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2017-08

なんで口約束? - 2015.12.29 Tue

明日から冬コミという、どうあがいても年末の日に
慰安婦問題解決が韓国との間で合意に達したというニュース。
なんだって御用納めの、この色々せからしい日に
滑り込む様に決着したのか知らないが、
自民サポーターには大変ショッキングだったらしい。
「自民党に電凸しても全然つながらない」という声がネットで溢れていた。
もっともその情報もネットでそうあっただけで実際どれだけの人達が
実際に電凸したのかは知らないが。

10億払うという事自体よりも、個人的には何より
「合意文書なし、正式な記者会見なし」という
閉鎖性、不確実さに呆れる。
町内会だって会議録くらい残すだろうに。
それと、韓国側の対応の条件がとても曖昧な内容で終わっている。
「努力する」では何の確実性もない。
それはいつも言葉だけでその場をやりすごす政治家には
嫌というほどわかっているだろうに。

合意文書という形の無い会談など、数十年、いや数年経てば
「そんなのあったっけ」で忘れ去られるだろう。
戦後70年ずっとシコリになっていた事を首相が
「孫子の代まで責任を負わせたくない」と言うように
記念すべき「解決」をしたのなら一層、
それなりの証拠を残さないのは不自然過ぎる。
実は、合意なんかしてないんじゃないの?と疑ってしまうんだが…

151222_1645.jpg
冬至の日の夕方16:45分の南の景色。なんか前より明るくなってる…
おかしいなあ冬至なのに。


だいたい、65年に解決済みだと今迄主張して来たのなら、
その当時解決に帆走した政治家の方々の目的は、努力は、
解決内容は一体何だったのか、
ということになる。(これは韓国側にも言える)
経済支援とかなんとか基金とかいう形にして濁すから
いつまでも引きずったのではないのか。
当事者の責任者が恥っかきを一度きりの覚悟でその当時謝っていれば
全く当事者でもなんでもない戦後生まれの世代の払う税金拠出で
再度「解決しよう」という事態には及ばなかったんじゃないのか。

「そもそも、慰安婦問題とはなんだったのか」という
根本的な所がモヤッとしたままなのが、一番良くない気がする。

この問題はとかく朝日新聞が〜とか韓国側の言う人数規模が捏造〜とか
いろいろ否定的な話が出るが、
日本側のその手の主張で腹立たしいのは、
「情報の一部が正確では無い→だから全てウソ」「存在しなかった」
「朝鮮人への差別は無かった」「全部元々売春婦」
と短絡的に結びつけようとする姿勢だ。

東南アジアやインドでは、日本のおかげで戦後列強から独立出来た
と感謝されているとかそういう事を殊更今持ち上げる日本人達もいる。
確かに、ビルマ戦線から敗残兵としてタイ経由で帰国した日本兵の手記にも
「タイの収容所ではインド・ゴルカ兵が監視役だったが日本人には
同情的で寛大で、柵はあっても無いも同然だった」とあった。
トルコが親日的なのも、難破船救助の事例以外に日露戦争も
大きいだろう。
でもそれは何より日本は彼等に対しては併合や氏姓を日本式に強制
なんて事してないから。
韓国との問題は、なんだかんだ、当時の対応が間違っていた
としか自分には思えない。
じゃあなんで台湾は違うのか、といえば、戦中派の親の話では
指揮をとった日本人の相手国への理解、基本姿勢とか人柄だとか
そういったものが2国で全く違っていた、朝鮮へはまずい対応だった、
それが元凶だったというのだ。

その説が100%ではないだろうし、
戦後世代の自分が当時のどうこうを言ってもしょうがないが、
戦前炭坑景気でわく福岡には労働者として朝鮮半島から沢山の人が
やって来ていたのは当時の事を書いた小説や手記でも明らかで、
中国や朝鮮の人に対してとても差別的な感情が有った事も
これも明らかだ。(もちろんそうでない人もいたと思うが)

151222_1703.jpg
15分後。少し暗くなって来た。でも17時にこれってなんか明るい…
冬至は一番日が短い筈なんだが。

今住んでいる地域の、大正から昭和はじめの頃の話を書いた自伝にも
子供の頃大陸から戻って来たというだけで日本生まれにもかかわらず
村人から差別され、抗議すると
「朝鮮人、チャンコロ(ママ)をそう言って何が悪いか、だったら人からそう言われんようにしろ」
と言われたという記述がある。
さらに、関東大震災の後、朝鮮人が悪さをするという噂がその
九州の片田舎にも及び、記念道路改築の作業に来ていた
30人程の朝鮮人が一軒の狭い家に監禁され、村の消防団員が見張り、
村の子供達は彼等がいつ殺されるのか皆見に集まって来ていた、
「しかし、その朝鮮人全員いつ殺されたのか、いつの間にか一人もいなくなっていた」
というのだ。

戦前の、アメリカ南部での黒人リンチをお祭りイベントとして
子供達が見に来ていたという話と、まったく違わない。

名字が数種類しかない地方の閉鎖性というのは平成の今でも感じるのだから
海外に行った事の無い人が大多数の当時の日本では、
そういう思考の人が多かっただろうし、戦時色が濃くなれば
ますます拍車がかかっていっただろう。

この人の書いた自伝には満州事変直後、大連に渡り奉天〜新京と
中国で、今のゼネコンの現場監督として働く記述がある。
その中で次の内容がある。
「〜日本軍兵士は討伐に行くのを、この上ない楽しみの1つにしていた。
討伐に行くとあらゆる物資が略奪できて、ただでセックスが出来るからだ。」
「どの兵隊も口先では立派なことを言っても、明日にもわからぬ命。
そのため彼ら日本兵は特に女にガツガツしていた。
八十、九十のシワクチャババアーでも十歳前後の子供でも、
女であれば何でも見つけたら絶対に犯さずにはおかなかった〜」


この後、女性を輪姦した後の描写があるがあまりに生々しいので
ここには書かないでおく。
被害人数、規模の細かい事をいろいろ言い合うのが無意味な
残虐な事を、日本軍が大陸でしてきたのは事実なのだろう。

この人は大陸にいる事に命の不安をおぼえ、昭和17年に帰国するが
すぐに兵役にとられ、ビルマ戦線に送られる。
そこで、興味深い記述がある。
「朝鮮ピイ屋が2、3軒ある部落で2日間休憩になった。
朝鮮ピイとは朝鮮人女郎のことで、金儲けのためか
生活苦でかビルマの山奥まで朝鮮人娘は肉体を売りに来ていた〜」
「今迄日本紙幣は嫌われていたが、朝鮮ピイは日本券を
本国に持って帰る気なのか、嬉んで受け取った。」


この朝鮮人女郎の人達がどういう形式でビルマの山奥にまで
来ていたのかは不明だし問題となっている慰安婦と違うのか
どうかも判らないが、非常に気の毒だと思うのは日本紙幣を
嬉んで受け取った、という部分だ。
というのはこの人の本で、
「南方の国々、マレー、タイ、ビルマ、インド人たちははじめから
日本が勝つなんて爪の垢ほども信じてはいなかった。
その証拠に日本政府から発行されていた日本軍票、日本紙幣を
すごく嫌がった。」
「〜(汚れや折り目を理由に日本紙幣は)難癖をつけてなかなか受け取らない。
一方アメリカのドルやイギリスのポンドなら、
手垢がついていようが折り目がついていようが、半分に切ったもの
でも通用した。半分をさらに半分にした1/4の紙幣でも通用した。
銅貨も同じで、半分でも1/4に折った物でも通用した。

それはやがて日本が負けて南方から追い出されるのを、
現地人たちは最初から見越していたからだ。」

と書いてあるからだ。

151224_0700.jpg
冬至2日後の朝7時。6時台は真っ暗。冬至過ぎてからの方が、なぜか朝暗くなるのは
何故なんだろう?

この人は敗戦後日本兵が帰国する船で、将校や下士官達が
暗い船底でひとかたまりになっていた、
兵隊と彼等の間でひと嵐あるかと思ったが何もなかった、と
書いている。
ここらへんが実に日本人らしいと思う。
さんざん下の者をこき使い、いたぶってきた上官を
責める事もしないのは敗残兵に今更上下も無い諦観みたいな物
がはたらいたのか知らないが、なんとなくそういう曖昧さが
戦後処理でA級戦犯がなぜか赦され首相になった事に
つながってる気がする。
そして悪い事したのは皆同じだから、今更責められないという
庇い合いの感情が、身内の責任追及や他国への説明を
おろそかにしたんじゃないのかと。

ドイツも国民がナチを支持したけど戦後厳しい姿勢をとったのは
ある意味責任をナチスだけになすりつけてるようにも思えるんだが、
それが一番その後のドイツ全体への信頼感回復には有効と判断したのだろう。
なんかそこのところが日本はいろいろ甘い気がする。
日本人としては理解できるけど、線引きはっきり
させたがる他所の人達には、「日本人やっぱり過去を反省してない」
とつけいる隙を残し過ぎというか…

なんかうやむやにしたがるのは東電も現在進行形で同じ。
これって国民性ってことなんですかね…
有った事にほっかむりをするのは、よろしくないと思うんですが。
全部先の世代にツケを回すことになるし、先になるほど記憶も記録も
正確ではなくなり、都合の悪いことばかり押し付けられるのは
目に見えている。

それだから、頼むから、戦後生まれの世代
さらにその後の世代にまで、「あの時実は…」
という話題で、何の実りも無い民族間の不信感を
助長させる事は、もうやめにして欲しい。
これは日本=悪という教育をする国も同じだけど。

なんてことを思ってしまった年の瀬です。

どなた様もよいお年を。


※引用した本は過去何度かとりあげてる
「馬の骨放浪記」1978年一光社刊です。
ずっと無学で戦後夜間学校で字を覚えた人の書いた自伝であり
そこに政治的意図によるウソや誘導は、意味が無いのであり得ないと思います。

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ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
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