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2017-08

哀愁の港町 - 2010.06.28 Mon

港町というと、横浜や神戸のような場所もあれば
演歌の舞台になりそうな鄙びた場所もありますが
今回の港町は昔はともかく今は後者に近い。

北九州の若松。
親戚が住んでいたので小さい頃はたびたび行ったのだけど
駅前は前とかなり変わった。

今や天然記念物といってもいい存在の、
駅弁売りさんがホームにいる乗り換え駅で降りて、
古くてすっかり研ぎだし状態の
滑りそうな階段を上り下りして乗り換える。
070923_1500~0001
健在!ホームでの駅弁販売。

JR九州の大動脈である鹿児島本線でさえ、
東京のような横長ずらりタイプの座席よりも、
ボックスタイプが多い。とはいえ、
普通電車内で弁当を食べる事は無くなったからなあ…
ここで買って家で食べますか。ここの弁当自体はイケます。
あ、お店もこの駅にはあります。

280173000.jpg

ここの駅弁は北九州を代表する「かしわめし」。
ちなみにかしわとは鶏のことです。駅といえばまず「うどん」。
おいなりさんもサイドメニューにいは欠かせない。
なお、「うどん・そば」であり、
決して「そば・うどん」の語順ではありません。


ここからディーゼルの、とっても両数の少ないローカル線に
乗り換えるが、前は確か、ドアを手で開けていた記憶が。

CA28017209.jpg

なぜかこの路線、運転手さんのフルネーム表示が客席に分かるように
なっとります。何かのトラックみたい。


競艇場のためにつくられたような路線であるためか
ワードローブはグレー一色のような
小さい新聞とペンを持ったそれらしきおじさんたちが
乗り込んでくる。
そして途中でどどっと降りてゆく。
学生の頃写真の課題で、このおじさんたちにカメラを向けたら
「撮るな」って言われたんだよなあ…

若松に行くのは、若松出身の作家、火野葦平没後50年記念の
講演会や写真展を見に行くため。

正直、著作を読んだことはなく、映画化された作品に健さんが出ていた
とか、カッパの絵を描いてた、いうことくらいしか知らない。
じゃあなんで行くのかというと、アフガニスタン支援を
している福岡の「ペシャワール会」の中村哲医師が講演に来るから。
葦平の甥になるのだそうだ。
今回初めて知った。

資料館での写真展で葦平の父親の写真を見たら、
中村医師と瓜二つ。
子供の葦平よりも孫の中村医師のほうが、お祖父さんには
似たということか。

さすがに、アフガニスタンの村で実際に文字通り体を張って
仕事をしている人の話は説得力がある。
この人はもともと精神のほうのお医者だというが、
現地では外科もすべて、そしてむしろ医者の仕事以上に
伝統工法&パワーショベルを駆使して、土方作業も
もう何でもやってしまう努力の人だ。

マスコミで報道されるアフガニスタンの姿は、
カブールだけ、一部の都市の姿にすぎず
イスラムの実際もまるで皆テロリストのように扱われていることを
中村医師は憂えていた。

これをやってどうなる?ということではなく、
とにかく医療だけでも命が救えない現実に、
いてもたってもいられなくなり、水の供給、ひいては農地整備という
大規模インフラ整備にまで及んでいる。
そのために、自ら重機を駆使というのがまた恐れ入る。
こういう人だから、自然と人が集まるのだろう。

アフガニスタンの隣の、そう、パキスタンの北部
まさにその会の名になっている都市ペシャワールに
行ったら、ロシア製のライフル等の武器をずらりと並べた店が
沢山あった。

南のカラチから行くとそこはすごく冷えて、
白人のように白い肌、黒髪に青い目の人もいて、
「アレクサンダー大王の末裔」を自称する(いつの話だよ)
人がいるというのはジョーク90%としても
地理的にもうなずける話だった。
女性の姿は全く無く、あごひげ率も高くなり
「野郎どもの土地」感が強く感じた。もう20年前の話。

そこからアフガニスタンへはパシュトゥーン族が多く、
数代前の復讐をする等、独自の文化があるという話を
現地の人から聞き、そういう人達と間違っても争いたくない…
と思ったものだが、
そういう人達とも戦争をしたがるアホがいるものだ。

本来の、緑の畑に杏の花が咲く豊かな土地に戻り
人が戻りひいては平和が戻る事を祈って
カンパも兼ねてDVDを購入した。

中村医師はこの講演の翌日にはもうアフガンに飛んだ。

講演の前に、駅周辺の昔ながらの商店街を歩いてみる。
日曜ということもあってか、休みの店もあるのだが
ずうっと日曜状態のシャッター店も数年前よりさらに増え、
なにやらさびしい港町。
CA28016900.jpg

巨大まんじゅうを売るお店も今日はお休み。残念。
甘党ではないがあれは一見の価値あり。
CA28017000.jpg

炭坑で栄えた土地なので、
親戚の家(これがまた古い風呂!)では
それこそ石炭ガラを炊いて風呂を沸かしていた。
電車の窓からはボタ山が見えていた記憶もある。

でも、今は駅にひっそりその時の貨車が展示してあったり
当時を偲ばせる建築物が点在しているのみ。
CA28017100.jpg

駅近くには、大分からも来るおばちゃんたちが
農作物や干物なんかの店を広げて賑わっていたが
それもどこにいったやら…

久しぶりに、ここから出ている渡し船(子供の頃は確か20円とかだった)
に乗ろうかと思ったけど、雨で断念。
また来てみよう。

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● COMMENT ●

ここでは、まずうどん、それからそば。
それから、黒いお汁に浮かんでいるうどんなど想像できません。

Re: タイトルなし

「かしわ」「丸天」「ごぼ天」。
刻んだ小ネギと共に、出汁のとった後の
刻み昆布があると、なおうれしゅうございます。


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ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
庭をヒキガエル様の根城にしていただきたいけど
目下果たせず。

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