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くろけろ

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用事があって北九州は小倉へ。

小倉駅は新幹線の発着する、北九州の玄関とも言える
駅で、小倉は城下町でもあり重工業で栄えた街だ。

しかし古くは炭坑業の衰退、
その後のいわゆる鉄冷えの影響、
若者人口を博多方面にとられて北九州全体
どーも元気があるとは言いがたい。

でも、それだからというか、
そこに今住んでいない人間の勝手な印象で申し訳ないが
今やすっかりプチ代官山のようになった
福岡の大名界隈とは全く違う雰囲気があって、
妙に落ち着いて歩けるのが小倉だ。
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見所のひとつに旦過市場がある。
ここは規模としては決して大きくない。
メインストリートの端から端まで歩いて5分くらい。
横道に入るとさらにディープなお店もあるが、
紫川の支流、神岳川に沿って建つ古い店を見ると
さながらベネチア裏通り。(行った事無いけど)
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小さな橋を渡って入る入り口もあります。
しかし水位高いが…
大雨で水没しないか気になる。


…と思っていたら、
このたびの記録的豪雨でやはり冠水。
その前日、橋を渡ってたら店のおじさんたちが
心配そうに茶色に増水してる水位を見ていたばかりだった。

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橋を渡ったすぐの店先に番をしているネコ。別の日見たら3匹いた。
こいつらは高いとこに逃げられるからいいけど…


中は天井の付いたアーケード街。
薄暗い中、水洗いして湿った床と魚の匂い。
これで熟れたフルーツ臭がすれば東南アジアの
市場とほとんど変わらない。
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この市場は、前述のように川のすぐそばにあり、
たびたび水害に悩まされてきたため、
この一帯を水害対策も講じた店舗兼マンションに
再開発する計画もあるとか聞くが、
なかなか簡単に進む話ではないらしい。

この紅白のお餅の看板にひかれて見ると、
お餅以外に水ようかん、まんじゅうを売るお店。

お菓子、特に饅頭やお餅が
甘いでかいであるほど
イナカだと勝手に思っている自分。
それはおそらく、小学生の時祖母のお葬式で
毎日3食と言っても過言ではないほど
食べた巨大な「葬式饅頭」の記憶のせいだ。

別にイナカをバカにしているのではなく逆で、
いまや甘くないほど美味しい、というのが
スタンダードになりつつあるなかで、
その土地で受け継がれてきた個性ならば
ぜひ残していただきたい、
そんなお菓子やお餅を地方に行くとたまに見る。

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このお店のガラスケースの上に、ちょこんと(矢印)
看板と同じ紅白餅が3個並んでいて、非常に惹かれたが
この日は一個¥70の蒸しパンを3個にする。

横道に入ると、自販機にテーブルと椅子の
休憩所がある。平日の半端な時間、向かいの魚屋を
遠目に見ながら一人でそこで蒸しパンを食べていると、
今まで行った東南アジアの市場の記憶がよみがえる。

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壁には、昔のそのあたりの風景写真が。
昭和28年6月28日の大水は、ひどい被害を
北九州全域にもたらしたというが、その時の写真もあった。

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ここ、営業していたのかちょっと見には不明。
ものすごくいい味出しているのですが…

クジラ肉専門店もいくつかある。
「オバ」とあるのはさらした脂身の
「オバイケ」。酢みそでいただくとオツ。
…前はたまに食べてたけど…最近すっかりご無沙汰。
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クジラ屋の斜め向かいの古いスーパーの店先に
揚げ物や焼きそばを求める人が並んでいます。


小倉はヌカミソを漬ける習慣が残っていて、
そのミソで青魚を煮る…というぬか漬け好きには
たまらないが嫌いな方にはこれまたたまらない
郷土料理がある。
普通に食していたので、郷土料理ということも
上京して知ったのだが。

これを、「床漬け」(ぬか漬け)「床漬け煮」と言って
市場でも売っている。
よそで買った事はないのだが、もしぬか漬けが好きな方なら
飴色のようなテカリのあるものではなく、
もっとマットで地味めの、ヌカミソそのものの色の
タレがかかった魚をおすすめしたい。
飴色のほうは、ヌカミソというよりもっと
甘辛の味で、ヌカミソ煮を期待すると甘く感じると思う。
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専門店を見て回るのは、それが何かわからないほど
面白いものだ。
で、乾物屋なんかは見ていて楽しい。
ところてんを自分で突けるのがうれしいのだけど
(店にもよる)昆布から水に浮く豆腐、はては
ちょっとした総菜まで案外バラエティに富んでいるから。

さてそんな旦過市場を抜け、小倉駅方向に歩いていくと
所々古い建物が残っている。
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この「ぺんてる」のロゴも懐かしい。

かっこいいモス。
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母と魚町のアーケード街をまわり、
老舗の菓子屋「湖月堂」の喫茶に初めて入る。
ここは、栗まんじゅうで有名なお店。

もういい加減こういうところで
ちょっと高い宇治金時なんか食べてもいい年なのだが
いまだにこの手の店の似合わない落ち着きの無さ。
でも、今回は母が一緒だからいいのだ。

大量の白玉にひかれ頼んだメニュー。
白玉の上には抹茶風味の小豆がかかり、
これらの下、お皿の底までびっしり寒天。

…まさか、これほど量があるとは…

寒天と豆という、お腹の膨れる材料に輪をかけて
この小豆が…甘い
しかも、シロップまで別に付いてくる。
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これは、ほんとの甘党の方のためのメニューだ。
これで小豆がこの1/5の量ならいいんだけど…
いえ、お値段以上の量があって、大満足なんですが…
いかんせん甘い。そして多い。
ケーキバイキングにも行かない若輩者の自分には…

甘いものの量とイナカの関係、を
老舗甘味処に見た日でした。おそるべし。
山登りの後に食べに行きたい。
(しかし、お抹茶とセットで選べる和菓子は
普通の甘さとサイズだった事をここに記します。)
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最終更新日-0001-11-30
Posted by

Comments 2

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ねこ  

いやー、本当に甘そう。

2010/07/30 (Fri) 00:16 | EDIT | REPLY |   
くろけろ  
Re: タイトルなし

> いやー、本当に甘そう。

物量&甘さ。ほんとに甘い物好きな方はぜひ。

2010/07/31 (Sat) 14:12 | EDIT | REPLY |   

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