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くろけろ

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昨年夏に、大阪の親戚を訪ねる機会があった。

家への道すがら、寝屋川のリサイクル施設の前を通った。
廃プラ施設関係の健康被害では、
東京の杉並、大阪の寝屋川が知られている。

以下、親戚にその後撮影してもらった周辺写真をご紹介。
緑に囲まれた、広々としたいい環境に見えます。

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右に川、左手に4市の廃プラ施設。

車で通り過ぎたのだが、そこがそんな被害が出ている場所とは
とても思えないような、ゆるい傾斜地を切り開いて造った、
緑豊かな場所だった。
確かに道路も近いのだが、緑が多く、ごみごみした雰囲気は無かった。
市街化調整区域というのがうなずける場所だったが、
問題視されている施設のすぐ側には住宅は見当たらず、
東大和の予定地よりはるかに周囲環境の余裕が感じられた。

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しかし、こんな環境でも、住民に健康被害が出たという。
寝屋川では、住民の方々がニュースを定期的に出し、
研究者との連携も盛んで、頑張っておられる。→クリック。

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廃プラ施設の管理棟。

杉並の中間処理施設は、健康被害発生からも10年程稼働を続け
ようやく2009年3月に停止した。
実際に被害に遭われた方は多くの方々が転居したと聞く。
決して、過去の話ではない。→分かりやすい説明はこちら。
その杉並病の被害を研究された方も、寝屋川の被害との共通点を
指摘されている。→小椋和子先生

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このブログのカテゴリで廃プラ施設を問題視しているのは、
次の処理をする業者へまわすための、
破砕や圧縮、梱包といったあくまで中間処理をする施設で
ありながら、様々なプラスチックがひとつところに集積され
摩擦が起こることで、化学物質の発生が認められているからだ。

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↑この4市共同施設は、VOCの規制対象施設ではありません、とある。
それが発生するといわれている施設が対象ではないのは、何故?


この物質はVOCといわれ、これまで認識されていなかった
種類のものなど、とにかく実に多種多様な物質が発生することが
実験でも確認されている。(VOCについて←クリック)
そして、その中のどの物質が被害を起こすのか、条件は、
等解明されていない事があまりに多過ぎる。

「発生するのは確かなんだけど、対策が事実上解明されていないし
被害が出たら、治すには発生原因から離れる事」

というのが現状だと思う。
そんな段階で、見切り発車的に施設を造ることは、大変危険だ。

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↑これが、寝屋川の4市共同廃プラ施設の名称。
11時間という、全国でトップクラスの長時間稼働時間。
東大和の施設の計画は、これより長い何と17時間の試算が出ていたが
今は急にその半分近い時間に訂正された。計算の根拠は不明。


もともと、リサイクルできるプラスチックは少ない。
ペットボトルの材質であるPETは、それ単体だから
まだいいが、問題は「その他プラ」だ。

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処理棟。

PE,PVC,PP,PS,ABS,PU…
プラスチックは生活に様々な形でとけこみ、
なくてはならない素材だ。しかし、リサイクルが可能な種類は
わずかで、それも雑多なものが含まれる家庭ゴミから、
リサイクルに回せるものをコストをかけて分別、
その結果できるリサイクルプラは、材質としては二流で
工事現場や屋外作業用のものが主であり、
しかもそれがごみになった時には、今度はもうリサイクルできない。

…と聞けば、なぜ高額の税金を投入し、化学物質発生の元を
造ってまでやる事なのかとちょっと疑問に思う。

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寝屋川でも、それまで市内にリサイクル施設があったのに、
わざわざ民間のリサイクルプラ加工工場を造り、それとほぼ同時に
今度は周辺4市の家庭ゴミの廃プラリサイクル施設を建設。

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処理棟の南東角。

建設に至る際の対応はとてもひどいものだったらしく、
親戚の話でも、もう建ち始めてから分かったような
そんな「どんどん建ててしまえ」な対応だったという。

そんなやり方で、ろくな施設ができるとは思えない。

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はたして、近隣では化学物質過敏症に似た皮膚の湿疹や
咳、頭痛、鼻水、目の症状といった被害が出始めた。

「4市共同リサイクル施設が原因」と言えば
「そこじゃなくて、近くのプラ工場なんじゃないか。」

ではそこが原因かと言えば、今度は
「近くの道路による大気汚染が原因ではないか。」

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周辺には公園等、かなり広い緑地帯がある。

とにかく、認めたくないの一点張りなのが
ものすごくよく分かるのだが、
このケースを見て思うのは、
寝屋川の人を一層傷つける言い方かもしれないが

「建ててしまってからでは、
事態はより悪くなる」

ということだ。

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一番いいのは、計画の段階で異議を唱え、再考に持ち込む事。
仮に、どうしても施設が必要だとしても、
それを住民が納得し、ごみを出すすべての住民が
なぜその施設が問題視されるのか、共通認識を持たないと
ごみの根本的な減量にはつながらない。
ごみが減ったほうが、ゴミ処理に携わる方々も仕事が楽な筈では?
実際、広報紙でも省ゴミ化へご協力をと書いてあるわけだし。
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周辺はグランドや公園などがあり、憩いの場があるというのも
東大和との怖い程の共通点だ。


寝屋川の方々で施設の稼働差し止めを求め、
裁判をおこしており、その二審が先月25日に出たばかりだ。

結果は、残念な事だが、→こちらをクリック。
この例を見ると、つくづく住民の健康を
まともに守ろうという姿勢が、企業にも行政にも
欠けているということがあからさまだ。

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そして、4市共同廃プラ施設の向かいにある、その施設からの廃プラを元に
パレットなどにリサイクルプラを加工する工場。


すでに市の施設があるのに、何故4市共同の施設を造る必要があったのか。
そして民間の「工場」まで特権的に市長判断でそこに造ったのは何故か。
焼却場がわずか300m付近にあるような場所を選んだのは何故か。
しかも、市街化調整区域に造ったのは何故か。

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上の写真の遠景。

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写真の右の番号と、撮影した場所の参考にしてください。

そういったすべての事に、寝屋川は全く正面から
答えていない。

どこかの対応と似ていないだろうか?

何故、共同施設にするのか。
なぜ、その場所を選んだのか。
東大和の予定地の場合は、
寝屋川よりも昔から稼働している焼却場が、
しかも2箇所、ある。
東大和の予定地の敷地面積も、寝屋川のそれと似ている。
そして、東大和の場合、寝屋川よりも、はるかに密集地だ。


↓下記4枚、東大和の予定地付近の写真です。

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正面の予定地(現東大和暫定リサイクル施設)の塀1枚南隣は老人ホーム。
東隣には社宅。その更に東側はマンション群。
なお、地図で寝屋川の施設に一番近い住居を見ると、ここも老人福祉施設。
どういうつもりなのだろうか。

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予定地(右側の→)の道路隔てて斜め向かいにはマンション群。塀1枚北隣には工場寮。

狭い敷地。
焼却場も数百m圏内。
そんな恐ろしくなる共通点があり、
しかも寝屋川以上に住宅が接していて、
適地とは思えないそんな場所に、
今のままろくな説明もトップ同士の話し合いも無く
進めていい筈が無い。

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予定地から徒歩5分の南側からの眺め。上の写真の東に隣接する社宅には、
こんなマンション群が連なっているのだ。何故、こんな所を?
それだけ、ロクな検討もされてない証拠だ。

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そして、桜のあるグランドの南側には、30~40年稼働してきた
焼却場のえんとつが2本。寝屋川との共通点、いや、もっと厳しい環境と言える。


シックハウスの例を見ても、はじめの頃はそんな例が無かったから
「精神病」などと扱われた。過敏な一部の人だけの問題ではない。
症状の出る人は、カナリアの様な存在であって、
数十年後、もしかすると数年後の自分の姿かもしれないと
予見して、対策をうつのが、今求められている
当然の対応ではないのだろうか。

それが出来ない様な、まして隠す様な対応しかできない
人を、政治をつかさどる立場に選んではいけない。


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最終更新日-0001-11-30
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