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2017-08

やっぱり修羅の国?いやいや。 - 2015.09.15 Tue

放生会は全国あちこちの寺社で行われる行事だが
「ほうじょうえ」ではなく「ほうじょうや」と呼ぶのは
福岡の筥崎宮独特の言い方らしい。

150913_163.jpg
参道から入れる迎賓館のレストラン。こんなナリで入っていいのかと思うような
綺麗な和モダンの店内からは綺麗な庭が見えた。表の賑わいがウソのような落ち着きだが
店内のBGMが全く落ち着けないJ-POPだった。


筥崎宮はJR鹿児島線の博多から2つめの箱崎駅から
歩いて10分程の場所にある。
そこの放生会にはもう何十年も前に行ったきりだ。
筥崎宮の放生会は博多のどんたく、山笠と並び
三大祭りとか言われる程人出の多いイベントらしい。
そう聞くと人混みが…と敬遠してしまうのだが、
秋らしいカラリと晴れた週末、混雑ぶりを確認しに行ってみた。

150913_211.jpg
レトロな文句が並ぶ「東京ケーキ」の包装紙。
東京出身の家人は「東京ケーキ」勿論知りませんでした。


本来無駄な殺生を戒める放生会、宗教的目的より
すっかり「沢山の露店が楽しい」ので有名なイベントの感があるが
毎年違う意匠が楽しい素朴な土製の「おはじき」
元々ここらで生姜を作っていたことにちなむ「新生姜」
そして「博多チャンポン」が名物だ。
「チャンポン」は麺のアレではなく、浮世絵にある、ワイングラスみたいな
形のガラス製のおもちゃのことで吹くと鳴る音からこの名になった…らしい。
一般的には「ビードロ」と呼ばれる物だ。
しかし実際ぞろぞろと参道いっぱいに連なる屋台を見ると、
その「チャンポン」を売っている店はかなり少なかった。
新生姜の店はいくつかあったが。

150914_07.jpg
「時間のたてばたつほどおいしい事は日本一」って信じていいのか?

あとは殆どがイカやとうもろこし、焼き鳥等のおなじみの店だった。
新生姜もスーパーで買えば安いものが、そりゃ割と大きくて
葉付きのいいものだとしても生姜に¥1000も¥3000も
出さないよ…と思ったのだが、(店によっては¥500〜)
それでもどこにでもあるメニューの露店ばかりではないという意味では
放生会らしくて見る分には楽しい。

150913_21.jpg
「ベビーカステラ」ともいう、コレが「東京ケーキ」 経木がたまらん
経木に小さな丸いお菓子というのは昔小倉にあった饅頭を思い出させる
しかし東京ケーキはなぜか「わかもと入り」と店には書いてあるのが常なんだが…

「おはじき」はとても人気で、実際写真を見ると欲しくなるのだが
人気すぎてあっという間に売り切れる。
数に限りがあり、露店で売るものでは無いので前々から並ぶのだそうだ。
毎年テーマがあって、今年は「九州の祭り」で、各県のおはじきを
並べると九州の形になるという楽しい工夫がされている。
豪華列車「七ツ星」の形のおはじきがあるのもなかなかだ。
放生会が始まった日から早速ネットオークションに出されていて
最終落札期日までまだ5日あるのに既に元価格¥3000の3倍以上の
価格に跳ね上がっているのを見ると、その人気っぷりがわかる。
うーん、でも確かに毎年違うっていうのがいいですなあ
今年の、とてもいいなあ…高いなあ…

150913_161.jpg
今年は9/12〜18まで。期間中の人出は100万人とか。えええ?

そんな露店の賑わいを見ながら、いかにも「修羅の国 福岡」
らしいのを1つ紹介。
それは…楼門。
150913_15.jpg
屋根に鳩ぽっぽがお休み中の平和な光景だが…

…に掲げられている書の4文字。

150913_152.jpg

「敵国降伏」と、やはり福岡は昔から修羅の国だったんかー
と思わせる穏やかではない言葉がそこに。
見た時は目を疑った。
でも、元寇で被害を受けた地域であれば、これもさもありなん…と
ある意味納得しつつ、この4文字は武力ではなく
徳でもって相手が自ら収まることでめでたし、を願う言葉であり
「覇道」ではなく「王道」を意味する…というようなことを知る。
ナルホドデスネー
しかしいきなりこの文字を見ると、ちょっと迫力があり過ぎる。
これが「武力でくる敵には武力で」というようなことに
「解釈」が変化しなきゃいいんだが、現実の世界で…と
安保の事がちと頭をよぎり、宮の外に出るとすぐ近くに教会が。
1952年に建てられたらしい表示があった。
ちなみに箱崎駅の近くにはモスクもある。箱崎から吉塚の辺りは
アジア系の人達が多く住むので知る人ぞ知る本場カレーの店があったりする。
なかなか宗教的にカオスだ。

150913_16.jpg

80年代に観たイギリス映画「マイ・ビューティフル・ランドレット」で
移民の弟が一緒に国へ帰ろうと言う兄に「国は宗教にカマを掘られたよ」
と言うシーンがある。観た最初は意味がわからなかったが、
その後その国へ旅行へ行き、ほんの少しだがその意味がわかるような気がした。
その国の列車の中で乗り合わせた地元のインテリ男性から
「我々の国は醜い」と吐き捨てる様に言われた時には返す言葉が無かった。
日本は主に仏教的なアレコレが気付くと根ざしているとはいえ
日常生活でそれが足枷になるようなこともなく、かなりユルいと思う。
なんたって神仏習合したくらいだし。
でもそのくらいでいいと思うのだ、日本人は。

宗教によって敵対し宗教の名で人を害する、宗教で縛られる
そして政治的な権力者が宗教を利用する
そんなことになってほしくないもんだなあと思いつつ
涼しい夕方の風が吹きつつも西日の差す通りを
焼きたて「東京ケーキ」を抱え、博多駅まで歩いたのだった。
(筥崎宮から博多駅まで一応歩けます。が…涼しい時がおすすめ)

150913_1630.jpg
迎賓館の入園料¥200の庭園もちょっとひかれたが、
レストランへの小径が充分いい感じだったので割愛。ゆっくりしたい方はぜひ。

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ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
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目下果たせず。

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