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2017-08

あっという間のできごと - 2014.05.29 Thu

水田が残るここではスズメやツバメの減少という話がウソのように
思えるほど今賑やかなシーズンだ。
ベランダには先月から頻繁にスズメが飛び込んで来て、
もしかして巣作りの場所に狙っているのではとヒソカに期待と
糞の恐怖に怯えていた。

そんなさなか、子供の日のもうすぐお昼になろうという時間に
車で出かけようと駐車場に行くと、何か小さいものが
タイヤのそばにいるのを見つけた。

140505_1148~01

おそらくは巣立ちして間もない
「くちばしの黄色い」スズメだった。

一応なんとなく動けるようで、見守っていると
じわじわと移動して車を出すのには支障が無かったが、
駐車場みたいな見通しのいい場所であんな状態でいると
カラスに狙われるけど大丈夫なんだろうか…と
心配しつつ、用事があったので出かけた。

そして2時間後戻って来ると、そのスズメは
まだ駐車場にいた。
しかもそんなに動いていないようで
相変わらずうちの車を入れる場所に。
車の長さ分しか動いていないということなのか。
羽ばたく様子も無い。

140505_1406~01

車止めより奥にいたから車を停めることはできたが、
2時間も同じ場所にいるとは、弱っているんだろうか…
2時間前には時々ピイピイと鳴いていた声も
もう出さず、目も眠そうに閉じかけて
近づいても逃げようとすらしない。

この時期は巣立ち直後あるいは巣立ち前のヒナが
巣の近くにいたり、巣から落ちて
それを人間が「救助」すると近くで見ている親が
対処出来なくなるから放っとくに限る、という話は
よく聞く。
野生のものはあからさまにケガしていたりする以外は、
手を出さないほうがいいと確かに自分もそう思うので
そのまま部屋に帰って遅いお昼を食べ始めた。

しかし、その後もどうも気になり
また様子を見に行った。
ご飯粒でも置いといたら少しは食べるかなと
まだいるスズメのすぐ近くにご飯粒を置いて
ひとまず退散。

30分後にまた様子を見に行ったら、
ご飯は食べておらず、地面の上で身体が斜めになっていた。
身体をまっすぐに保つことがもはやできない状態。
うーん、多分巣立ちしたものの弱ってるんだろうなあ
一度も羽ばたく真似も見ていないし。

近くに仲間の姿は見えない。
ここらへんはスズメが多いから、鳴いている声は聞こえるが
それが仲間なのかわからないし、このスズメがその鳴き声に
返して鳴く事もすでに出来ないようだ。
これだけ弱っているのに親が見えないのは、もう
諦めているんじゃないだろうか…

140505_1506~01

普段は野生のものには関わらないことにしているが、
車のそばで死なれてもなんだかなと思ったこともあって
部屋に連れて帰り、甘くしてぬるく温めた水と
ふやかしたご飯粒をやったりしたが、
もうくちばしを開ける事も出来ず、なんとか口の中に入れても
タオルとカイロを入れた段ボール箱の中で
身体を変に傾けて横になるだけだった。

そしてそのまま、1時間もしないうちに、
動かなくなってしまった。

あまりにあっけなかった。

あのまま放っておいたら、あるいは親が助けに来たのか?
それはわからない。最初に見た時からすでに羽ばたくことも
無かったから、弱っていたのは確かだろう。
しかし、放置して死ぬ確率が99%だったとしても
あえて「保護」してすぐ死んでしまうと、
「保護しなければ実は生きられたのではないか?」と
後悔が残る。

放っておいた方がいっそカラスなどにとっても
良かったのではないか?と、地面にスズメを埋めながら思った。

目の前でいかにも弱そうな生き物がいるとつい
他の天敵に襲われる前に助け…と考えてしまうが
野生のものとの関わり方はいつも悩ましい。

巣立ちしても弱かったりアクシデントがあれば
成長できないから、これはもうそういう事だった、
と思うしか無い。普段目にしている鳥(に限らないが)は
実は数々の試練をくぐり抜けて成鳥になって飛んでいる
というのをあらためて思う。

しかし例えば、また同様のケースに出くわしたら
どうするか?と考えると…
保護して何とか成鳥になったとして、自然にかえって
ちゃんと生きて行けるのか、そうでないなら
マンションで死ぬまで飼うのか…
そういうことまで考えた上で、保護しないといけない。
そこらへんの問題も、実際賃貸物件では諦める口実だ。

巣立ち直後の鳥は、種類にもよるだろうが、
巣の近所の地面でしばらくウロウロして、
その間親から見守りやレクチャーを受ける
「試運転」的時期がほんの少しあるらしい。
だから、そういう時の若鳥を「落ちたヒナ」
「巣立ちに失敗したヒナ」と勘違いして「保護」
してしまい、結果、うまく育てられず皆不幸に…
という事があると聞く。

今まさに巣立ちの時期だが、
近所で数十羽のツバメが、ヒナをくわえて逃げるカラスを
追いかけて攻撃しているのを数日前に家人が見たと話してくれた。
捕まったヒナが必死で鳴いて、ツバメ仲間も頑張っていたようだが
カラスにはかなわず、持ち去られたらしい。

カラスは雑食なんだから、何も他の鳥のヒナを襲わずに
ゴミでもあさってろよと思うのは
人間の勝手だしカラスも子育て中なのは同じ。
そういう「自然界の弱肉強食の掟」と言われるものも
頭ではわかっていても、実際に目の当たりにすると
それなりにショックだし、つい人間が手を出したくなる。
その気持ちは責められるものではないだろうが、
でも、野生のものには、
人間が積極的に関わらないほうがいいのだと、
いろいろ思う所はあっても、やはり思った。

スズメが死んだ2日後、ベランダで干していた布団を
取り込んだら、布団を吊るしていた足元に
ちょこんとスズメのヒナがいた。
え?またこの前のパターンか?と思ったら
そのスズメは元気があって、ベランダの中を軽く飛びながら移動し
プラケースの上で少し休んでから、外へ飛んで行った。

140507_1622~1
引っ越しそのまま1年経とうという状態のプラケース。ガムテープがトリモチにならないかハラハラした。


弱っている生き物には手を差し伸べたくなっても
でもやはり、元気で勝手にそこらにいてくれる関わりのほうが
なんと気楽なことだろうと、
これもまた勝手に思った動物の子育ての季節の出来事。

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ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
庭をヒキガエル様の根城にしていただきたいけど
目下果たせず。

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