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くろけろ

くろけろ

受験を控えて落ち着かない中、そして知らない土地に1人いる不安。
美大ゆえ、参考書の類いは持ってってもあまり意味が無い。
実技が大事だし。

だから、部屋にいても勉強することもなくて、
(デッサンの練習なんぞやる気も起こらん。
当日の集中が全てだ!←ばくち。)
近所をプラプラ散策。
ちょっとマニアな匂いのする3本だて映画館を発見、
そこで映画を観る。

この時観たのが、これまた精神的混乱を助長するような
「リキッド・スカイ」だった、と思う。
(何を考えていたのか…)

ホテルに戻り、おフロに入ってさっぱりするかと
準備した。
ここは最上階に「展望風呂」なるものがあって、
そこへ行くには浴衣を着て下さい、とある。
備え付けの、白地にホテル名の入った浴衣を着て、
洗面道具を持ってエレベーターに乗った。

最上階に着くと、エレベーターホールが広く設けてあり、
おフロ上がりの人達が大勢くつろいでいる。
その奥には、ホテルの係らしいおじさんがデスクについていて、
不審者がいないか何気にチェックしているようだ。

目指す方角に歩き始めたその時、
背後からおじさんの声。

お客さん、そっちじゃないですよ!」

誰かなにかやらかしたのかと思いつつ、すたすた歩く。

「ちょっと、そこのあなた!」

何事かと振り返ると、エレベーターホールのお客さん達の目が
一斉にこっちに注がれているではないですか。
自分の奥に、不審人物がいるのかと振り返るが、誰もいない。

「そっち、違いますよ!」

この時、おぼろげながらようやく想像できた。
そっちは男湯ではないですよ、だめですよあんた
とおじさんは言いたかったのだと。

もう言葉が出ない。
一斉に自分を見る人々の目。
まさか、まさか…そんな…。
いちばん間違われて欲しくない、こんな場面で。

言葉が出なくて、おじさんの意思の確認のため、
おずおずと自分を指差し、次に壁の「女湯」のプレートを
指した。
そしたら、おじさんは
「そうそう。そーゆーこと。あんた、間違ってるでしょ」
と言わんばかりに、頷くのだ。

…。
やっぱりかー!!

もう一回、「女湯」のプレートを指して、
自分を指し、次に「男湯」のプレートを指して
かぶりをふった。
もはや「ワタシニホンゴワカリマセーン」状態。

なんだかざわめくエレベーターホール。
もう、とにかくここを立ち去らねば、と耳を真っ赤にして
女湯に急ぐ。おじさんが追っかけて来なかったのを見ると
納得したのだろう。

さて、受験日当日。
ここの展望風呂は朝もやっている。
東京の朝が早くから明るいのにはびっくりした。
九州では冬は7時過ぎてもまだ薄暗いから。

さわやかな気分でまた最上階に行くと…
昨日とは違う係のおじさんが座ってる。
イヤーな予感。

で、やっぱり
「お客さぁん」
と声をかけてくるではないですか!

またかいや、とうんざりして振り返ると、
係仲間らしきおばさんが、「あー、あの人はねー」
そのおじさんに言っているのが聞こえた。

もう無視である。ムシムシ。

なんだって、そんなに間違われるのか…

確かに、九州にいた頃天神地下街のトイレで手を洗ってたら
(これも間違って欲しくない場所)
あとから入って来たおばさんに鏡越しにびっくりされて、
逃げ出されたことがあるし、
電車に乗って降りたら、
たまたま同じ電車に乗り合わせてた実の姉にまで
「男の子と思ったらあんたやったん!」と
言われたことがある。

この頃はやっていた「刈り上げ」スタイルも
その理由の1つなんでしょうが…
黒くてカリカリ痩せてるし貧乳だし。

にしてもなんか納得いかないぞ!!
最終章(まだあんの?)に続く。
hotel.jpg

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最終更新日-0001-11-30
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