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くろけろ

くろけろ

今回は福岡ではなくてお隣の大分のお話。

タイトルでピンとくるのは一定の年齢の九州の人に違いない。
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こちらの電車は普通にトイレがついている。
上京の際、向こうはトイレが無いと聞き、焦った。


CMで、林業の人がロープで杉の木から木へ
飛び移るシーンと、厳かな声で♪たかすぎ~
たかすぎぃ~~ぃいいい たかすぎ~たかすぎぃ~
という連呼。
検索したら、youtubeで見られてびっくり。
ええと、あれ、なんのCMだったっけ…という時に実に便利だが、
あれをわざわざ公開している奇特な方がいらっしゃる。
(気持ちはわかる)↓下、17秒あたりから。



なんでコレかというと、連休中に小鹿田焼を見に
大分の小鹿田に出かけたから。
ちなみに「おんた」と読みます。
丁度5/3、4は「唐臼祭り」として陶器市があった。

ここは大分の日田に近く、日田といえば
杉が有名で、(下駄で聞いたこともあるかと)
とにかくどんな山の上にも杉が植林されている。
そこに向かう道は、両脇が杉の山林で、
まさしく腰にロープのおじさんが飛んでくるのではと
そういう場所だった。

福岡県の小石原(ここも焼き物の里)
から文字通り峠を越えた隣にあるが、
まさに林道を進んで「本当にこの先人がいるのかな」と
ちょっと心配になりかけた頃に、この小鹿田の集落が出現する。

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これ、なんだと思います?

小石原も、石垣を積んだ小さな段々畑、棚田の景観で
有名だが、このあたりは山間部で広い平地がとれないために
今もそういう景色が続く。
丁度鯉のぼりがはためき、茅葺き屋根(トタンのせてるけど)
の集落に今時貴重なレンゲの咲く田んぼ。
山には藤が咲きまくり、
乾燥しきった小麦文化の国の方が見ると間違いなく
エキゾチックジャパンと言いそうな光景だ。

写真は撮らなかったけど、このあたり、鯉のぼりの
武者絵の旗に名字や下の名前だけではなく、
男の子のフルネームを入れるお宅が結構あった。

でも、このあたり、気付けば土石流の恐れのある場所らしく
注意喚起の看板があちこちに。
棚田の管理に山の上まで植林。
日本人の勤勉さ極まれりな風景だ。

小鹿田は、小石原より規模は小さく窯元は10軒。
窯元が集まっているため、
端から端まで歩いてもあっという間の、
「限界集落」と言ってもいいような規模。

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これが「唐臼」です。ゴットン。

しかし、川の流れを利用した、陶土を搗く「唐臼」が
そこここにあって、ごっとん、ごっとんという音の他は
川と鳥の声くらい、恐ろしくのどかで、時間の流れがゆっくりな
そんな場所だ。

焼き物の作風は、もともと小石原から伝わったため似て見える。
「飛びかんな」という技法がよく知られているが
土の質のため、小石原とは重心の位置が違う作りのものになるそうだ。
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家にもあり見慣れたものだったが、東京で暮らし
久しぶりに若手作家の作品を見たら、それがとても
素朴ながらいい物に思えた。

南仏の焼き物にも少し共通点があるような印象があり、
でももっと引き締まっている部分もあって、
見ようによってずいぶん多面的な魅力があるな…と、
これはほんとうに自分の中では再発見だった。
だから、行ける機会があれば、行ってみたかったのだ。

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のぼり窯。

20年ほど前にイギリスのウェールズ大学で
セラミックフェスティバルというのに行ってみたら
大学のコレクションにバーナード・リーチの
作品や日本の作家のものがあり、
東インド会社→伊万里→結果ボーンチャイナ
だけではない、日本の焼き物への西欧人の興味というのを
ひしひしと感じたことがある。
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バーナード・リーチがここ小鹿田に1ヶ月逗留して
日本の焼き物の民陶の良さを海外に広めたらしいが
ウェールズのそのイベントでは陶芸家が自分の作陶方法を
惜しげも無く披露するワークショップが開催されていて、
一子相伝のここ小鹿田とは、随分違うと思った。
小鹿田は家族総出ともいえる役割分担があり、
この集落全体が共同体として、作陶に励んでいるという。
個人名で展覧会をしない、機械化をしないなど、
昔ながらのやり方を貫いているのだそうだ。

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土を再利用、沈殿させる所かな…?

焼きものは、いつか割れてしまう。
日々使っていればなおさら。
でも、使わないと意味がないので、割れればそれを補充するという
考え方で新しいのを買う。
かっこいい大皿、花瓶や壷を買っても使うことが無いし
住宅事情もあって収納に困るのがオチなのだ。
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あちこちでゴットン。

幸か不幸か、気に入っていた小石原の皿を
数枚わってしまって、ちょっと不便に思っていた。
お店で見ても丁度いいサイズのコレというのがなく
とてもいいタイミングだったところに、
これまた使いやすそうな皿を見つける事ができた。
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うるかとは、アユのワタを漬けた珍味で酒の肴。日田名物。

今回はなにせ10軒の窯元、全部まわって
伝統的なものとはいえ、それぞれテイストが違うので
気に入った窯元の作品をいくつか購入。
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一日3本あるかどうかのバス便。

実際使ってみて、気に入ったらまたの機会に
ご紹介したいと思います。

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向こうが見えるすごく短い距離なのに、新トンネルが出来て
使わなくなったトンネル。


この小鹿田の里から福岡の南部、朝倉を通って帰って気付いた。
田んぼにレンゲという風景が、福岡でも比較的南下していくと
結構残っているということを。

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最終更新日-0001-11-30
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