くろけろ

くろけろ

なんでこんな脱原発カテゴリ作ってせっせと書いているのか。
カエルコレクションと日記のお気楽ブログじゃなかったのか。
と思われてもしょーがない。

もともと核の平和利用というのはありえんと思っていたが
1999年の茨城県東海村でのJCOの臨界事故、
あの時亡くなった作業員の方の闘病記録等を今年1月に読んだ。

写真と記事の凄まじさももちろんだが、
それ以上の、何か自分の家族にふりかかるような予感と
表現できない重たさが
それから1週間くらい頭から離れず、夢見も悪かった。
こんなことはそうそうない。

福岡にこの3月に行った際、高校時代の友人から
「一ヶ月くらい前に何となく東海村臨界事故の職員の写真や
死に至る過程読んで怖くなっていた矢先だった。」
というメールを受け取り、その不安の偶然に驚いた。

自分はスピリチュアルな方面は鈍いし
「何かの必然」「巡り合わせ」「出会い」
などとすぐに言う人はう苦手だ。
が、震災後に原発の事故を聞き、あの不安が現実になるのでは、と
そして今も収束していないことに強い不安を抱いている。

こんなカテゴリを作ったのは、原発推進に反対しながらも
具体的には何もしていなかった自分に腹がたつのもあるが
今、考え直さねば今後の安心はありえないと危機感を抱いているからだ。
このブログがその役にたつのかはナゾだが。

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右奥の白いのは花満開のエゴの木。

まずそもそも、なぜJCO事故の事を調べたのかは、今年1月にBBCが
「世界一運が悪い男」として番組で二重被爆者の故山口さんを
紹介し、それがまるでお笑いのような内容だったため
日本が抗議した件、それがきっかけだった。

一体どういう番組だったのかとyoutubeで見たら、
投下後翌日の広島で電車が運行されていた事に対して
(だから山口さんは電車で長崎へ行き、二重被爆した)
「(そんな時に電車が動いてるなんて)イギリスじゃありえないね」
と笑いが起こっていた。

あれ?二重被爆への笑いというより自国への皮肉じゃないか。
ここらへんはおそらく、とてもイギリス的なのだろう。

とはいえそこだけが笑いの起こった部分では無いし、
確かに、原爆の被害への無理解からきている笑いの部分はあっただろう。
(英語についていけないので…全部は理解できないけど…)
「運の悪い」というのは、山口さん自身が言える事であって
他の人が、特に戦勝国の側が言うととやはりカチンとくる。

でも、「彼らは番組内でこういう部分で笑っているのですよ」
と訳してくれていた在英邦人の人に対して、
何か異常な程ヒステリックに「非国民」とでも言いたいかの様に
攻撃していた人もいて、自分はそっちの方が怖かった。

訳してくれた人にメールしてみたら、
笑いの性格が海外と日本で同じではないこと、
タブーへの認識がイギリス側も甘かった事を冷静に分析された返信があった。

確かに「モンティ・パイソン」←クリック。を見ても、
どれだけやばい時事ネタ、人種ネタも
平気で笑いにしてしまうイギリスの感覚が出てる。
知っていないと笑えないし、知っていても正直日本人の自分には
笑えない場面も多々あった。
スカッと爽やかには遠い笑い。それが違いなんだろう。
ただ、やはりお笑いを目的に山口さんを取り上げたとしたら
おかしいだろうと思うし、この番組自体がどういう位置づけなのかが
イマイチ分からなかったのも、誤解を生んだように思える。

しかし、その「タブー」というのが、
単に「触れてはいけない」「言ってはいけない」
という事になるのは、ますます理解の範疇外へ
隠してしまうことになる。
そういう事のほうが、怖い。
いつでも争いは無理解から生まれると思う。

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あっちもこっちもえごの花。でももう終わり。

同様に日本国内でも原爆投下についてどれだけの情報が
共有されているか、九州から来た自分にはもどかしく思う事がある。

原爆の話は、今はどうか知らないが少なくとも
自分が小学生、中学生の頃は8/6は夏休みの登校日になっていて
戦争についての学習があったり「にんげんをかえせ」の上映があった。
今思えばあれの上映は大変貴重なものだ。
米軍が当時カラーで撮影した映像を買い取ったもので、
直視できずずっと下を向いている女子もいたくらい悲惨な状況が
そこにはあった。

以前も書いたが、長崎の原爆は本来投下の第一目標は
北九州の小倉だった。

当時親の居た場所を考えると、もし小倉に落とされていれば
多分自分はいないのではないか…と思える。

広島は祖母の出身地で、後片付けにかり出され
亡くなった親戚もいると母から聞いていた。

核兵器は、その直接的な威力以上に、その後の影響が
あまりにも大き過ぎる。
それを簡単に浄化する方法も今の文明では無い。

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もうすぐ、これの青い花が。

「日本は唯一の被爆国」とよくいわれるが
確かに戦争での原爆に限定すればそうだ。
しかし実際には核実験や戦争での劣化ウラン弾による被ばく、
通常運転の原発での作業員の方々の被ばく(しかも致死的な)は
全世界で戦後からずっと続いている。

二重被爆者の山口さんは、新聞によると造船技師で科学者でもあったという。
その山口さんが記録映画の中でインタビューに答えている。

「人間の世界に核はいらない。
平和利用とはいっても、人間が御せるものではない。
このまま進めれば、いつか事故が起こり、
人間は破滅へ向かうだろう。」


これは原発に関しての発言だそうだ。

福島第一原発事故も、日本だけの問題ではない。
とかく原爆の被害を訴えると、いつも日本=加害者の面を指摘される。
それは当然だとしても、それがこれまで核の恐ろしさを
本当に世界の国が認識し、議論するのを意識的に遠ざけて来た。
「政治」がからむと、事実が遠くなる悲しい例だ。

しかし何しろ大事な事は、戦争でも原発事故でも民間の、一般の人が
大量に犠牲になり、そこに国の違いはないという事だ。


そういう意味でも、二重被爆者の方々の訴えは
これ迄以上に強い意味を持つ。



※(広島・長崎の被爆者の想いを訴える記録上映会が
6/5(日)14時~渋谷のJICA地球ひろば(参加費\1000 先着200名)
で行われるそうです。約1時間の映画2本で山口さんのインタビュー映像も)
詳細はコチラをクリック。←



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最終更新日-0001-11-30
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