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くろけろ

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旧図書庫を左手にまっすぐ行くと右手に見えて来るのが
子午儀資料館

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Kさんから「かわいいから撮ってよ」と言われたのだが
こじんまりとした、ちょっとレトロな建物なのに
カメラを通すとなんだか古めかしい駅のトイレのようにしか
思えないのは自分だけだろうか。
昔の学校の離れにあった倉庫というか…
自分の高校にあった旧体育館を彷彿とさせる。

1925年の建物とあるので大正14年のもの、
敷地内の建物の中では3番目に古いようだ。

この建物の中では惑星などの赤経観測が行われた
と書いてあるんだけど…
「子午儀って何」「さあ…」「つーか赤経って?」

…こういう、天体のての字も無いド素人が、
建物の見た目をやいのやいのと楽しんでいるだけで
ほんとに、職員の方々、すみません。

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この建物の庇に意味不明な装飾があるなあ、ついでに
柱の上のほうにも、と思ったらこの頃流行の
「セセッションの直線模様」だそうで。

…セセッションってナニ。

クリムトが中心となって立ち上げた、19世紀末の
「ウィーン分離派」という芸術のグループらしい。
んーと、仮にも美大行ってて記憶無かったんですスミマセン。
どうもクリムトといえばそのすぐ後のエゴン・シーレ、
ココシュカあたりのいわゆる「世紀末ウィーン」の
「退廃芸術」の流れの元祖というふうに見てしまって、
建築様式もひっくるめた流れまで見てなかった。

このグループの作品展示のための建物がまさに
「セセッション様式」の、幾何学的な意匠、
直線をいかした装飾に
なっているようで、日本の大正期の建築に影響を及ぼしたという。

日本に残っているセセッション様式と言われる建物を見ると
確かに直線的なデザインなんだけど、
一部に有機的な、アール・ヌーヴォーの名残みたいな彫刻や
装飾が遊び心的に混在していたりする。

クリムトの絵画作品は具象で曲線のイメージがあるが
人物描写は誇張や枠線を強調する現代のイラスト的な平面的表現
そして幾何学的な金箔模様の背景と一緒のものが多く、
そういう意味ではほんのちょっぴりナルホドなと思った。

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という感想はおいといて、
この建物の中には重要文化財のレプソルド子午儀という
1880年のドイツ製の測量器がある。
…これも、天体マニアにはヨダレものなのだろうが
門外漢にはさっぱりわからない。

古びたこの建物の中におさめられているこの文化財が
カビの影響を受けたりしないのかとか
そういう事の方が気になってしまう。

あと、この小さな建物の、床に近い低い場所にある
窓とか、そなえつけられたままの古い装置とか
そういうものが放つ雰囲気のほうが見てて楽しい。

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裏側から見ると、このように前後に大きな開き戸が
ある造りになってました。


この建物の奥にはゴーチェ子午環という、
天体の精密な位置を測定する装置の建物がある。

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1924年の建物だというから、前述の資料館の
前年のもので、第一赤道儀室の次に、古いということになる。
でもドーム型の屋根と幾何学的な入り口が
なんとも洒落ている。横から入り口あたりを見ると
イグルーのような感じだ。

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入り口が左側。年季の入ったタイル。

スライドしていたであろう屋根と、
登る事あったのかと思う華奢なハシゴを横から見ても
なかなかモダンな造りで、そういや近所にこういう、
おサレな家があるんだけど…と思うのだった。
なんとなく今時の別荘地にありそうな建物。

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木の電柱が懐かしいなあと思い反対側を見ると、
そこにも1本。子供の頃は電柱はみなコレで、アリンコが
巣くったりしてたもんですが。よくもってるよなあ…
実はこの電柱、更新しているのだろうか?まさか。

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この建物の先にはまったく違った風景が
待ってました。てなわけでまだ続きます。
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最終更新日-0001-11-30
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