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くろけろ

くろけろ

さて、前回の続き。
②と③について。

シロップは、クジャク椰子という椰子の花からとった蜜を
発酵させたもので、昔は固形で売っていたが今は便利な
シロップタイプになっているとのこと。
発酵臭が少しあって、例えるならば
納戸の奥深くに眠っていた古い醤油というか
中国の黒っぽいお酢や紹興酒というか…
そういう渋い発酵臭と、遠くで酸っぱい味がする。

だから、もしかすると好みが分かれるかもしれないが、
甘いだけではないところが、
個人的には大変美味しく感じました。
見た目はまるでメープルシロップ。

これを、揚げたスリランカの米粉のヌードルや
クレープにつけながらいただくととても美味。
カロリー控えめで健康にはいいそうなので、
ご興味ある方はキトル・シロップと検索してみて下さい。
どこかのサイトでウィッキーさんが感激していました。

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これがこの日使ったテイスティング用セットと同じ型のもの。
カップにギザが付いているのがポイントです。

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汲みたての水を沸かし、フタ付きカップと湯のみを温め、
フタ付きのほうに量った茶葉を入れる。1人2.5g。
そこに沸いた湯200mlを注ぎ、フタ。2分経ったらスプーンで
かるく一度かき混ぜてまたフタ。

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その後茶こしのギザギザが付いている方を下にして
湯のみに注ぐ。
あらかた注いだら、フタをしたまま横にする。


次の○リープだが…
「目からウロコ」の正体がコレといっても過言ではない。
「ミルクティー」とは、チャイのことだった。
いわゆる普通のミルクティーを想像していたのだが…

チャイは、前述のとおりパキスタンで沢山飲んだ。
道端のチャイ屋に店先では、グラスにあぶくのたったチャイが
注がれて、表面にはスパイスかホコリか(多分両方)
分からない点々が浮かんでいるのだ。

今回飲んだチャイは、「キリテー」という。
「キリ」がミルクのこと、「テー」が紅茶。

これは、とても興味深い。

何故なら、インド含めそこより西のアジア、中東で
「茶」は「チャイ」。
お隣朝鮮半島もそうらしい。
タイでは甘いソフトドリンクを食事の時にも飲むので
それに困って覚えたタイ語が「チャージーンローン」。
チャーはお茶、ジーンは中国、ローンで温かい。
つまり温かい中国茶。

パキスタン北部のペシャワールのチャイ屋の店先には
巨大な金色のサモワールが何台もあって
ロシアの様だと思った。
でも、サモワールはロシアだけのものではなく、
スラブから中東にかけて使われていると知った。
その後ロシアも「チャイ」圏と知り、納得。

だけど、日本にお茶を伝来させた中国では、
広東語圏では「チャー」だが、
福建語圏では「テ」。
フランス等のヨーロッパでも同じ「テ」。
イギリスも「ティー」だからこっち系。

大航海時代初期のポルトガル船から
&ムスリム、シルクロード系が「チャ」
それより後発のオランダ船&福建からが「テ」というらしい。
ヨーロッパでもポルトガルはその歴史のまま、
「チャ」だという。

イギリスは最初「チャ」だったのが、その後オランダから
お茶を買うようになって「ティー」に変わったとか。
ほとんど2つの言い方で系統だって残っているのが
面白いではないですか。

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この、お茶を注ぐまでが約3分。
3分がリーフで淹れる基準で、細かい状態になってるティーバッグは1分。
茶葉の状態などで好みで調整するといいそうだ。

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で、このフタを押さえながらお茶の最後のひとしずくまでを
注ぎ、フタを下にしてひっくり返す。(熱いので注意)
軽く振り、中の茶葉がフタに下りるようにして、
フタを開ける。

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こんな風にできたら成功。(しかし、なかなかうまくゆきませぬ…)
この状態で、茶葉の香りを嗅ぐのだそうです。


いかん、話がそれた。

何が興味深いって、インドの文化と繋がりがあるはずの
スリランカで、「チャイ」てはなく、「テ」ということだ。


なんでかいな?と思ったのだが、
スリランカで商業的紅茶栽培を始めたのが
そもそもイギリス人だった…
という講師の先生のお話がここでバシッと合うわけで。
それで「テ」系になったわけ?もしかして。
(…でも、インドが「チャイ」なのは?先に「チャイ」が
根付いた後の植民地化だったからなのか?うーん…)

それはともかく、このミルクティー、
すごい練乳風味。
いや、これはこれで美味しいんですが、なんというか、
懐かしくもジャンクな感じもする。

なぜなら、パウダーミルクを使っているから。
牛乳ではないのだ。
スパイスを煮出し、紅茶も煮出す。その次に、
粉ミルクを温かく溶いたものを入れるのだ。
この点では、牛乳を加え煮るインドのチャイとは別物とも言える。

この粉ミルク、スリランカでは2つのメジャーなブランドが
あるらしいが、黄色みを帯びたそれは、舐めると誰もが
「○ド」「ク○ープ」と思う、あの味。

だから、コクがあるがキッチュな風味に仕上がる。
ベトナムコーヒーのように練乳や、ニ○或は○リープで試しても
いいんじゃないか?と思ってしまった。

スパイスは、カルダモン、クローブ、シナモン、ジンジャー。
甘いが爽快感もある、とてもいい香り。
ちなみにカルダモンは、カレーにも入れるスパイスだが
コーヒーに入れるとすっきりして飲みやすくなる。
コーヒー党でない自分もカルダモンコーヒーは好きだ。
中東からアラブ諸国ではポピュラー。

このスリランカのパウダーミルクは日本では高い。
牛乳で作る場合は、牛乳に砂糖を入れて煮たものを
冷蔵庫に入れて、濃くして代用するという。
なかなかに手間だ。

美味しいもの=甘いものということでもなくなってきた
日本では、海外の飲み物やお菓子は大抵やたら甘く感じるのだが
日常的に飲むものでないなら、たまにはこのくらい甘いのも
悪くない。

今はチャイもかなり普通にカフェで置くようになったし
男性と違ってエスニックな味に抵抗感の少ない女性には
すっかりお馴染みの味になっていると思う。

2つのカップを用意し、交互に高い所から注いで
泡をたてるのが、スリランカ風だそうで。
お店で泡が足りないと、お客が「カップ貸して」って
自分で納得のいくまでざぶざぶやって泡をたてるとか。
このおおらかさがなんだかいいではありませんか。
日本の蕎麦屋で「味濃いからお湯足して」なんて言うと
「出てけ」って言われそうだけど。
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円高で安くなってたダージリンを封開けていれてみた。
なのになぜお茶うけが中○屋の肉まんなのか?
ソレは…ダージリンは例のヌワラエリヤのように、
緑茶あるいは中国茶に近いフレッシュ系の風味がするからです。
…というのは後からとってつけた理由。
冷蔵庫に肉まんがあったから。


でも、この「キリテー」。
甘党以外は、お茶うけは甘くないものが合うと思います。
塩味のクラッカーとか…イカリ豆とか…

○ちゃんと茶葉ははかる。
○一人分でも、2人分淹れた方がおいしい。
○リーフを新しいのを開封したら、2週間(!)期限。←無理だ…
(せいぜい1ヶ月。生ものの意識で。)


よく言われることだが、この3点の大切さを今回あらためて感じた。


スリランカの一般家庭では、普段はほとんどタダ同然の
「dust」(←すごい表現)と言われる粉末の茶葉を使っているそうだ。
いわゆるリーフティーというのは重要な輸出産業としての
位置づけで、高い。
家庭の主婦が綿生地で茶こしを作り、カップの上に
それを乗せ、「dust」を入れて湯を注ぐというのが普通だそうだ。
この日の講師のご一家では、一ヶ月に4キロの紅茶を消費するとか。
それでも足りない、と…何か聞き間違いではないかと…

日本でも、普段自分で飲む日本茶を、やれ湯冷ましで一回80℃に、
とか産地茶葉飲み比べとか実際やる人は希少だろう。

イギリスでも、古式ゆかしいティーパーティーを
「正しい」やり方で継承している一部のアッパー以外は、
労働者階級用スーパーの安い大量ティーバッグが普通という。
質や淹れ方にこだわるのは
むしろ英国式に憧れのある日本人のほう。
大抵のイギリス人はそんなの気にしない。

普段飲むものを様式化したり高いものにするのは
余程のお金持ちか暇人。
もっとも、そういう人達がいるから保てる世界もあり、
お客を呼べる、という部分もあるんだろうとも思う。
(イギリスのマナーハウスで本式アフタヌーンティーツアーとか)

それでも、イギリスのティーパーティーは、日本の茶道と比べると
こうすべし、ああすべしというものでは無いらしい。
白湯を飲んでいた時代、お茶は贅沢品。
お客をもてなすのに心をこめる→受けるお客もそれにこたえる
→戦国の時代背景もあり、段々と様式化。
…なのでは、と想像する。でも、非日常を楽しむという意味では
茶の湯というのもたまにはいいものだ。
立川の日本庭園で一服いただくくらいですが…

スリランカティーに興味のわいた方は、
詳しくはこちらをどうぞ。→クリック
スリランカは、「光り輝く島」という意味らしいです。
ああ、長文でした…
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最終更新日-0001-11-30
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