2017-07

青い豆の季節ーグリーンピースって美味しかったのか

この間まで地元のイチゴが並んでいた場所に、九州各地のメロンが
鎮座する様になった。もうまぎれもない初夏。

旬のイチゴがなくならないうちにと、今年もジン漬けを作った。
去年初めて試してみて、なかなか成功したので、同量を今年も。
切ったイチゴをジンに入れるだけだが、1ヶ月ほどしてイチゴを取り出した後
なんだか不思議だがそのまま半年寝かせる。
フレッシュなイチゴから出た生のままの色素など、フレッシュなうちでないと
褪色しそうに思うが、これが不思議で半年寝かせる事ではそうそう
色は褪せない。その間にジンのキツさが馴染んで、飲みやすくなるようだ。

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向かって右の昨年4月末に作ったものはもう残り僅かだが、少し茶色がかってきたとはいえまだ綺麗な赤です

そして、今たけなわな野菜がこの青豆たち。
スナップえんどうはそろそろ終わりかけ、
グリーンピースに出始めの空豆が、青々と売り場に並んでいる。

東京で普通にみる絹サヤはもっと小ぶりで薄いものが多かったけど
こっちは西日本の好みなのか、絹サヤが幅広で厚みがあり、
上品に煮物の上に乗せるあしらいというより、主役で炒め物に
したほうがふさわしいごっついものをよく見る。
地元農家のものだからかもしれないが。

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産直の店の絹サヤ。「甘い」の文字が控えめですが甘かったです。

スナップえんどうも、これ、ホントにサヤ食べられんの…と
一瞬疑うような、ぶりぶりと育ったものが店に並ぶが、
歯応えの良さと甘さに、かなりの頻度で食卓に並べた。
シーズン終わりに近づくと、サヤはむいて豆だけの状態を売っている。
試しに買ってみたらこれが変な青臭い風味のしないグリーンピース
という感じで、とてもおいしい。

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生産者も混乱してるのがうかがいしれますが「スナップ」の方がいちおう正式名称らしい。

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トースターで焼いて塩しただけでなぜこんなに美味しいのか…マジカルスパイスだけのせいではあるまい。

グリーンピースは子供の頃つけあわせといえば定番だった冷凍のニンジン、コーンとの
ミックスベジタブル、あれのグリーンピースだけなんか嫌で、
フォークでちまちま選り分けてた記憶。なんか変に甘くてざらざらしてて
青臭いような味が好きじゃなかった。給食の、ゴムのような鯨の大和煮に
グリーンピースが入ってたのもさらに印象を悪くしてた。

長じて殆ど好き嫌いらしいものが無くなっても、自分でグリーンピースを
買って料理に使う事は無かったが、あんまり沢山採れたてが並ぶし
スナップえんどうと近いんだろうから、味も似た様なもんだろうと
お手頃な無農薬の豆が他と変わらない値段だったので買ってみた。

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スティックブロッコリーと茹でて、塩コショウ+バジルドレッシング
そんなにお腹減って無いけど野菜が食べたい、でも手間を惜しみたいそんな時に
これにトマトとチーズとクラッカーで見た目それなりな夕食になります


そして、採ってから時間がたっていないものはこんなにも美味しいのだと
こっちに来てから度々思う事を再認識。

さやから出したばかりのグリーンピースを茹でたり
トースターで焼いたりといろいろやってみて、そのプリプリした歯応えと
甘く濃い味に気付けばすっかり「また買おう」になってしまっていた。
すり鉢かブレンダーがあれば、きっとポタージュを作っていただろう。

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茹でた新じゃがをゆるく潰して、新タマネギスライスと塩コショウと焼いたベーコンちぎったのと混ぜる
あとオリーブオイルひとたらし そこにグリーンピース投入

ポテトサラダは作っても、揚物はしないのでコロッケを作る事が無いが
たまたま地域紙で目にした「揚げないコロッケ」を作ろうと思い立ったのも
グリーンピースを入れたものを食べたい一心から。
要はポテトサラダを作って、炒ったパン粉をまわりにまぶすという
ローカロリーなコロッケ。
結果、大正解。

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パン粉がそのう…なんか立派に丸い粒のパン粉で、イマイチひっつきが悪かったんです。見てくれはアレですが味は許せます

オランダに住んでいる人が、向こうでは料理の添え物の野菜が
「グリーンピースだけ」などひたすら1種類を単発でどかっと
盛ってあって飽きる…と書いていたのを読んだ事がある。
そういえば、ミッフィーのビデオで、ブタのポピーさんが献立に迷うシーンがあって
どの野菜を食べようか、と1種類ずつ考えていた。そこにも青豆があったっけ。
迷うなら全部切って炒めれば、と思うがそうでないところがオランダなのか?

オランダの名物エルテンスープは青豆とお肉のこってりスープだが、
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」にドイツヘッセンの郷土料理として
「ベーコンと青豆のスープ」が紹介されていた。
料理に関してなんとなく似ている2国なので、似た様なメニューなんだろうなと
勝手に思っているのだが、この漫画を読んだ80年代以来、何気に気になっていた料理ではある。
うーむ、グリーンピースの美味しさに目覚めた今、それらしいものを真似て作ってみるチャンスかも。
あ、ブレンダー無いんだよな…
これのためにすり鉢買ってもいいかなあ←アナクロ

空豆に移行するまで、グリーンピースをしばし堪能。
↓例のスープは、これです
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宗像市沖ノ島 世界遺産にする意味って何なの

昨日子供の日はとある用事があって天神方面に行ったが、前から気になっていた
旧福岡県公会堂貴賓館に寄ってみた。
珍しいフレンチルネッサンス様式の木造建築で、近くにあるいかにも辰野金吾の
煉瓦で出来た重厚な旧○本生命のビルと1年しか違わないのが信じられない、
軽やかで瀟酒な雰囲気だった。
フラワーウィークとかで室内に花が活けてあり、いい香りを楽しみながら
ボランティアガイドさんの説明も楽しめた。

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家具は形や布の柄も時代考証をして、地元の大○家具に発注されたものらしい。
壁紙が部屋の広さ等で柄の大小まで考えられていた。細かい。
和室で襖や欄間の意匠を考えるみたいなものかなあ


しかも、その花いっぱいのレトロな室内でお茶をいただけるという嬉しさ。
風薫る5月の、晴れた外を見ながら北海道から来た人と
明治のフレンチルネッサンスの建物でハーブティーなど
なんとも贅沢な時を過ごせたのだった。
入館料がこの日は無料、お茶代300円で優雅な初夏の午後。
天神の喧噪の中のゼータク。
なぜか他で普通に大勢いた大陸系観光客にはここでは遭遇せず、
静かに楽しめたのでした。

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「え?お茶できるんですかここで?やったー」ガイドさんから聞いて
迷わずこのシンボル的な八角堂のスペースのテーブルに陣取った。


ガイドさんいわく、この近くにあった旧大○生命のビルも赤煉瓦の歴史的建築
だったが、八女に移築したと。
そうそう、博多から天神方面へ向かう時左側になんか屋根の丸い、煉瓦に白線の効いた
かっこいい建物があったっけ。
ナントカ生命というのは憶えていたけど、今も残っている旧○本生命と混同していた。
福岡にいない間に天神界隈がいろいろ変わったので、移築もその時期なのかも
しれないが、今移築された先のグリーンピア八女は最寄り駅からバスで80分て…orz
公共交通機関で行く根性が無い…


話変わって世界遺産。
福岡は宗像市が頑張って世界遺産登録を目指している「沖ノ島」が
登録へ一歩進んだ模様だが、それには一緒に申請している宗像三女神との関係上必要な
いくつかの宮と、お隣福津市の古墳群等を除外した方が良かないか、という勧告付きだそうで。

これに対して、福岡県や地元宗像、福津の偉い人達は
一様にガッカリしているようだ。
申請した全ての項目を含んだ形で世界遺産として認めてもらいたい、と。
しかしネットで見たこのニュース、意外にもヤフコメの多くが「登録やめとけばいいのに」
な方向で、気付いてないのは地元の偉い人だけなのか?と思った。
多くの人は、「世界遺産」の中身に、期待とその後のズレに、認定の怪しさに
もう飽き飽きしているし、そこに精神的イナカモノを見ている。
”上陸できない島だけが認定されても、宗像大社その他が除外されたら、
観光としての活性化が期待出来ないからだろ”、と辛口意見が沢山。
もう、「世界遺産」にうんざりしている一般人が多いということに、
音頭をとる方が気付いてない、いや、気付いてても地域活性化にいまだに薬効があると
信じたいらしい。

先にワタクシ個人の意見を言わせていただければ、
「よせよせ、世界遺産など。」というのが、”登録目指してるよー”
という看板を数年前宗像市の某駅前で見た時からの感想だ。

何故なら、沖ノ島はソレ自体がご神体として永年地元の漁師達の
信仰の対象の大変に貴い存在の島であって、「週末だし遊びに行くか」と
気軽にホイホイ行ける場所ではない。
世界遺産となれば、世界中から観光客が来てもおかしくない訳で、
それを受入れられる環境にはなから無い島を、なんで申請しちゃおうとしたのか、
最初っからハテナだった。

それと、沖ノ島といえば女人禁制。
これに関しては、自分は「ふうん」としか思わない。
このことで反対している人達もいるんだろうが、それには同調しようと思わない。
そこらへんも含めてとにかく盲目的といっていいほど昔のやり方を貫いているのが
いかにも九州らしく、それならそれでお好きにどうぞ、と思うし、
1つの価値なのかもしれない、と思うからだ。
ただ、女人禁制なのを国内にも告知せずになんとなくぼやかしているのなら
それはあんまりいい事とは思えないし、女人禁制に島の価値があるのなら、
国や宗教、民族の隔てなく共通遺産の価値というタテマエの世界遺産には、
しっくりこないなあとは思う。

「日本人は皆ブッディストでしょ?」としか思ってない海外の方々
とりわけ男女平等にうるさい欧米の一部の人達にどれだけそのしきたりと
宗像大社との関係、宗像三女神との関係を説明できるのか?
更に、福津の古墳群は、それと関係づけるにはちと迫力不足では…
だいたい、いつの間にか田んぼにしちゃって見た目ぱっとしない古墳も
多くはないか?近所のカントリーエレベーター&あの一帯の緑の美しさは
牧歌的で好きな光景なんだけど、外国人には単なる小さい緑の丘なんじゃ
…と、近所にいる自分は正直思ってた訳です。

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4月下旬の薬王寺温泉付近のお山。新緑のパッチワーク。楠の新緑は暴力的なまでの生命力を感じさせる

そしたら、案の定、沖ノ島はお宝も沢山あって評価されたが
信仰心の薄い自分ですらそれは外しちゃ沖ノ島の意味が…と
思った宗像三女神との関係まで除外勧告。
所詮、世界の、特に判断する側の殆どを占める欧米の方々の物差しなんだから
信仰という部分で少しでも解りにくい所があれば、世界遺産とするには
あたらない、と判断されても仕方無い。

その宗像に高校までいて、その後の東京生活の結果、
闊達なようでいて、実は「長いものにまかれろ」な同調圧力を
感じる福岡はなんだか…おかしくないかと感じる事の多い自分としては、
悪いがこの「女人禁制」含め、世界遺産登録「の後」を
深く、深ーく考えての申請とは到底思えず、
だったら、やめとけ、と思う次第。

だって、随分前から「世界遺産に!」と言ってたわりに、
いざこの段階に来ても、まだその大事な神の島に無断で
入り込んだりした時の罰則などなどの条例さえ出来てないなんて、
なんてお粗末なんだろう。
漁業関係者、行政とで最近ようやく「船で近づけるのは2kmまで」と
決めたらしいが、それ誰が監視すんの?
そしてその接近許可の窓口もまだ決まって無いって、そりゃ後手後手すぎるというもの。
いいところだけ「ウチがウチが」で、実務的な所の放棄はダメでしょ。
ここらへんのユルさ、なあなあな傾向が、残念ながら福岡には感じられるので
こういう世界遺産の管理は、やめておけと思う理由の1つ。

ただでさえ微妙な海域から遠くない島なんだから、有名になって外国の方々が
やってくる時のトラブルは、現在進行形の福岡の観光地でのモロモロを
思えば想像がつくというもの。
島には宮司さん一人だけで、何が対応できるというのか。
福津の素晴らしく美しい海の、貴重な鳴き砂のある白石浜でさえ
禁止にしてるボートが入り込んでるのを事実上野放しだというのに。

地元の人達が、昔から大事に思って、昔ながらの女人禁制、
一年に一回、抽選で上陸出来る男性も素っ裸で禊をしてからだし
島で見聞きした事は誰にも言っちゃいけない、
まして島の石ころ1個持ち出しも禁止。
そんな所は、どこの団体に認められるだなんだということではなく
ずうっと地元に大切にされてきた、それでいいじゃないか。
「福岡県認定遺産」でいいじゃない。
そんなに、何かの看板が無いといけないのか?権威に弱過ぎる。

「世界遺産のお墨付きを貰えれば、地元活性化」は
田舎の勘違いだということに、いいかげん気付いた方が良い。
福岡の熱しやすく冷めやすい飽きっぽさに漁師町気質の加わったこの地域、
絶対、向いてない。

中洲の旧大同生命ビルの様に、昔の建築物は移築ができても、島は移転できない。
そこに在る事が、歴史を含め価値がある自然を、変質させたら
簡単に復元できないのだから、もっと慎重に考えて欲しい。

つまり、「なんのために世界遺産に登録したいのか?」ということ。
信仰の島なら、「メリット」とかいう事を理由にするべきじゃない。
厳格なしきたりの島なら特に。
「活性化」が中身が議論されないまま只の「復活の呪文」になっている。
活性化とはイ○ンモールを呼ぶ事、広くてまっすぐな道路を作る事
観光客が地元のお土産買ってくれる事だと思っているなら、大間違い。
その行く末は、大型店舗が撤退し、その前に個人商店すら無くなって
車を運転できなくなった買い物難民の老人の限界集落。
天神からバスを呼ぶほど道の駅の売り上げがいいんだから、
沖ノ島まで切り売りすんなと正直思う。なんかね、卑しいですよ。

登録されることで、市だけじゃなくて県が、国が、今より島を守ってくれる
つまり「保護のための登録」が理由ならともかく、登録することで起こる面倒な部分を
国などに頼ってはいけない。原発で懲りたでしょ。

日本で一番の都会の東京でさえ、前時代的に「五輪で復興アピール」
とか言ってるんだから仕方無いんだけど。
そのお金を東京じゃなく、真の復興に使えばいいのにね。

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もちまきドットコム

以前この地域での棟上げの餅まきの話を書いたが、
昔程ではなくともやはりまだまだ生き残っているのを住宅関係のチラシに見る。

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上は餅まきではなくお菓子への特化型。
昨年のチラシだけど、こんなゴーカなヘンゼルとグレーテルの家が
頭から降って来ると期待してしまいそうなイメージ写真。

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これはまさに本日決行のもちまきのお知らせチラシ。
「大会」とあるが、何棟かの合同なんだろうか…?

ここにあげたのは一例で、わざわざ写真は撮らなかったが
ポスティングされるチラシにもちまきの案内が載ってる事が何度もあった。
中には、住宅開発をまとめてやってるエリアで「合同もちまき会」
をやるというのもあった。
それはもちまきだけではなく、その会社の住宅の見学会付きで
要予約だったので行かなかったが。

このあたりではなにかしらのイベントで
餅つきをしている気がする。
ハレの日演出の餅というのが健在なようだ。
食中毒うんぬん、でイベントでのもちつきを自粛する動きがあると
なにかで聞いたが、専門店が作った餅ではなく、小さなお祭りなどで
つく餅はもしかして食中毒になる可能性はまったくゼロではないだろう。
でも夏の縁日で売ってる冷やしきゅうりに比べれば、
はるかに安全な気がするが…

小学生の頃、近所の棟上げの餅を食べて気持ちが悪くなった事が
一度だけあったが、当時はノロという言葉すら聞かなかったし
ビニールに入ってないむきだしの餅を地面に投げるということに
キチャナイという感覚すらなかった。
「あたった」で終わり、またもちまきあれば懲りずに拾いに行ってたし。
一体、食中毒を引き起こすウィルスがが昔からどこでもあるものなら、
人間の方が弱くなったのか、それともウィルスが変化しているのだろうか。

知り合いの人によると、棟上げの餅まきは専門店のものだから
美味しいのだという。
しかしその時の大工さんへのお手当や餅まきの手順など
施主がいろいろと準備をしなければいけない事があり、
手間と金額面で減って来ているとは言っていたが、
東京ではまず遭遇しなかったこのイベント、
通りすがりでも参加自由なのがうれしいし
投げられた餅やお菓子に大人も子供も群がる様を見てるのも面白い。

和歌山では祭りでもちまきをする事が多いのか、県職員が神社等で行われる
餅まき情報をまとめた「もちまきカレンダー」なるものを作っていると知った。
「もちまきカレンダー」は他の地域にもあるのか、次に大坂 岐阜といった
地名が出て来る。

しかし棟上げのもちまき予定を見れるサイトはさすがに無いようで、
(個人宅の情報を載せるという事に問題ありなのかもしれないが)
ここはひとつ、住宅会社協賛で「もちまきドットコム」というのを
作ったらいいのに。会社の宣伝にもなりそうだし。
以前近所のもちまきに現れた、餅拾いのプロのようなおじさんが
はしごしそうだが。

お早めに!アブラナ科の野菜

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この写真では咲いてるように見えるけど、4/5時点でせいぜい3分咲きかどうか。


東京よりもスローに開花していた福岡の桜も4/8時点で
ようやく花見にふさわしい状態になった。が、好事魔多し、
つぼみが吹き飛びそうな春の嵐が続き、その後は霧雨じっとり。

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虫嫌いの方には申し訳ない…しかしなぜこんなにカラスノエンドウはアブラムシに好まれるのか。
好きな花なのにすぐこうなるから摘んで飾れる期間がすごく短いのが残念。


晴天より曇天のほうが桜の色が映えて雰囲気がいいと思っているので
多少曇りの方がむしろ個人的には好みなのだが、雨はさすがにいただけない。
雨の前の生暖かい風の日に、今のうちにとツクシを摘んだ。
数日前偶然見つけた、近所の川沿いの桜並木の近くに
うようよとツクシが群生しているのを見て、どうにも気になっていたのだ。

たまに業者の人が草刈りしにくる以外は野良猫しか通らないそこを
歩くのは自分だけ、子供が来たら大騒ぎするくらいツクシまみれなのだが
川の向こう側とあって、気付かれていないようだ。
まったく摘まれた形跡無し。

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こんなに取り放題なのはまだ空き地が広がっていた子供の頃以来だが
残念ながら数日遅かったようで、穂先が枯れて茎が細くなりつつあった。
飾り程度が目的なので、15.、6本だけ摘む。

この季節限定!と売られていた
佐賀の農家産直ホワイトアスパラがあったので、
それと普通のアスパラとで「細長い具のパスタ」に使いたかったのだ。

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出来上がりがこちら。ホワイトアスパラって皮剥くのね…
もっと大きな皿に盛れば良かった。隙間が無いと美味しそうに見えない。


季節限定のものを好むのは日本人特有なのかと思っていたが
このホワイトアスパラはドイツ人の大好物とかで、
5月になると茹でホワイトアスパラを添えた茹で白ソーセージを
食べると、立川のハム工房のマイスターが言っていた。
白ソーセージ(ヴァイスブルスト)は今迄このブログで写真を載せた事があるが
ミュンヘナーブルストとも言うから南ドイツの物なんだろうが、
日本のソーセージとは大分違ってレモンやパセリの風味がする、
薄い味付けのフレッシュなお肉の味を楽しむ、あっさりしたソーセージ。
ある意味日本人好みなんじゃないかという繊細な味がする。
ホワイトアスパラガスは今迄数回しか食べた事無いが、
香りのいい上品な味だから、ドイツ人は肉ニクしい物を食べているけど
案外繊細な味も好むのかもしれない。
ホワイトアスパラも、白ソーセージも鮮度が命の食材。
旬が短く、短命なものは人を惹き付けるものがあるらしい。
食材ではないが、桜もそういうことなんだろーか。

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3月も末になるとブロッコリーやカリフラワーが終わりに近づいて来るから小分けにしたのが格安。
買ってすぐ使うならこれが便利。切る手間が無いせいか、おじさんが買うのをよく見る。


さて、表題のアブラナ科。
ぱっと浮かぶのは菜花の仲間、キャベツ、大根、カブ。
後はブロッコリーにカリフラワーに…なんだが、
え?白菜も?確かに、トウのたった白菜割ると中心に生えて来る小さい花、
アブラナっぽい。
このアブラナ科の野菜は、癌を抑制する働きがあるとかで、
なんでも成分に選択的に癌の素を分解する効き目がある…らしい。
この手の話はけっこうコロコロ言う事変わるので、話半分に聞くくらいが
いいのかもしれないが、胃がん、大腸がん患者のブロッコリー摂取が
少なかったという根拠があるらしいので、ちょっとは信じてもいいんだろうか。
何にしても病気の発生原因は1つではないから、「コレ摂っときゃOK」
というのは無いという前提で。

なんにしても春先は菜花が安く、炒めもの 汁の実 おひたし 洋モノと
何にでも合うし、皮剥く手間も無ければ火の通りも早い(←手抜きには大事な要素)
ので、我が家でも出番が多い野菜の1つ。
菜花に目覚めたのは会社で香港に行った時、飲茶屋で茹で菜っ葉を
食べて以来。根元をヒモでくくった菜花系の一束を、おばさんが
大鍋で茹でて、ヒモごと根元を切り、謎のタレをかけただけの
おひたしだが、野菜の味の濃さに驚いた。
菜花は葉もあれば茎も楽しめるので、1袋で葉ものとアスパラのような
茎野菜の両方を楽しめる。そういうところも好物。

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パスタを茹でる時に一緒に茹でた菜花を最後にきのこに投入。

東京に居た時は、春先寒い時期に高い南九州や四国のものが出て、
その後段々と千葉などに移って来るのがわかったが、
ここでは地元産の朝採りの、アブラナ、紅苔菜、ノラボウナなど
やはりバラエティがある。
関東でポピュラーだった「かき菜」もある。
個人的に炒め物が好きなタアサイも、よく売っている。
株が巨大に丸く広がるから場所とるけど。

そして、特にここの地元ではカリフラワーが福岡内でも
優良な産地らしく、白く新鮮なものが格安で手に入る。
ブロッコリーより割高なそれが沢山安く買えるのは、
ブロッコリーよりカリフラワー派な自分には嬉しい。
カリフラワーにしても目の回りそうな形のロマネスコはじめピンクや紫の品種がいろいろ。
もっぱらクミンを効かせたカリフラワーだけで作るサブジにするが、
シンプルに茹でて粉チーズかけてトースターで焼いたり、
ベーコンやキノコと炒めたものもおいしい。
あ、ブロッコリーは塊のじゃない「スティックセニョール」が
手間要らずで茎が甘くて好きですが。

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ベーコン&ひげにんにくと、ブロッコリーと菜花ときのこの「アブラナ系」パスタ。
アブラナ系は酸味のあるトマト味より、塩やクリームの方が合う気がします。


菜花や山菜にはこくのある油っぽい風味があったり、
甘苦くかったり、とろみがあるものが多いが、
冬眠していた熊は、春先苦みのある山菜を食べて
身体の中の老廃物を出すという。
日射しの強い地域の植物に紫外線を防ぐ効果が強い様に、
春の野菜には何かの理由で毒出し効果が備わっているのかもしれない。
今は果物でも何でも、苦みや酸味は取って甘くしたがるが、
元々含まれてる成分は、やっきになって取るものでも
ないし、その地域でその季節に採れるものを食べるのが
身体にも、お財布にも優しく季節限定の楽しみもあって
ベストだと思うんですが。

そしてもうそろそろ、これまた新鮮な時期の短いタケノコの季節。
あなうれしや。



振り幅の激しい人達

団塊の世代とマンガ好き(ややマニアック系の)には名を知られた漫画雑誌「ガロ」。
コミックという言い方より漫画と言うのが似合う濃い雑誌で
それの出版元が青林堂だった。

もともと白土三平が創刊に関わり、水木しげる、つげ義春
林静一という有名どころも作品を描いている。
そして少し世代が変わると丸尾末広、蛭子能収、みうらじゅん、根本敬といった
作家が知られ、「孤独のグルメ」の原作久住昌之も漫画を描いていた。
内田春菊や、90年代には、ねこぢるの作品を目にした人もいるのではと思う。
丸尾末広の美的にエログロな単行本に出会ったのがきっかけで、高校〜浪人という、
いろいろと不安定で多感な時期にそういうサブカルでアングラな世界を
知ることになってしまった。
それまでたまに目にしていたチャンピオン、マーガレットとは別物の世界だった。
白泉社の作品とは少しだけ被る所があったが。(←ただし昔の、森川久美や魔夜峰央の頃です)

学生になってガロをたまに読むと
到底一般受けはしそうにないストーリーや表現、読むと胸焼けがしそうな
とにかく怒濤のように溢れるエネルギーに気圧された。
ペン先が1話で潰れるのではと思える黒々とした筆圧高そうな描きこみ、
綺麗に画を描いたり、正義が主人公というのとは縁の無い世界があった。
(いや繊細な綺麗な画の作品ももちろんありましたが)

稿料が0円で、編集部へ行っても茶は出ないという話はさもありなんと思えた。
流行に乗るとか売れるといった商業誌とは設立の目的が違うのだから、
そういうものなんだろうが、収められてる漫画の数々に好き嫌いが出そうな、
いい意味で、タブーの無い同人誌という印象だった。
雅子妃のご成婚の頃の頃、天皇家に関して描いた小林よしのりの「ゴー宣」が
SPA!ではいろいろひっかかるとかで(そんな内容でもなかったが)
その1話だけ、ガロに掲載されたのも記憶している。
そういう、自由がここにはあった、筈だった。

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スヌーピーショップで見かけた、コーヒー等の上に乗せて食べられるシート。
牛乳の皮が苦手な人にはお勧めしないが、すごくよくできてる。
ラテアートからヒント得たのかもしれないけど、誰が考えたんだろこんなの。


それがどうしてこうなった。

今やすっかりヘイト本の出版社。
最近では千葉麗子やはすみとしこの本を出版して話題だが、
自分もはすみとしこ氏の難民写真トレスの件で、青林堂の変化を
初めて知ったのだった。
昔からの青林堂が分裂し、青林工藝舎が出来た経緯というのは
実は仕事で今の青林堂の社長と話をしている時に聞いたことがあった。
まさに青林工藝舎の「アックス」を読んでいた時の話だ。

その後花輪和一の「刑務所の中」はじめ何冊か買った単行本は、今思えば
青林堂ではなく青林工藝舎が出版元になっている。
もうずっと、ガロを読んでいなかったし、青林堂の単行本に縁が無かったから
変化に気付かなかった。

今の青林堂の社長は、ヘイト本は売れるから出している、というような事を
言っていたようだが、では彼に思想的な主張は無く経営のため仕方無くなのかというと、
ガールズパンツァーなどのミリタリー系萌え系が好きらしく、
彼のほんとの信条がよくワカランというのが正直なところだ。
仕事で何度か会って話した印象では(当時は別の会社だった)
私とは違うところに反応する人だ、ということと、
ナゾのベクトルのある人だなあということだった。
そのベクトルがそっちに行ってしまったのかどうか、当時の仕事で
(なぜこのキャラクターをこういう営業展開に…?)と感じていた違和感は、
そうでないものを順序を考えずメジャーに乗せようとするという乱暴さだった。
そしてそれが今こんな形になった事がなんとなく一致する気がする。

左翼との決別を本にした千葉麗子氏の主張を最近読んだが、
この人もよく分からん事にいきなり反応してしまう人のように感じた。
0か100か、という印象で、この人は信じていた事に
「裏切られた」と感じるとそれまでの事をマチガイと言い切り、
全否定に簡単に転じる傾向があるのではないか、と思う。
こういう傾向のある人に過去何度か会って来たが、根拠もなく信じ込み、
かと思うと妙な所で頑固で、思い込みの激しい人という共通点があった。

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細かい丸C表記までよくできてるよなーほんと。

過ぎた左翼は右翼と変わらんと自分は思うし、今の日本でホントに
国土の事を思っている右翼がいるのかどうか知らない。
(同様に、「パヨク」と言われてる人達も、ホントの左翼なのか知らない。
だいたい右翼左翼と今のこの国で言う事が無意味だ)
実はホントの右翼も居るんだろうけど、「声の大きな」一部のおかしなエセの人達が
目立ってしまってるんだろう、きっと。
本物の右翼なら福島を汚してしまった原発と、根拠の無い再稼働を推進する
現政権には反対の立場をとるだろうし、退園した親にまでののしりを続ける
森友学園を愛国とは認めないだろう。
愛国と右翼とヘイトが変な形でごっちゃになってしまってる気がする。
愛国なら許される、と他の国を「口撃」するのは、彼等が忌み嫌う一部の
国の人達のやってる事と同じだと思うんだが…

国を愛することは国のあり方を全肯定することとイコールではないし、
政治の誤りは誤りと認めないといけない。
他の国へ旅行などで短期間行くだけでも、日本に生まれてよかったと
感じる事は、沢山ある。
清潔さ、宗教的寛容さ、技術力の高さに先進国でトップクラスの安全性も、
そこに住む人間が守り作って来たものだが、それを殊更に強調し
他国と比べようとする動きは、むしろ国の衰退にしか見えない。
誇るのは自由だが、それに乗じて他国を卑下することにつなげようとするのは
いやしい。
自国を愛する事は政治家に強制される事では無いし、日本会議が理想とする
サザエさん一家の姿を皆が再現出来るわけでもない。

話題となっている森友学園絡みでは、あの幼稚園にテキストを納品していたのが
福岡和白にある鈴蘭会という、首相夫人が始めた団体で、なんで東京にいる夫人の
関連団体が福岡に?と思ったら、そもそも夫人がそのテキストに関係したのは
和白から近い福岡の宗像にある某施設で「素読」テキストを使っている姿を見て
「感銘を受けたから」だったそうだ。
まったく、この人はとんだトンピンだ。何にでも簡単に感銘を受け過ぎる。
柔軟な頭のくせに割とじいちゃんばあちゃんの言う事素直に信じちゃう10代の孫と
同等のテンションの様に見えるんだが。
ご本人は、お酒を飲んでいろんな立場の人達と隔て無く話せる時の自分が好き、と
言っていたらしいが、首相夫人という立場の相手にどんな相手も正直に話してくれてると信じる
このお嬢さん的発想もアレだし、お酒飲まない冷静な頭の時にちゃんと話して欲しい。

感動して行動するそのパワーはある意味すごいけれど、
「感銘」するそのベクトルが、なんかやっぱり、違うんじゃないか…
と、森友学園問題や青林堂の最近のパワハラ問題と類似を感じる次第。
皆同じ考えではないから何に感銘して何を主張しても自由だが、
国家を時代錯誤的に崇め奉り、国に忠誠を誓わせる事に感銘するのは
他国にまで肉親を暗殺させにいく、某国と何が違うのか。

最後に、今の青林堂への漫画家しりあがり寿氏のツイートを引用。

「青林堂はもうあの頃の「ガロ」の会社じゃないよ。ガロを継いでるのはアックスの青林工藝舎。
右とか左とか騒がしいけど、青林工藝舎の人達は昔っからただ世の中からこぼれてるものの味方だよ。」


さよなら、青林堂。


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ケロをこよなく愛する玉川上水ほとりの住人です。
庭をヒキガエル様の根城にしていただきたいけど
目下果たせず。

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