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くろけろ

くろけろ

先月下旬に、盛んに家の周囲で鳴いていた
シュジュウカラのことを記事にしたが、←クリック
それを書いた少し前から、ちょっと気になる事があった。

外壁にある、東電のメーター。
あの、ディスクがくるくる回ってるあの機械。

あれのあたりから、きゅるきゅるっと
かすかな、小さな音が聞こえるのだった。

ちょうどその頃は草抜きや、アリが家に上がらない様に
毎日のように朝玄関開けたらアリ対策をしていたから、
ほぼ毎日、その「きゅるきゅる音」を聞いていた。

以前は、この機械はそんな音はたてていなかった。
もしかして、この回転しているディスクが
どっかこすっているとか、機械に不都合でも…?
そのせいで、使用量が不当に上がってカウントされてたらやだなあ
ただでさえ東電には憤ってんのに。

と、なんとなく気にはしていた。

そのうち、ある日朝玄関ドアを開ける前から、
外からきゅるきゅる音が聞こえるようになった。
外に出れば、きゅるきゅる音が、明らかにボリュームアップ。

???何だろう…
これはいよいよ、東電に電話せんといかんのか?
面倒なことだ…

と思いつつ、その時ちょっと嫌な予感がした。
もしかして、このボックスの中に、
鳥のヒナでもいるのでは?と。

なぜそう思ったか。よく見ると、数日前には気付かなかった、
ボックスの底から、人の髪の毛みたいな繊維が、何本も出ていたから。

SC_0061.jpg
殆ど見えないですが、底の隙間から、白く長い毛が何本も。

犬の毛とかを使うというのはよく聞くけど…
こりゃもっと長いし太さからしても人の毛髪。
しかも我が家には縁のない長い白髪に茶髪。うーむ。
なんかちょっと、ホラーでもある。
一体どっから集めて来るのだ??


予感的中。

そっと二階の窓からぞの機械の上にあたる辺りを覗くと、
ハヤブサのような勢いで、2羽のシジュウカラが
入れ替わり立ち替わり、飛んで来てはまた飛んで行く。
を繰り返している。

電気メーターの中に、巣を作ったのか!!

SC_0063.jpg
機械の下にポストのように空いているこの隙間から入っているようだ。

数年前はお隣の2階の戸袋に営巣をしていたし、
我が家の庭に伏せてある素焼きの植木鉢の穴に
出入りして、下見をしていたのを見かけたこともある。

この付近には、コナラの樹に巣箱がかけてある場所も多いし
とにかく今のシーズンはいろんな鳥が盛んに鳴き交わしているので
どこに巣があってもおかしくない。

特にシジュウカラは、2Mくらいの、
わりかし低い場所、それも街路樹だったり、
人が多い所でも営巣するようだ。
実際巣の跡をよく見かける。

それで、雄が雌といつも同じ場所でうろうろしていたのか…
フラレてたんじゃなくて、雄が縄張り争いしてたあの頃には、
もう巣がすでにあったんですな。

で、巣をかけられたとなれば、あとはとにかく
無事に巣立って欲しいし、人間がうっかり変な干渉をして
親の育児放棄につながらないように、そのあたりに
立ち止まって凝視したりしないようにした。

でも気になる。
にゃんこがうろついていないか、
ヘビが入っていないか。
そしてお隣さんの時もそうだったが、巣立ちの時になると
急に現れ、付近で待つカラス。

この、3大障害が、どうかうちのひな←うちのじゃないけど
にふりかかりませんように、という気持ちになる。

6/8の金曜日のお昼過ぎには、メーターボックスの付近を
歩くと、「じゅじゅじゅじゅっ」と声がしていたので、
ああ、まだ中にいるんだな、と思っていたが
暗くなって近づくと、何の音もしない。

鳥は夜が早いと思うのだが、やはりシジュウカラを
観察した方によると、夜暗くなってから
雌が巣箱に戻って来て、ヒナと一緒に寝るらしいということだった。
カメラを仕掛けていた訳でも、ずっと観察していたわけでもないので
そういうシーンは見れなかったが、
夜の間あのメーターの中に親とヒナが寝ていると思うと
何ともかわいいことだ。

翌日の6/9は雨で、こんな時は親が餌を探すのも
ヒナが巣立つのも大変だろうなと思った。

ドアを開けても、声は特に聞こえず、雨のせいもあるのかと
思ったが、少し心配にもなった。
あの中でヒナが飢えていたりしたらどうしようかと。
雨が上がったり降ったりの繰り返しの中、時折鳥の声がし、
カラスが家の壁すれすれをかすめるように飛ぶのが、
これまた気になった。

翌10日は雨上がりでむしっとする天気、
晴れてきたがいつもなら盛んに親が飛んでいたり、
餌をくわえて電線に止っていたりする筈なのに
そういう音がまったく聞こえない。

もしかして、巣立った??

間違いだったら、うっかり近づいて
デリケートな時期のヒナと親を刺激してもイカンし…
と思ったものの、ドアを開けても、近くに寄っても、何の音もしない。

そして、雨上がりの湿度のせいかどうか、ハエが時折
メーターボックスの辺りを飛んでいる。
なんだか嫌な予感がする。

天敵に一部やられて、親が放棄して結果
見たくない状態で中に残ってるとか…
無事巣立ったとしても、ふ化してない卵が残ってたら腐りそうだし…
そもそも、もし巣立ったのならば、そのままにしとくと
いろいろと何か見たくない虫の類いがわきそうだし。

というわけで、家人に声をかけて、
親がまったく寄り付かないのを数時間確認して、
メーターボックスを開けてみた。

SC_0069.jpg

あ~、やっぱり、巣になってたわ…

雌が、1日かそこらで苔を集めて巣を作るらしい。
巣作りって雄の役目かと思ってたけどシジュウカラは
違うのか。

聞いた通り、緑の苔が敷き詰められ、その上に動物の毛みたいなものに
羽毛が乗っている。メーターボックスの底の形の、
厚い苔製マットレスが、ふわっと出て来た。

SC_0070.jpg

「あ、餌みたいなムシがまだ残ってるよ」
と言う先を見れば、確かに毛虫の小さいのがうごめいていたが
思った通り、糞というのが全く無い。
巣の在処を突き止められにくくするために
ニオイや腐敗の元になる糞を、ヒナがするとすぐに
親がくわえて運び出すのだと聞いていた。
まったく、そのとおりだった。

それは素晴らしいのだが…
(以下、虫の脚などどんな小さいのも嫌だという方は
下の2枚の写真は見ないで下さい)

残念ながら、2羽のヒナが途中でお亡くなりになっていたようで
黒い毛が生えかけたヒナが、巣に半ば埋もれるような状態で
見つかった。
虫がわき始めていたから、ハエが来ていた理由がコレでわかった。
多分巣立ちは6/8の夕方から10日の早朝にかけてだったのだろうが
成長度合いからして巣立ったヒナ達は、この死んだヒナと
数日は一緒にいたと思われる。
親鳥は、死んだヒナは巣から運び出さないのだろうか…
それとも他のヒナ達の下敷きになって気付かなかったのだろうか。
糞には気を遣うのにこれはちょっと意外でもあった。

SC_0071.jpg

SC_0072.jpg
コオロギのような虫の脚も、残ってました。

こういう事態もあるので、やはり、すぐに開けて正解だった。
巣箱をかけている方もどうかお気を付け下さい。

シジュウカラは、5月から7月にかけて営巣するらしい。
もしかすると来年、どうかすると今年のシーズン中にもまた、
どこかに巣をかけるかもしれない。

だから、今回の巣の材料の塊は、庭の片隅にそのまま
置いておいた。
ビニール袋に入れてごみに出すようなものでは無いだろう。

今回親の様子をそれとなく見ていて興味深かったのは
巣に、餌をくわえて戻って来た親は、まっすぐ巣に近づく時もあったが
近くの電線に止って、様子を一度うかがってから巣に入る事。

そして、餌を持って来る頻度はヒナの成長具合で変わるようだったが
後のほうになると、餌をくわえた状態で、親はさえずり
電線でしばらく待つ事が増えた。

おそらく、巣立ちを促していたのだろう。

くちばしに餌をくわえていても、親が声を出していたのには
驚いた。そんな芸当ができるのか…

来年はどうなるのかわからないが、
シジュウカラの借り住まいは家主にとっては、
楽しいと同時に生存競争の厳しさを
ちょっぴり感じさせてくれた、
一ヶ月ちょっとの出来事だった。

A280849.jpg
玉川上水沿いをふと見上げたらきれいなバラが。
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最終更新日-0001-11-30
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