土曜日の朝、爽やかな気分で朝刊を見ると
いきなり玄海原発の爆発の危険性についての記事。

あー…

このカテゴリでも書いたが、週刊現代7/2号の衝撃的な記事の内容が
とうとうローカルな東京新聞でも大体的に特集組まれていた。

詳細は、下記をご覧下さい。(7/2付東京新聞「こちら特報部」)


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5年古い美浜や敦賀(ただこの2つは検査した年がもっと前だけど)
よりも高い98℃。ぶっちぎりの脆性遷移温度。

いくら津波対策したからって、(しかもしてないと思う)
地震対策したからって(これも「想定外」って言葉がある)
もはや老朽化した炉が通常運転で爆発の危険があると指摘されているのなら
真剣になんらかの検討をすべき時だろうと思う。

この記事では30年以上経っているのものを、今後50年に
延長する炉がでてくる可能性があると危惧しているが
玄海原発では既に60年使うとか恐ろしい事を言っているのだから。

ばかちんが。

東京のやつらは自分達の電気のために福島をあんな事にしておいて
玄海まで口を挟むな、という人もいるかもしれないが
それはあまりに狭い見方だ。

東京の人間だって、あんな事になるとは思っていなかった。
それに、だから何も言うなというのはおかしな論理だ。
そういう事言う人こそ平和ボケというのだ。

東京の人は今回の事をうけて考えが変わって来ている。
首都圏にも確実に影響が及んでいるのだから。
だからこそ、二の舞にならないように、
いや、むしろ「爆発」という福島以上の、
手が付けられなくなる最悪の危険は、
避ける方にいって欲しいと願い、大規模なデモも起こった。

今の時期に、こんな煽る情報を出すのは反原発派の姑息なやり方だ、
とかそういう事を推進派は言いそうだけど、
何も今の時期に急に出た話ではなく、こういう危険性は今まで公にされにくいように
推進派があの手この手で封じ込めていたにすぎない。

教授にせず万年助教授、研究費を出さない、
仕事を干す、村八分のあげく噂たてて地元にいられないようにする…
原発の安全性に疑問を投げかける研究者や住民に対して、
どれだけの嫌がらせがなされてきたかを知れば、
いかに後ろ暗い部分があったのかは普通の人なら分かる筈。

これは原発にかぎったことでは無いが、
こと「国策」だけに、組織的で重大な、犯罪といってもいい。

イタリアだっただろうか、「安全」ばかり主張した学者を
訴える動きもあると聞く。
科学は常に挑戦していく分野なので、
それはそれで動きがとれなくなるという危惧もあるが
おそらくは、罪になるのは
リスクを隠し、政治と科学が結託した時
だと思う。

まして、今回のこの玄海原発の、「98℃」の報告を
九電が保安院にしてなかった、というのは企業責任だろうフツー。
義務があるとか無いとか、そういう事で開き直る九電、
やっぱり、おかしい。

「週刊現代」で取り上げられたためか、九電のサイトでは
あわてて7/1付でこの件についてトップページで
記事が更新されていた。←クリック。

これまでの九電の対応(異論は無視)を見れば、そうそう皆
お人好しでもいられないと思うのだが。

そういう会社が、「国策」をいいことにお墨付きを得て
言ってみれば半民半官で安心しまくって美味しいとこだけとって、
おそらくは何の責任も取れない。(だって福島まだ収束してないのだから)
それをもう殆どの人はいいかげんにしろと感じている筈。
(ってデスクの人も書いてますね)

水俣病を見て下さいよ。九州の人なら分かるでしょ。
こんなに時が経ったって、救済されたとは言えない。

再開はおかしい、玄海原発の検査と今後の脱原発を、と願う人は、
佐賀県や九電、その他に、意見をメールなりしてみてください。
既に6/9以降、沢山のメールが集まっている、らしいです。
それでも再開するのなら、この知事はリコールするほうがいいのでは?


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