
うーん、閉店・移転の情報は、シンプルな検索ワードで
すぐに分るようにしておいてほしいと
数十年福岡にいなかったUターン組としては思うのだ。

141224_20.jpg
この日夜博多駅のクリスマスマーケットでサンタの蜜蝋キャンドルゲット。

博多駅に長年入ってた地元デパートの井筒屋が撤退し
新駅ビルになって阪急が入った。
今建築中の隣接するビルには丸井が入ると聞く。
以前には天神の一等地の角に君臨していた岩田屋が
パルコにその場を明け渡したし、
歩くのを嫌うせっかちな福岡人には僅かな距離でも
客足が大きく左右するらしく、天神の百貨店戦争は
熾烈だった。

その天神にある大丸の地下に、これもまた元々は千鳥屋系列の
ドイツ系パン屋「スベンスカ」があったのだが、
何度か行くうちにそこがAfternoon T○aに替わっていて
スベンスカは小さい別の売り場に移動していた。
そこにも何度か行っていたが、移動して数ヶ月、
今月でとうとう大丸から撤退してしまった。
(お店の方によるとスベンスカのパンは今後今泉のBROT LAND
 で買うことになるようですがもうここ1軒が砦ってこと?
博多駅界隈に出店して欲しいなあ…)

かつてのスベンスカ売り場のAfternoon Te○の隣には
メゾンカイザーがあり、わんさか人が入っているのを見ると
そのどっちもあった東京から来た身としては、
地元企業のほうに続いて欲しかったと
そんなふうに思えてしまう。いや、無かったブランドが
来ると買いたくなる気持ちはすごくわかるんだけど。

141224_2018.jpg
サンタの頭がボーボー燃えてます。

美味しいものが多い福岡、地元で続いて来たから
全てがイコール美味しいと言うわけでもないだろう。
時流というものもあるし競争は熾烈だ。老舗が生き残るのも難しい。
(スベンスカのパンは美味しいと思います)
しかし全国的に広げているブランドが来る事で、
それまで地元でファンのいたお店がひっそり縮小していくのは
やはり、どうにも寂しい。
そこにしかなかった店が無くなり、他の地域にもある大手資本の店ばかりが
増えるのは、騒がしい店では落ち着けなくなった中年としては面白くない。

見た目の派手さは無いが、しっかりした生地の
ドイツ系のパンやケーキのファンとしては、
ちょっとしょっぱい祝日の赤坂のウォーキングだった。

141225.jpg
そんな訳でクリスマスは近所のおいしいベーカリーのパネトーネ。
古賀から移転してきたコネットというお店なんだが美味しいし続いて欲しいなあお願いします


2017.7.1追記
映画「鬼畜」の曲に例えてしまったこのエルベCMのBGMですが、
なんと!元曲を紹介してくださった方が!ありがとうございます。
Janko Nilovic(ヤンコ・二ロヴィッチ)というフランスの作曲家が
1970年代初頭に業務用のライブラリー音楽として作った作品で、
"Manѐge Aux Tuileries"←曲はこちらをクリック
…ということでした。

…いったい何十年ぶりにこの曲を聴いたやら…(感涙)
いろいろ便利な世の中になったものです。ブログに書かなければ
この曲を教えていただける事もなかったと思うと。本当に。
嗅覚も記憶を呼び起こすといいますが、あれだけ見たCMの曲、耳は忘れてませんねぇ。
はぁ。ますますエルベドイツケーキ、復活しないかなあ。

さくっと検索してみたら、1973年作のアルバムで、ニロヴィッチ氏は
DJを生業にしている方にはジャズファンクで有名な職業作曲家らしいです。
多彩なジャンルの曲を作れる人なのか、このアルバムでは遊園地のイメージの
曲が収められてるようで。
タイトル、最初翻訳ソフトに「フランス語じゃないっすよ」と拒否られたのだけど
どうも"Manege"らしく、そうすると「チュイルリー公園のメリーゴーランド」という、ナットクの翻訳結果が出ました。
うんうん、確かに、エルベのあの曲、遊園地の怖さだったわ。
ケーキがちょっと特別なものだった頃の憧れみたいなものも感じられて
この曲選んだ人のセンスすばらしい。


↑リンク先に飛び損なった方はこちらをどうぞ。
huruken4989さま、ありがとうございました。
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● COMMENT ●

チャンチャンチャン、チャンチャンチャン~

確か私の記憶と一緒のものだと思います。お菓子なのに少しせつない、少し近寄りがたい雰囲気を出してたCM。嗚呼見たい。
YouTubeで探してみましたが見つからず。福岡ローカルCMに紛れてるかもしれませんが
あのCMに焦点を当てる方がいて嬉しいです。
鬼畜笑いました。似てますか?笑 いや、なんとなく分かります。
昭和がなくなっていく感じで寂しいですよね。
今、ロバのパンと言う配送販売の車をたまに見かけますが、これが走行中わざとらしいくらいの可愛らしい子供の歌声です。多分子供と思う。
これはなくなってほしくないです。
ちなみにそのパンは全体的に美味いと言うほどのものではありません。

Re: チャンチャンチャン、チャンチャンチャン~

ニビシさまはじめまして。このHN、福岡の方ですか^^)
こんなごった煮ブログへコメント下さりありがとうございます。

> YouTubeで探してみましたが見つからず。福岡ローカルCMに紛れてるかもしれませんが
 
 そうなんです、「♪高杉〜〜〜」とか「ステーキサロンた○ろ」とか他のものは
youtubeでも懐かCMで出て来るのですが、エルベドイツケーキは見当たらないんです。
ほんとうに、どなたかビデオに撮ってらしたら、テープ延びてても良いから
アップロードしていただきたいものです。

> ちなみにそのパンは全体的に美味いと言うほどのものではありません。

 ロバのパンの移動販売は以前いた東京多摩エリアでも見かけました。
あの音楽がニビシさまの言われているものと同じかはわかりませんが、
古めの団地内に停まった車からテッケテッケ…という音と子供の歌が
ガンガン流れる様は似合ってましたが、どこかシュールでした。

子供の頃に見たもの、聴いたものは印象が強いのでしょうね。
昔のローカルCMはしつこく繰り返されるから特に…
あと、白黒だったTVの時代によくあった「しばらくお待ち下さい」の画面、
何て事無いイラストだったのにあれはなぜだかちょっと怖かった記憶があります。

なつかしい

はじめまして。
仲間がいたー(^-^)人(^-^)と感激してます。
あのほの暗い異次元のような、それでいて
行ったこともない国に郷愁を覚えるような
それでいて、子供がふんだんにケーキを食べれる
別次元の世界があるという自分の現実とのギャップ
に打ちのめされる、不思議な感覚のCMでした。
うちの旦那が、いまだに子供の頃に食べたという
エルベのドイツケーキが忘れられないというので
千鳥屋さんで聞いてみましたけど、復活はなさそうでした…
千鳥屋のクッキーなどの洋菓子類は、どれも
ざっくりとした適度な歯ごたえのある手作り感が
あって、あの時代への記憶を辿るよすが的存在です。
それにしても、ツベでもあの当時比較的メジャー
だったあのCMが見当たらないのは不思議ですね。

Re: なつかしい

ことりさんはじめまして。コメントありがとうございます。
なぜかこの記事、アクセスが多いんです。
「そういやエルベドイツケーキってまだあるのかな」とふと
思い出して検索かける方が多いのだろうなと。(特に福岡を離れた方に)

旦那さまはドイツケーキ召し上がったことがあるのですね。うらやましい。
一回も食べずに幻になってしまったのが悔やまれます。
あの時代だから、自分が苦手なバタークリームだったのかなあと
妄想しつつ諦めるしかありませんが、ドイツ系のざっくり感ある
パンが好きなので、千鳥屋系列のスベンスカが大丸から無くなったのも残念です。
千鳥屋のカステラもなかなかおいしいし、バラ売りの形式も便利だから
頑張って欲しいなあ。

> それにしても、ツベでもあの当時比較的メジャー
> だったあのCMが見当たらないのは不思議ですね。
ほんと、何故でしょうね。結構長い事やってたCMなのに。

千鳥屋とは違うのですが、ことりさんは、昔売ってたアイスクリームの「ナポリ」は
ご存知ですか?小さいケーキのような形で、ココアとバニラのミックスで
真ん中に赤いドレンチェリーが乗ってました。小さい紙箱入りだったかな
いわゆるラクトアイスだったんじゃないかと思うのですが、
¥50の棒アイスとは違う、ほんのちょっと贅沢気分になれるなかなか美味しい
アイスだった(記憶)のですが、何処が出していたのか…
今「ナポリ アイス」で調べて出てくるのとは違う、安いアイスでした。
数十年前の事なので無いのは当然なんでしょうが、子供の頃の記憶って
侮れませんよね。

ナポリ

こんばんは(*^_^*)
お返事ありがとうございます。

ナポリですか。
うーん、残念ながら記憶にありません…
イタリアーノやビエネッタなら記憶にあるのですが。
ナポリ、時代的には昭和40~50年くらいでしょうか?
お話から察するに世代的にはくろけろさんと多分近いとは思うのですが…
もしかしたら、小倉文化圏にはそういうおしゃれな
アイスはなかったのかなぁ(泣)
そもそも、私の育ったところは、小倉でもすごく田舎で
売ってるアイスといえば、チューブに入ったやつや
ホームランバーみたいなごくありきたりのものばかりで、
メロン形のケースに入ったメロンアイスがすごくおしゃれで
激ウマ的な所だったのです(^_^;)

スベンスカ、名前は知ってますが食べた事はありませんで。
千鳥屋系列というのも、こちらで知りました。
パン屋さんまで手広くやってるのですね。
おっしゃる通り、全国チェーンのものはどこでも食べられるのだから
みんなが地元のお店の価値に気づいてほしいですね。

Re: ナポリ

ことりさん、早速お返事いただけるなんて!e-466
ナポリは幻ですね…
「昭和アイス大全」なる本があるらしいので、それにもしかしたら載ってるかも
しれません。

> イタリアーノやビエネッタなら記憶にあるのですが。
ビエネッタ、憧れでした。バ〜イエスキモー。
ずいぶん後になって一人暮らしはじめて買いました。カットの時
パリパリ音がするのが感激でした。

> もしかしたら、小倉文化圏にはそういうおしゃれな
> アイスはなかったのかなぁ(泣)
 いえいえ、そんな。
私実は小倉生まれです。育ちは博多との中間地点でベーカリーなどなく
しばらく山崎パン販売店しかなかったような所でした。
なので同じようなものです。「宝石箱」アイスなんてちょっと贅沢でしたね
メロンアイスの入れ物、とりあえずとってありました。

> おっしゃる通り、全国チェーンのものはどこでも食べられるのだから
> みんなが地元のお店の価値に気づいてほしいですね。
 案外、同じ福岡でも博多方面の人にはシロヤのパンが珍しいように
(博多駅内に販売店出来た時行列してて面食らいました)
ちょっと離れると知らないものですよね。
だからよその、特に東京や大阪など大都市のものを呼びたい気持ちも
ワカランでもないのですが、通販でも買える物を集めたショッピングモールを
呼んで、地元にしかない良心的なお店が結果的に潰れてしまう。
これは長い目で見ればとっても勿体無い話だと思うんですが。
今私のいる地域でも起こっていることです。

特に食でいえば、東京出身の方には辛口の意見で申し訳ないのですが、
東京では高いお金をだして話題のお店へ行けば
それなりなのでしょうが、イメージ先行の事もままあります。
自分の経験では普通のお店では
結構裏切られる事が多いです。e-350
福岡ではそこらへんの定食屋や個人経営ベーカリーで
お値段以上のものが味わえる。地元素材というのも嬉しいです。
そこは地元でずっと続いて来た材料や味覚の違い、価値観の違いがあると思います。
その部分では、わざわざ東京のマネしてほしくないと思いますね。

コメントどうもありがとうございます。
よいお年をお迎え下さい。e-68

宝石箱!

なつかしい。
ピンクレディのCMがキラキラしててイケてましたね(≧∇≦)
でも今考えると、アイスに色つきの氷が挟まってるだけのような…(笑)
氷に味が付いてた?等詳細は覚えてませんが。

>博多駅内に販売店出来た時行列してて面食らいました
エエエエ…!!😲珍しいということはそれだけで価値を感じるものなのでしょう。
シロヤ好きですが、値段が結構上がってて、お得感はあまり感じなくなりました。

今日旦那に会ったので、エルベのドイツケーキのことを聞いてみました。
やっぱり、バタークリームのようです。

しつこくコメントすみません💦
メリークリスマス&よいお年を~ヾ(o´∀`o)ノ


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ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
庭をヒキガエル様の根城にしていただきたいけど
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