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2017-08

単なる手段 その3-地熱発電 - 2011.07.16 Sat

前回の洋上風力発電に続いて、これも九州から。
(東京新聞より引用)

潜在力いかす技術開発へ

鹿児島県の霧島市、霧島屋久国立公園内の
霧島国際ホテルでは1984年から温泉蒸気を利用した
地熱発電に取り組んでいる。

地熱発電は、地下から温泉水をくみ上げ、高温の蒸気と熱水を
気水分離器で分離、蒸気のみをタービンの羽根にあてて発電する。

cinetsu.jpg

「温泉の熱を使わないのはもったいない」
技術顧問の提案がきっかけでこのホテルで自家用発電所が
設置されることになった。

入浴用の温泉水より百℃も熱い蒸気の温度差に注目、
約5千万円で地熱発電システムを導入、電力会社からの
買電量が大幅に減り「数年で元がとれた。」

ホテルで消費する電力の約1/4が地熱発電でまかなえ、
給湯や暖房に温泉の熱を利用することでボイラーも不要になった。


この地熱発電も、風力と同様、北海道、東北、九州に
適地が集中しているのだそうだ。
太陽光よりも稼働率が高いので期待できそうな発電方法なのだが、
適地が集中している九州でも導入が充分に進まないのは、
いくつかの理由があるという。

○電気事業法による規制
(小さな施設でも大規模施設と同等の資格者を置く必要がある)
○導入まで時間がかかり初期投資がかかる
○国立公園内に適地が多く開発が難しい。
 許認可の手続きも大変。

また、周辺の温泉の枯渇を心配する声があるらしく
1996年に稼働をスタートした霧島市の大霧発電所は
2号機の計画に反対する動きもあるという。

これには「温泉地とは別のマグマだまりの熱を利用しているうえ、
蒸気を利用して熱水は元に戻しているので湯量や温度に影響はない」
というのが蒸気供給会社の説明。

DSC_00007.jpg
ウラシマソウの葉っぱです。

しかしここでひとつ疑問が。
適地が国立公園内に多いから進まないというのも
なんだか皮肉なことだ。
例えば、最近不祥事で話題の佐賀の玄海原発。
あの一帯の海沿いは国定公園に指定されている。

しかし国定公園は、国立公園とは違い
維持管理はあくまで地元の役目。
となるとなんで国定公園に原発があるのだと思ったが
地元と知事がオッケーすればいいという
おそろしい原発のシステムからすると、都合がいいのだろう。

ぜひともあの玄海の一帯は国立公園に指定して、
原発を追い出して欲しいものだ。
あの、青い海に松林。文字通り白砂青松。
地元の人には当たり前でも他の地域から見ると
(特にローム層で砂さえ黒い関東からすると)
大変な財産の風景だ。

DSC_00006.jpg
その実です。いぼいぼ。

国立公園内で開発が難しくても、
開発可能な地域から斜めに掘削する方法が認可され、
秋田の澄川地熱発電所がとりかかる方針。

また、低温度の温泉水でも発電が可能な成分を
蒸気として取り出すといった「地熱バイナリー発電」
が期待されている。

こういう環境配慮型の
地熱発電の技術開発が今後進んで行く可能性は、
充分にありそうだ。
環境への配慮は当然しなければならないし
これによって資源枯渇が起こらない様、
むしろ国はしっかり管理して、国立公園内にある事を
逆手にとってうまく維持管理できるようにすればいいと思う。
発電が「国策」なんだったら。
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