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くろけろ

くろけろ

10年前から実家の最寄り駅前が
なんとなく寂しげだったが、
ここ数年でその寂れ具合が駆け足どころか
車並みのスピードで進んだ。

前にも書いたが、コンビニ、パン屋に続き本屋が撤退。
それに駅のホームからも買え便利だった地元老舗の
駅弁屋経営のうどん店が撤退。
ここまでくるともはや沈没船から脱出するネズミ状態。

それまで大してそこで買っていなくても、
いざ無くなるととてもさびしいものがある。

空きテナントには次のお客を待つ「テナント募集」
の張り紙らしきものがあっても、
見ると連絡先の電話番号がもはや読めない。
もう貸す気もないのかとこれまた一層さびしい気持ちに。

古くからあった「悪書を追放しよう」の
「白いポスト」がやけに目立つ。

その撤退した店が、なんのことはない、
ちゃっかり隣駅で新規営業していると聞くと
リーマンショックの影響だとか、
福岡が全体的にそうなっているというこ難しい事以前に、
実家近辺の住宅街がピンポイントで寂れているという事を
肌で感じる。

しかも、花見して帰る途中、住宅街のバス停が無くなっていたのを
見つけてしまった…これはショックだ。
この団地内では一番大きな通りなのにコレか…
どうもバスの規格を変えたようだ。
CA28043700
さびしすぎる。

ようするに、東京と地方都市が決定的に違うのは、
ある程度決まった人口がその中で動いているだけ
ということだ。パイが決まっている。

少子化だとかなんだかんだいいながら、
東京は毎年地方から人がやってくる。
でも、福岡を例にすれば、ちょっと便利になったとか
新規に開発された住宅街にはそこそこ人が移り、
その近辺には店が出来て道路も通って更に盛り上がるが、
そこに移動した人が元居た場所は、その分単純に人口が減って
どんどんさびれる。

あまり変わらない、いやむしろ減っている人口が福岡内だけで
移動しているとなると、ひと世代終わってきた「帰って寝るだけ」
の住宅街が、「老人の街」となり、さびれていくのは
当然だ。
東京では多摩ニュータウンが顕著な例だと思う。

とはいえこれが東京ならば、多少人口が減っても
よそから人は次々来るし、交通網が発達しているので
こんなに「勢いよくさびれる」という事は起こりづらい。

福岡といえば「博多」が有名で、天神を中心とした
繁華街に報道関係をはじめ、オフィスや店舗が
集中している。
しかしもともとは、物資が入る海運業で栄え
炭坑からの石炭を水上運送、汽車での陸送先が
北九州だった事から、発展していたのは
門司や小倉といった北九州地域だった。

それが、炭坑の閉山、製鉄業の不振で次第に
さびれていった。

そんなこともあって、ますます福岡市方面に
若者が集まり、北九州はもっとさびれた。
もちろん、いろいろ努力しているし門司港レトロや
小倉駅周辺整備はわりあい成功していると思うが
知名度では博多、福岡にはかなわない。

3月に新装オープンした博多駅は、新幹線のイベントも今回の震災で
大幅自粛。
西方の天神にお客をとられる傾向だったのを、
博多地域にもテコ入れというのがどうなるか、
あきっぽい県民性を考えるとどうかとも思うが
人の流れが狭い範囲で簡単に変わる福岡、
ムリの無い計画で長く持続できるようにしてほしいものだ。

福岡にも地下鉄はあるが、東京のように乗り換えが山のようにあって
ヘタしたら一駅近く歩く、というのがないせいか、
福岡の人はさほど歩かない。地方ほど車生活なので
たまに帰ると、皆近距離でも車だ。
それが街のサイズにも反映されている気がする。
天神の中心街を端から歩いても、たいした距離ではない。

それでも、その中で立地が100メートルずれただけでも
人の流れが変わる。
それまでの中心がビル1つ分南にずれると、
それまで人が入っていた北側の店舗に閑古鳥。
こんな熾烈なデパート競争が、
天神の狭い範囲内で繰り広げられてきた。

この点では、もしかして福岡の人は大変に贅沢なのでは
ないか?とも思う。
それが、「手頃にまとまっている暮らしやすい街」
という結果になっているのだろうが…。

特に、住宅街の開発に関しては、
その福岡地域に電車で40分かそこらで行ける
地域の住宅街で世代交代で空き家が目立っても、
次に若い人が入ってこず寂れていく。
CA28043800
近所の駐車場。青空とはいえ月極¥2500って安っ。
しかも空いてまっせ。

実家がいい例だが、30代の親が一戸建てを買い、
それから子供も増え街が活気づいても、
その後せいぜい20年がピーク、
それからは子供世代が進学や就職、独立するので
夫婦2人の世帯となり、購買力も落ち、子供世代が
戻ってこない限りその次の世代が増えないので
どんどん人は減っていく。

となると、結局新興住宅地を造っても20年かそこらで
そこはあとは落ち着いていくのだ。
そういう所を再利用するように若い世帯を呼び込むのではなく
わざわざ別に山や田を削り、キレイな海を埋め立て、
新規住宅地を造っている。
人口のパイは変わらない、減っているのに。

事情が違うので単純に比較できないけど、
東京のような過密で住宅環境の悪い場所から見ると
正直なんという贅沢な…なのだ。

この先これを繰り返していくと、なにやら、
スカスカの一戸建てやマンションの「現代の限界集落」が
あっちこっち点在する状態になるだけのような。

まだまだ福岡は可能性があるし、勢いもあると思うけれど
故郷なだけに、そろそろ冷静になって計画してほしい気がする。
ひと世代終わった住宅地、もっと暮らしやすいように
団地内で決めごと作って整備して、手を入れていけば
適度に落ち着いたいい住宅街になるだろうし、
日本の新興住宅街にありがちな「新しいうちはいいけど」の
問題も改善されていくと思う。
なんだか、とってももったいない。

それは、プルサーマル導入炉のある
佐賀県の玄海原発が近いという事も含め、だ。
九州は広い割に原発は2カ所だが、
発電方法の割合で原発依存度はかなり高い。

美輪明宏がどこかの温泉街の人から、寂れる一方なので
何か知恵を貸してほしいと言われたが、
「ムリです」と断ったという。
それは、元からある土地の価値を深める事をせず
ただ車を通し、入れ物を造る事以外の考えが
無いという事、ちょっと工夫すればいい方向にお客を
呼べるのに、気づかない。
それは外の人間が言う事ではなく、住む人の問題と気づかないと
意味が無い…というような主旨だった。
かなり手厳しい都会視点かもしれないが、
その通りだと思う。

どこにでもある郊外型大型店舗を造って集客しても
車での通過だけの場所になり、周辺に人が訪れるわけではない。
人が車を心配せずに落ち着けて歩ける道の整備や
広場的役割のある場所を設けるなど、道路の工夫で
街の機能と雰囲気はずいぶん変わる。
画一的にまっすぐ広い道路がいい、というのは
便利なようで、実は違うのだ。

この先どこだって人は減っていくのだから、それをチャンスとして
年寄りが暮らしやすい宅地に整備すれば、結果的に誰でも
住みやすくなると思う。

私個人としては、故郷は
「Uターン(あるいはIターン)してもいいな」
と思える場所、
暮らしやすくて数十年間ずっと居たいと
思える場所、そうであって欲しいと思っている。

地元の人が愛着を持てない場所や
暮らしにくいと思っている場所に、今後よそから人は来ない。


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最終更新日-0001-11-30
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Comments 2

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山田  

そっちの近くに美味しいケーキ屋さんがあるみたいよ
太陽の仏語みたいな...

子供の学校の引き出物にも使われてた
今までは地元のハイデルベルグばっかりだったのに

はっきり書くと差し障り有るかと、ぼかして書きましたw

昨日竹の子掘りに行って、頭しか出てないのに掘りまくって
鍬で石ぶん殴ってしまったり、筋肉痛です

2011/04/15 (Fri) 21:57 | EDIT | REPLY |   
くろけろ  
Re: タイトルなし

> そっちの近くに美味しいケーキ屋さんがあるみたいよ
> 太陽の仏語みたいな...

情報ありがとうございます。
うっすら心当たりがあり、散歩ついでに場所を確認したので
今度行ってみようと思います。
駅反対側に数年前、ここいらには珍しい
こじゃれたケーキ屋が出来てたが
あっという間に福津方面に移転したと聞く…e-443

2011/04/18 (Mon) 08:41 | EDIT | REPLY |   

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